学年主任の役割1:学年会議の進行・方向性の提案
幼稚園では、学年に複数の学級が存在している場合には、定期的に学年会議を行っています。
この学年会議は主に学年主任が進行を行い、週案や学年ごとの行事内容、製作物の検討等、学年ごとに考えたり共通にしておきたいことを話し合います。
その場合、学年主任は、事前に会議の中でどのようなことを話し合う必要があるかについて頭の中で整理したり、リストアップしておいたりする必要があります。
そのためには、前年度のものを参考にして調べておいたり、記録を振り返っておいたりして、学年の方向性をある程度頭におきながら、『見通し』をもって会議の準備をすることが大切になります。
学年主任の役割2:学年行事の企画・立案
学年主任は基本的に、保護者が関わってくるような大きな行事=運動会や生活発表会は園務分掌として任されることが多いものです。
数ヶ月前から、前年度の反省をもとに要項を作成し、園長や教頭、他の学年主任とも連携しながら、計画していきます。
また、計画したものを園全体の職員会議で提案し、周りの職員からの意見や検討事項について吸い上げていきます。
行事の立案ができたら、園全体で行事の準備を円滑に進められるよう、職員の役割分担を考え、全職員に周知していくのも学年主任の役割です。
学年主任の役割3:ほかの学年との連携
学年主任は、自分の学年の職員達との連携だけでなく、他学年の学年主任との連携もとっていかなくてはなりません。
特に、学年を越えた子ども同士の交流に関わるような保育の実施の際には、子ども達にどのような経験をさせたいと考えているのか、相手の学年にお願いしておきたいこと等を、学年間で詳細に伝えあいます。
学年主任同士で共通理解しあったことを、学年会議等で同じ学年の教諭達に知らせるのも学年主任の役割です。
学年主任の役割4:園長・教頭と学年の橋渡し
学年会議で検討したことや購入したいものが出てきた場合には、園長・教頭に学年主任が報告をしています。
園長・教頭も様々な仕事を抱えているので、学年から伝えたいことに関しては、学年主任が話をとりまとめて整理し伝えにいくのです。
そのため、学年主任は園長・教頭と関わる頻度も多く、いかに良好な関係を作っていけるかもポイントです!
(良くない関係だと、何かと提案したことを却下されることもあるかもしれませんし、仕事で必要なことをその都度報告しにいくたびに億劫になります…)
また、学年として時間外勤務をしたい場合等も、学年の意向を園長教頭に伝えに行くのも学年主任の役割です。
学年主任の役割5:学年の雰囲気づくり
学年主任は、一緒に学年を組む教諭達との良好な関係づくりをすることも重要な役割です。
学年の先生達が相談しやすく、些細なことでも話しやすい雰囲気を作ってあげられるとよいでしょう。
学年主任の先生がピリピリしていていると、一緒に働く後輩教諭達も働きにくいですよね。
学年主任の役割6:学年運営・先生の資質向上
学年主任として、一緒に学年を組む後輩達の資質向上にも努めていかなくてはなりません。
後輩教諭達から、なにげない会話の中で保育の反省を引き出したり、うまくいかなかったことなどを聞いたりして、保育のアドバイスをしていくことも必要になります。
特に保護者の参観がある行事において、学級ごとに大きな差があっていけないので(学級カラーはあって良いと思います♪)、学年主任は自分の学級だけでなく、隣のクラスの子ども達も気にかけながら、学年としての底上げを図っていくことも大切です。
まとめ
今回は幼稚園で勤務する学年主任の役割について紹介してきました。
学年主任は、自分の学級のことだけでなく、常に見通しを持ちながら逆算して計画をし、園に関わること、学年の子ども達、周りの職員、様々なところにアンテナを張りながら仕事を進めていかなくてはならないポジションです。
園の運営がスムーズに行くよう、具体的に動いていくところの要でもあります。
抱えるものも多くなってくる中堅教諭になりますので、周りの職員との良好な関係づくりに努めながら、必要に応じて仕事も割り振り(割り振る力も大切だと思います!)、周りの協力もうまく得ながら仕事を進めていけると良いですね。
コメント