国際金融公社(IFC)の基本情報

国際連合の開発金融機関である「国際金融公社(IFC)」の組織について基本情報をまとめました。


はじめに

国連の関連機関には、貧困減少と生活改善を目的に発展途上国における民間セクターに対する投資支援や技術支援などを行うことを目的とするIFC(国際金融公社)というものがあります。

本ページでは、「IFC」とはどのような組織なのか基本的な情報についてまとめました。

「IFC」は国際金融公社のこと

「IFC」はInternational Finance Corporationの略で、日本語に訳すと「国際金融公社」のことです。

「IFC」は、国連、つまり国際連合の開発金融機関の一つで、1956年に「貧困減少と生活改善を目的に発展途上国における民間セクターに対する投資支援や技術支援などを行うこと」を目的として設立されました。

なお、日本が「IFC」に加盟したのは、1956年です。

「IFC」の組織体制について

「IFC」の本部は、アメリカ合衆国のワシントンD.C.にあり、理事会、取締役会、理事長、総裁、副総裁、事務部長を幹部として構成されています。

185ヵ国のメンバー国からなり、メンバーになるためには国際復興開発銀行(IBRD)のメンバーになる必要があります。

世界銀行ゼーリックの総裁が、「IFC」の総裁を兼任し、2015年11月に就任したPhillipe Le Houerou副総裁が日常業務を指揮しています。

「IFC」は、世界約100カ所以上に事務所を設け、多数の金融機関と2,000社以上のの民間顧客から成るネットワークを築き、世界各地での活動を世界銀行グループと調整していますが、「IFC」自体は法的・財務的に独立した存在です。

「IFC」の役割

「IFC」の主な役割は、貧困減少と生活改善を目的に発展途上国における民間セクターに対する投資支援や技術支援などを行うため、ビジネスにおける課題解決のソリューションを様々な地域に応用し、国を超えて企業のマッチングなどを行って市場を拓き、機会を創出することです。

そのため、民間部門の投資に融資し、国際金融市場で資本を動員し、企業や政府に諮問サービスを提供しています。


さらに、開発課題に対して革新的な解決を導入できるよう支援して開発政策に影響を与えて環境・社会的基準を引き上げ、挑戦的な市場に対する投資は利益をもたらすことを実証するなど、人々の生活を改善する触媒としての役割も果たしています。

▼参考URL:国際連合広報センター「国際金融公社(IFC)」(外部サイト)

「IFC」の主な活動

「IFC」では、主に下記の5つの活動が行われています。

1)ローン
2)株式
3)貿易および商品金融
4)協調融資
5)財務省クライアントソリューション

ローン

「IFC」では、プロジェクトや企業への融資、仲介銀行、リース会社その他の金融機関への貸付などの活動が行われています。

株式

「IFC」では、企業および記入機関の株式への直接投資や、プライベートエクイティファンドによる投資に関する活動が行われています。

貿易および商品金融

「IFC」では、承認された金融機関の貿易関連の支払義務の保証に関する活動が行われています。

協調融資

「IFC」では、途上国の民間セクター向けの資金を動員して開発を促進し、この役割を遂行する上で、金融機関と開発機関の両方にかする活動が行われています。

財務省クライアントソリューション

「IFC」では、現地通貨による資金の調達、部分的な信用保証、リスク共有機能によるリスクの移転、金融派生商品の提供、国境を越えた証券化への投資および信用補完の提供、証券化などの仕組みを利用した資金調達(ストラクチャードファイナンス)などの活動が行われています。

まとめ

本ページでは、「IFC」とはどのような組織なのか基本的な情報についてまとめました。

本記事は、2021年9月4日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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