「神奈川県」で働く「小学校の先生」の仕事内容・給料レポート

「神奈川県」で働く「小学校の先生」のキャリアレポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

「神奈川県」で働く「小学校の先生」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:小学校の先生 / 神奈川県にある小学校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:小学校教員免許、中学校教員免許(理科、数学)、高等学校教員免許(理科)

「小学校の先生」を目指した理由

元々学ぶことが好きで、友だちが好きで、学校に行くのが大好きでした。私の学ぶ意欲を引き出してくれるステキな先生に出会えたのもきっかけの1つです。今度は私が子どもたちに学ぶ楽しさを教えたいと思ったからです。

「小学校の先生」の仕事内容について

主に授業を行うことが業務です。授業の準備は、授業をする時間の何倍もかかります。教材研究と呼ばれ、その授業で何を学ばせるか、どのように学ばせるかを考えます。事前に1週間の授業内容を毎週計画表にして、校長に提出します。

また、スキルアップのために研究授業を年に1回以上行います。学校ごとの研究課題に沿って教科を選び、1つの単元を通して指導計画を立てます。そのうちの1時間の授業を公開し、ほかの先生方や講師から指導好評を頂きます。自分が行うだけでなく、ほかの先生方の授業を実際に自分で行ってみて、アドバイスをしたら気づきにつなげることも重要です。

月に一度、他の学校の先生方と自分の担当教科の研究会をもち、情報交換を行います。小学校ですので全教科教えますが、指定された教科の部会に所属し、得た情報は校内で共有します。

子どもたちへの生活指導、給食指導、清掃指導、学校におけるあらゆる場面においての指導も仕事内容です。

また、保護者対応も大変な業務の1つです。学校での子どもの様子を伝え、家庭との連携を図ります。最近では、保護者間のトラブルの板挟みになることもあります。

「小学校の先生」の1日の仕事の流れ

6:30家を出て電車で通勤。
7:00学校到着。授業準備や朝練
8:15職員打ち合わせ
8:40朝の会~授業開始
12:15給食指導
13:00清掃指導
13:45授業 15:30児童下校、休憩45分(ほとんどとれず、丸付けなどをして終わる)
16:00会議(学年会議、教科会議、職員会議など毎日45分間)
16:45 退勤時間ですが、クラスや自分の仕事をする時間がここまででほとんどないので、これからようやく自分の仕事の時間です。
丸付けや授業の準備、保護者への連絡、課外授業の段取りを決めて外部への連絡など。その日の児童の様子もメモしておき、面談や成績表のコメントの際の参考にします。授業で使う教材やプリントなどは、ほかのクラスの分も印刷して、クラスごとのばらつきがないようにします。理科の実験や図工の制作などは、予備実験を行い、授業での見通しをもてるようにします。
20:00退勤

「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について

月給約30万、ボーナスは夏と冬にあり合わせて大体100万で、年収は500万くらいです。残業や休日出勤をしても全く給料に反映されません。

夏季休業中は研修が詰まっており、それ以外の日は夏季水泳児童の担当が入り、なかなか休みは取れません。有給をは年に40日ありますが、ほとんど消化しません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

妊娠が分かった時苦労しました。実は2度の流産を経てのことだったので保護者や子どもたちへの報告のタイミングが難しかったです。保護者からは『途中で担任が変わるのは子どもに悪影響』とも言われ苦しかったです。


通常は妊娠すると体育実技の指導が免除され体育だけ非常勤講師が設置されるのですが、近隣校にもう1人妊婦がいないと使えない制度らしく、ギリギリまで自分で授業を行ったり、他クラスの先生と授業交換をしてもらうなどして何とか乗り切りました。非常勤講師が入れば、その時間を自分の業務に当てられ、早く退勤することも可能だったのに、それの制度が使えず残念でした。

この仕事や職場でよかったこと

同僚が温かい人ばかりで、辛い時は励ましてくれるし、相談にも親身にのってくれ、何度も救われました。こればかりは運としか言えないのですが、同業の友人に話を聞くと、癖の強い同僚やトップダウンの管理職に頭を悩ませている人も多いようです。どんなに仕事が大変で、保護者に理不尽な要求をされても、共に考え支えてくれる同僚がいれば、何とか乗り越えられる気がしました。

また、所属した2つの小学校共、子どもたちが大変落ち着いていて、まともに授業を行える雰囲気があったのも恵まれていました。授業中の離席もなく、話し合いも活発に行えました。

一方でクラスの半分以上が中学受験を行うような学校でしたので、授業の質を高めたり、成績のことについて保護者からの要求が多いのは大変でした。

「小学校の先生」の仕事エピソード

はじめて1年生を担任した時、4月の頃は指示も通らず、みんなが一斉にしゃべり始め、お漏らしはあちこち…本当に身を削るような日々でした。給食を食べたくないから学校に行かないという子どもの親からは、『先生が怖いから悪い』という言いがかりも付けられ、心も病みました。

でも、夏休みを過ぎた頃から一気に子どもたちが成長し、『先生大好き!』と言われるたびになんて幸せなのだろうと感じるようになりました。

3月に入り、他校への異動が決まると、子どもたちと過ごす時間があまりにも尊過ぎて、歌を歌っていても、音読をしていても、その愛おしさに涙が溢れてきてしまいました。『どうして泣くの?』『花粉症だよ』というやり取りを何度もしたのを覚えています。

「小学校の先生」の職場恋愛について

ほとんどが職場恋愛だと思います。特に若手教員は夜遅くまで残って仕事をしたり、休日出勤も多いので、その流れで食事に行ったりすることもよくありました。

また、2、3年先輩の先生がなんでも出来てカッコよく見えてしまうのもあると思います。 ただ、同じ職場内だと噂になることもあり、職員間で噂になるだけならまだいいのですが、『〇〇ショッピングモールで、〇〇先生と●●先生がデートしてた』なんて噂が保護者に広がると、管理職はあまりいい反応をしませんでした。

ちなみに私は、隣の学校の先生の友人(会社員)と結婚しました。他校との交流や、小中連携で中学校の先生と知り合う機会も多いので、そこでの出会いも期待できるのではと思います。

まとめ ー「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

激務ではありますが、やりがいのある仕事です。たった1人でも、自分に出会えて救われましたと言ってくれる児童がいてくれれば、こんなにも幸せな仕事はありません。是非、頑張ってください。

本記事は、2020年1月18日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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