【白バイ隊員にあこがれ警官へ】交番で働く警察官の仕事内容・給料レポート

神奈川県の警察署交番で働く、キャリア2年の男性の「警察官」によるキャリアレポートです。

今回は、その男性の「警察官」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

K県の警察署交番(地域課)で働く、男性でキャリア2年の「警察官」によるキャリアレポートです。

また、普通自動車免許、普通二輪免許と、大型二輪免許の資格を持っているそうです。

この職業を目指した理由

私自身がバイクが大好きで、物心ついた時から白バイ隊員に憧れていました。

颯爽と違反者を追いかけていく後ろ姿は形容しがたい格好良さがありました。 それで、 自分も絶対に白バイ隊員になろうと決意しました。

また、もともと体力には自信があり、警察官の激務でも何とかなると思い、高校2年生くらいから勉強を始めました。

その当時、不安なことと言えば少し気が弱いということでした。しかし、やってみなければ解らないという至極当然な回答で自分を納得させていました。

交番で働く「警察官」の仕事内容について

地域課の交番勤務は基本的に三交代制です。流れは当番→非番→日勤を繰り返します。

特に当番は朝の8時くらいから翌朝の8時までの24時間勤務でしたので、これがなかなか眠気との戦いでした。

また、詳しい勤務先は言えませんが、非常に酔っ払いの方々が多く、特に当番の日は正直勘弁して欲しいなと言うのが本音です。

なお、非番とは24時間勤務が終わってから日勤までの期間のことです。ですので休日という扱いではありません。休日は、ケースバイケースですが、非番→日勤が本来ですが、ここがケースバイケースで休日に変わることもあります。

どのみち緊急配備や捜査本部が出来てしまったら休日だろうと何だろうと出勤しなくてはなりません。


慣れないうちはなかなか気を休めることすら難しかったです。

交番で働く「警察官」の1日の仕事の流れ

7時ごろ 独身寮を出る
8時 管轄の警察署に出勤 着替え ペアの警察官とパトカーで配属先の交番に向かう
9時 引き継ぎ
10時ごろ 書類仕事
11時 お昼
13時 パトロール
14時 通報による現場等の対応
15時 落し物の預かり等の対応
17時 交通取り締まり
19時 夕食
20時 トラブルや通報による現場対応
21時 8時間ほどの休憩
※一旦署に戻り休憩室のベットで就寝
5時 起床
6時半 交番に戻る
7時 通勤ラッシュ等の事故対応
8時半 業務片付け
9時 引き継ぎ後、勤務から解放

日勤の場合は夕方の18時くらいには帰れます。業務はほぼ同じです。

交番で働く「警察官」の給料・残業・有給休暇

私の場合ですが、「警察官」の給料は、月給手取りで28万円でした。ちなみに、ボーナスは60万円です。

有給休暇は、正直使うのは厳しいです。休む際の外出は、すぐ呼び出せるように上司に行き先を申告(任意と言う名の強制)しなければならず、また激務ゆえなかなか有給休暇を取得するのは難しいです。

残業代は出る時と出ない時がありますが、どういう基準なのか自分には分かりません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

やはり拳銃の扱いです。

新人のうちは狙っても狙っても的に当たりませんでした。どうやら反動に備えすぎるあまり、無意識のうちに銃口を下げてしまっていたのようです。はじめのうちは、教官に怒られてばかりでした。

そして当時は、迷子の扱いが本当に苦手で、泣きじゃくる子供にどう接したら良いか悪戦苦闘していました。

気になってることと言えば、やはりグレーゾーンにどう対処すれば良いのかという事です。もちろんそれに白黒付けるのが警察の職務の内であることは重々承知ですが、その判断は慣れるまではかなり辛かったです。

また、意外に多いのは制服姿だと定食屋さんなどに入店を拒まれることもしばしばあり、困りました。

そして1番厄介なのは酔っ払いの対応でした。同じ事を永遠と喋り続けられると仕事がどんどん溜まっていってしまい、大変困りました。

この仕事や職場でよかったこと

やはり公務員ですので給料や昇級は相当恵まれています。

また意見が分かれるところでは有りますが、独身寮は有り難いです。家賃光熱費込みで3万円くらいだったはずです。但し、激務なのは間違いないです。もちろんそれに相応しい対価はもらっているので私は文句は有りませんでした。

今は栄養士の免許を取り、全く別の仕事をしているのですが、正直給料以外は現職に部があると思いますので、確かに公務員は待遇が良いと言えばそうなのですが、人によってはすぐに退職してしまうこともよく有ります。


公務員といっても、それくらい向き不向きがある仕事だと思います.

交番で働く「警察官」の仕事エピソード

やはりなんといっても不規則な勤務は辛かったです。慣れてしまえばどうということは無いのですが、慣れるまでが大変です。

警察官というのは子供達から見ると正義の味方のようで、「毎日僕たちを守ってくれてありがとうございます」と言われた時は、涙が出そうになりました。しかし一方で警察官を目の敵にしている人もいるので、その方達の対応は物凄く大変でした。とにかく文句のマシンガントークで、対応する気も失せてしまいます。

仕事での一番の失敗は、間違えてパトカーのサイレンを鳴らしてしまった事です。この時は流石に始末書を書かされました。

交番勤務での職場恋愛について教えてください

現実問題難しいと思います。

もちろん、職場結婚したご夫婦も居ますが、基本的に勤務が不規則で、しばらくは独身寮に入って居なければならず、出会いの機会は、公務員の中でもダントツで低いと思います。

もし公務員になる理由が、良い奥さんを貰いたいというものなら別の公務員になった方がよっぽど近道です。それに、世の女性達は警察官と聞くとはやりキャリア官僚を想像してしまうようで、私達のような現業のガテン系は以外にモテないです。

まとめ ー「警察官」を目指す方へメッセージ

私は既に警察官を辞めた身ですが、日本の治安を守るという責任ある立場ですので、やりがいはかなりあります。現に正義感の強い警察官がほとんどです。

テレビで出てくる不祥事は本当に極僅かです。

正義感の強い人ならば普通に続けていける仕事ですので、自信を持って試験勉強頑張って下さい!

本記事は、2018年8月15日時点調査または公開された情報です。
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