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政令指定都市シリーズ第20回「熊本市」について

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目次

「熊本市」について

熊本県の県庁所在地である「熊本市」は、九州のほぼ中央、同県西北部に位置する日本最南端の政令指定都市です。同県の総面積の約5%に相当する約390平方キロメートルに、県内人口の約42%にあたる約74万人が住んでいます。九州では、福岡市、北九州市に次いで、3番目の人口を有しています。

また、都市計画にも自然と共存した街づくりが盛り込まれているように、1972年(昭和47年)に熊本市議会で同市を「森の都」と称することが決定されました。さらに、同市中心部を流れる3本の川、平成の名水百選にも選ばれている湧水群や豊富な地下水などを称え、「水の都」とも呼ばれています。

政令指定都市の「熊本市」には、現在5の行政区(中央区、東区、西区、南区、北区)が置かれています。

最後に、「熊本市」の気候は、温暖な太平洋側気候ですが、有明海との間に金峰山系が連なり、京都などに似た内陸盆地型の気候要素ももち合わせています。夏冬の寒暖のさが激しく、積雪は数年に1回程度です。「肥後の夕なぎ」と呼ばれる蒸し暑さの厳しい夏が長いという特徴があります。

>熊本市のホームページ
http://www.city.kumamoto.jp/

「熊本市」の成り立ち

「熊本市」の成り立ちは、1878年(明治11年)に設置された「熊本区」を経て、1889年(明治22年)に、他の30市と共に日本最初の市になったことに遡ります。市政施行時の人口は約4万3千人で、市域面積は約6平方キロメートルでした。

戦後も人口増加は続き、1977年(昭和52年)には、人口50万人を突破しました。1963年(昭和38年)に北九州市、1972年に福岡市が政令都市に移行したことで「熊本市」の拠点性は低下しましたが、九州のほぼ中央部にある主要都市であることから、九州の中核都市としての役割は継続しています。

その後、2010年(平成22)年3月に2町を編入し、人口が70万人を突破しました。さらに3町との合併後、2012年(平成24年)4月1日に、全国で20番目、九州では3番目の政令指定都市に移行しました。

熊本市長「大西 一史」(おおにし かずふみ)さんはどんな人?

2014年12月から熊本市長を務める「大西一史」さんは、1967年12月9日に熊本市で生まれました。大学卒業後は商社に入社しましたが、衆議院議員だった親戚の誘いで、内閣官房副長官秘書として政治の世界に入りました。

その後、熊本県議会議員を5期務め、第32代の市長となり、2期目になります。

座右の銘は、「至誠努力」・「養之如春」だそうです。


>熊本市長公式ホームページ
https://www.kazufumi.com/

「熊本市」の行政プラン

「熊本市」の行政プランは、2016年から2023年までの「熊本市第7次総合計画」の中で、「市民が住み続けたい、だれもが住んでみたくなる、訪れたくなるまち、『上質な生活都市』」を目指し、以下の8つの分野において様々な取り組みを行うとしています。

1) 互いに認め支え合い、だれもが平等に参画できる社会の実現
2) 安全で心豊かに暮らせる地域づくりの推進
3) 生涯を通して健やかで、いきいきと暮らせる保健福祉の充実
4) 豊かな人間性と未来へ飛躍できる力を育む教育の振興
5) 誇るべき良好な自然環境の保全と地球環境問題への積極的な対応
6) 経済の発展と熊本の魅力の想像・発信
7) 豊かな自然環境をいかした活力ある農水産業の振興
8) 安全で利便性が高い都市基盤の充実

また、「上質な生活都市」という目標を掲げ、まちづくりの重点課題を以下のように述べています。

1) 安心して暮らせるまちづくり
 -だれもが安心して子育てできる環境の整備
 -「おたがいさま」で支え合う地域コミュニティの形成

2) ずっと住みたいまちづくり
 -だれもが移動しやすく暮らしやすい都市づくり
 -雇用機会を創出し、熊本に住み、働ける環境の整備

3) 訪れてみたいまちづくり
 -伝統文化とエンターテインメントが共鳴するにぎわいづくり
 -自然と共生する恵み豊かな熊本の発信

まとめ

以上、地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第20回は熊本県の「熊本市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ 記事一覧

本記事は、2019年11月1日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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