「北九州市」について
福岡県にある「北九州市」は、同県北部、九州最北端に位置する政令指定都市です。同市の北側は日本海に、東側は瀬戸内海に面し、関門海峡を挟んで本州の下関市と向かい合っています。政令指定都市の中では最も長く、入り組んだ海岸線を有しています。
また、「北九州市」の人口は2018年12月の時点で約95万人で、九州地方では福岡市に次いで2番目、非都道府県庁所在地でも川崎市に次いで2番目です。そのうち65歳以上の老年人口の占める割合は29%を超え、政令指定都市の中では最も高くなっています。さらに、2010年から2015年の5年間で人口が約1万5千人減少し、全国の自治体で人口減少数が最も多い都市になりました。
政令指定都市の「北九州市」には、現在7の行政区(門司区、若松区、戸畑区、小倉北区、小倉南区、八幡東区、八幡西区)が置かれています。当初は、旧5市に対応した5区でしたが、1974年、小倉区が小倉北区と小倉南区に、八幡区が八幡西区と八幡東区に分区されました。
最後に、「北九州市」の気候は、瀬戸内海気候と日本海気候の中間の傾向を示し、年平均気温は約17℃と比較的温暖です。夏は晴れて猛暑日が多く、冬は曇り空が多く、雪が降ることもあります。
>北九州市のホームページ
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/
「北九州市」の成り立ち
「北九州市」の成り立ちは、1963年(昭和38年)2月10日に、門司市、小倉市、戸畑市、八幡市、若松市の5市の合併によって誕生したことに始まります。その後、同年4月1日に政令都市に移行し、門司区、小倉区、戸畑区、八幡区、若松区の5区を設置しました。こうして「北九州市」は、三大都市圏や県庁所在地以外で初の政令指定都市になりました。
戦後、1901年(明治34年)に操業を始めた八幡製鉄所を契機として、鉄鋼・化学・金属などの工場が集まる北九州工業地帯を形成し、こうした重化学工業が「北九州市」の経済を牽引してきました。1990年代後半までは、地域経済に占める製造業の割合が大きい傾向がありましたが、2000年代にはサービス業と逆転し、産業構造の転換が進んでいます。
北九州市長「北橋 健治」(きたはし けんじ)さんはどんな人?
2007年2月から北九州市長を務める「北橋健治」さんは、1953年3月19日に兵庫県西宮市で生まれました。大学卒業後は民社党に勤務し、その後、衆議院議員を6期務め、非自民党系としては40年ぶりとなる第12代の北九州市長となり、3期目になります。
好きな言葉は、「釣月耕雲」・「一日生涯」だそうです。
>北九州市長公式ホームページ
http://www.kitahashi.net/
「北九州市」の行政プラン
「北九州市」の行政プランは、まちづくりの目標を「人と文化を育み、世界につながる、環境と技術のまち」とし、実現のために以下の4つの基本方針を定めています。
1) 人づくり ~多様な人材が輝くまちをつくる
2) 暮らしづくり ~質の高い暮らしができるまちをつくる
3) 産業づくり ~元気で人が集まるまちをつくる
4) 都市づくり ~便利で快適なまちをつくる
また、まちづくりの具体的な取り組みとして以下の7つの柱を設定しています。
1) 人を育てる ~子育て・教育日本一と創造性あふれる人材の排出
2) きずなを結ぶ ~健康で安全・安心な暮らしの実現
3) 暮らしを彩る ~快適な生活空間の創出と文化・スポーツの振興
4) いきいきと働く ~競争力のある産業振興と豊かな雇用創出
5) 街を支える ~都市基盤の強化と国際物流拠点の形成
6) 環境を未来に引き継ぐ ~市民・企業・行政が共につくる「世界の環境首都」
7) アジアの中で成長する ~アジア諸都市との交流・協力と広域連携
まとめ
以上、地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第18回は福岡県の「北九州市」についてご紹介させていただきました。
本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。
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