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くるぶしの見えるズボンはいけない?私立小の女性英語教師の体験談レポート

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目次

はじめに

「私立小学校の女性英語教師」(神奈川県)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:小学校の先生(英語科) / 神奈川県にある私立小学校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:中学校教諭一種免許(英語)、高等学校教諭一種免許(英語)、傾聴カウンセラー

「小学校の先生(英語科)」を目指した理由

父親が大学の先生でした。また、昔から子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたかったからです。また、英語が大好きでしたので、教えてみたかったです。

「小学校の先生(英語科)」の仕事内容について

私立小学校での英語教員は担任ではなく専門科目のみを任されることが多いです。授業に関しては3年生から6年生までの学年を週に1回、行いました。授業では、英語を教えるだけでなく、他の国の文化について学んだり、日本の文化(お茶、おせち、書き初め、七夕、ひなまつりなど)を英語で説明できるよう学びます。また、フォニックス(アルファベットの発音)についても動画やCDを使い学びます。

高学年になると、ニュージーランドやフィリピンなど、時差が少ない国とテレビ電話を通じて英語で交流することもします。何時から始まるか、どんな内容を題材に扱うかなど、相手の学校の教員と連絡を取り合うことにも、時間をかけます。 英語教員は、一校につき、担任の先生に比べると教員数が少ないです。なので、週末に研修会に出掛けて、自主的に自己研鑽を積むことが重要になります。

また、専門科目の教員全員に言えることなのですが、担任の先生は保護者対応や行事の準備もあり、専門科目の教員より忙しい場合が多いので、担任のサポートもします。学校によっては、副担任を兼任することもあります。 その際は、お昼休みは児童のクラスに行き、共にお昼ご飯を頂きます。食事の時間も指導に当たるので、不必要に立ち上がる児童を注意したり、ケンカが始まると仲裁に入る必要があります。専門科目の教員が、担任の教員の業務とは全く関わらない学校もあるので、一概には言えません。

「小学校の先生(英語科)」の1日の仕事の流れ

6時30分:自宅を出て、電車で通勤する、曜日によっては登校児童の指導の為、学校の最寄り駅にて待機・指導
7時:到着、英語に関して質問のある児童の対応、欠席の児童の確認
8時15分:教員朝礼
9時25分:授業を3コマ
12時15分:お昼休み、児童の教室で指導
12時55分:掃除
13時05分:授業を2コマ
14時55分:授業終了
15時15分:英語に関して質問のある児童の対応
16時:児童最終下校時間、授業の準備 教員会議開始時刻
16時30分:終業時刻、授業の準備、宿題の丸つけ、担任の先生と児童についての情報交換、教科書会社との打ち合わせ、他校の英語教員との情報交換(メール)、委員会・クラブの準備
18時:退勤

「小学校の先生(英語科)」の給料・残業・有給休暇について

月収31万円(見込み残業代込)・ボーナス60万円で、年収は400万円でした。

残業代は、全て見込みとして月収に織り込んであるので、残業をしてもしなくても、月収は変わりませんでした。有給休暇はあってないようなもので、取れませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

働いているときに困ったことは、とにかく会議が長いことです。資料が会議開始と同時に渡される為、事前に資料を読んできて質問を考えることができませんでした。皆、その場で考えてからの発言なので、意見が的を得ない上、時間が延びていく一方でした。

また、教員の服装が厳しく決まっていて、くるぶしの見えるズボンはいけない、派手すぎる色は行けないなど、窮屈でした。


また、保護者への対応に時間を割きすぎていると感じました。必要な会話であれば時間を取るべきだとは思いますが、クレーム気質の保護者の方に対しても3時間、4時間と話を聞き続けている教員もいました。他にする作業もあるので、学年主任の教員が何時間も電話で捕まっている若手教員のサポートがあると良いと感じました。

この仕事や職場でよかったこと

夏休み中、20日間も休みがあることです。 どの私立小学校も休みが20日間もあるわけではないので、恵まれていました。 休みに関しては、有給休暇が実質使えない分、夏休みに必ず休む!という考えが、教員間で共有されていました。

また、長い伝統のある学校だったため、著名な卒業生が学校に帰ってきて、講演して下さいました。 また、小学校の教員は、学校以外の場所でも信頼されやすい職業でした。教員だと伝えると、相手の方が安心した表情になることが多かったです。

「小学校の先生(英語科)」の仕事エピソード

感動したエピソードとしては、なによりも児童との関わりです。

私の誕生日には、誕生日を子どもたちに伝えていなくてもどこかで確認するらしく、毎年サプライズのお手紙や折り紙でのプレゼントを準備してもらいました。こちらも、誕生日を教えてくれた児童は、手帳に書き込んで、当日に英語で誕生日おめでとう!と伝えていました。そういう細かい日々の積み重ねが、一番大切でした。

失敗したエピソードとしては、騒がしい児童を注意した後に、その児童が他のお友達を守るために騒いでいたことを知ったことです。頭ごなしに叱るのではなく、理由を聞いてから対応すれば良かったと、今も悔やんでいます。

「小学校の先生(英語科)」の職場恋愛について

職場恋愛は、全く問題ありませんでした。

男性の教員は、職場恋愛でご結婚される方が多かったです。しかし、結婚するまでは、秘密にすることが暗黙の了解でした。結婚すると、結婚した教員同士は同じ学年の担当にならないようになど、配慮もなされました。

女性教員の方が人数の多い学校だったため、職場恋愛でない女性教員は、合コンや街コン、教員でない友人の紹介など、ありとあらゆる手を使って出会いを求めていました。しかし、独身女性が多いことも事実です。「あのお局様みたいにはならないように、行動しよう!」と若手の女性教員は一致団結していました。

まとめ – 「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

教員間や保護者に気持ちが向くと、疲れてしまうことも。気持ちを子ども達に向けることを忘れないでおくと、忘れられない思い出がたくさんできますよ!頑張って下さい!

本記事は、2020年8月19日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 私立の学校はやはり、ある程度服装のルールがあるのだなと分かり興味深かったです。小中高と公立だったため知らない世界でした。服にも気を遣わないといけないと思うと、私立の先生は大変なのだなと感じました。

  • くるぶしの見えるズボンを履いてはいけないというおかしなルールが面白かったです。くるぶしが見えていても勤務態度が変わるわけではないと思うので、変えてもよいルールだと感じました。

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