刑務所での刑務官の仕事である「玉入れ検査」とは?
刑務所には「玉入れ検査」というものがあります。
刑務所に入ってきたばかりの男性受刑者のイチモツに玉が入っていないかどうかを検査するのです。
もちろん普通の場合、男性は二つの「タマ」を生まれながらにして持っていますが、ここで言う「玉」は別のものです。陰茎の本体(?)と皮膚の間に入れ込んだ真珠などのことをいうのです。もっとも実際に真珠を入れる人はほとんどないようで、大部分は歯ブラシの柄を小さく切って丸く削ったものです。
なぜ「玉入れ検査」が必要なのか?
その目的は、女性とエッチするときに玉が入っていると女性の快感が増すので、玉あり男性がもてるようになるからだそうです。結構な数の受刑者が玉を入れて刑務所に入ってくるので、その効果は実際にあるのかもしれません。しかし例外もあるようで、ある刑務所に勤務していた際、面会に来た女性から苦情を受けたことがあります。
「何で刑務所で玉入れを認めんのよ! あれ、痛くてタマらないんだから!」
というものでした。女性によっては効果がないどころか苦痛にもなるのだと知ったのですが、まあ、入れる場所とか大きさによるのかもしれません。
その女性に対し私は、刑務所では玉入れを禁止しており、発覚した場合には規律違反行為として懲罰に付されると説明しました。これは本当のことで、受刑中に玉入れをする受刑者は後を絶たないのです。
受刑者の暇つぶし。「玉入れ」の方法
彼らが玉入れをするときは、まずは糸などで歯ブラシの先端5ミリ程度の所を何度もこすって切り取ります。そして、それをコンクリートの壁などに当ててこすり、球体にします。彼らは基本的に退屈していますので、このような単純作業を苦にすることもなく、むしろ楽しんでやります。見つかれば懲罰を受けますからスリル満点なところもいいのかもしれません。
こうして完成した玉を、陰茎の皮をつまんで伸ばし、爪楊枝などで皮膚に穴を開けて押し込みます。もちろん痛いし、不衛生ですから、無事に玉入れが終わってから炎症を起こし、チンポが腫れあがってしまって、我慢できずに治療を受ける受刑者も少なくありません。もちろん治療後は懲罰を受けることになります。踏んだり蹴ったりです。
刑務所として問題なのはこんな受刑者!
問題は、運よく腫れないで済んだ場合です。これでは刑務所としては面白くありません。規律に違反したのにペナルティを受けない。それは見過ごせないのです。「そんなことくらいいいじゃん」と思う人もいるでしょうが、刑務所はとにかくルールに厳しいのです。
ということで、タマタマ成功した受刑者も確実に発見し、摘発できるようにするために、刑務所では時々玉入れ検査をするのです。そしてその場合、その玉が刑務所で入れたものなのか、あるいは入所前から入っていたものかを判断するのに欠かせないのが入所時の玉入れ検査というわけです。
「玉入れ検査」の様子
私もその検査をしたことがありますが,通常はすぐ終わります。
「ほんじゃ、玉入れ検査をするから出して!」と言うと、彼らはチンポを出します。
「玉、入れてないか?」と訊き、「入れてません」と答えると、私はチンポをおもむろに見つめ、異状がなければ「裏、見せて」と言います。彼はチンポをつかんで裏側を私に見せます。
こうやって表も裏も右も左も見て、玉が入っていないようだったら調査票に玉入れがない旨を書き入れます。もし「入ってます」と答えたら、その個数を尋ね、確認して調査票に記載します。
中には検査が面倒な受刑者も…
玉が入っていても、たいていは1~2個なので特に難しい作業ではありません。
ただし、びっくりするほど入れた受刑者もいます。ある時などは、トウモロコシみたいにたくさんの玉を入れていた人に出くわしました。こんな人に当たったら面倒です。このトウモロコシチンポのときは、あまりにも数が多くてうまく数えられず(指を当てると動いてしまう)、しょうがないので受刑者の許しを得て、赤いマーカーで印を付けながら何十個かの玉を数え終わったのでした。疲れました。タマったもんじゃありません。
(小柴龍太郎)
本記事は、2017年11月28日時点調査または公開された情報です。
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