「大阪府」にある「公立中学校の英語科の先生」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「大阪府」にある「公立中学校の英語科の先生」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「大阪府」にある「公立中学校の英語科の先生」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:先生 / 大阪府にある公立中学校(英語科)
性別:女性
雇用体系:常勤講師
所有資格:教員免許(1種)、TOEIC 920

「中学校の先生(英語科)」を目指した理由

もともとお世話になっていた先生がおり、教員という職業に対して憧れはあったのですが、自分が高校生の時に留学していた時に”日本人はどうして英語を話せないんだ”と言われとても悔しかったことがずっと胸にあり、自分の授業で一人でも多くの生徒が英語を喋れるようになってほしいと思ったからです。

「中学校の先生(英語科)」の仕事内容について

みなさんのご存じの通り、授業を計画し生徒が理解できるような内容の授業をすることはもちろんですが、そのほかにも沢山仕事があります。 とにかくとても会議が多いです。学年での会議、校務分掌(学校運営の役割)での会議、領域(障がい児や民族にルーツのある生徒、同和教育の促進をする部署)の3つに所属することになり、それぞれの会議に参加します。学校によって様々ですが、私の所属する学校では 教務、安全、生徒指導の3つの課があり全ての教員がどれかに所属していました。

この他には体育大会実行委員会、文化発表会実行委員会のどちらかにも所属する必要がありこちらの会議も追加されます。

校務分掌について詳しく説明します。

教務部について

教務部は教務学校の年間行事の組み立て、テストの時間配分や点数や評定の付け方、式典の進行の取り決めなど沢山の仕事があります。

生徒指導について

生徒指導はみなさん想像しやすいかとおもいますが、朝門に立って生徒たちを出迎え声かけをしたり、週に何度か夜の見回りをしたり夏休みには夏祭りの巡回を したりします。校則の見直しや、長期休暇の過ごし方の声かけ、また生徒会の運営もになっていました。

安全部について

安全部は、教室の管理と生徒の健康促進を促している部署です。始業式や終業式周辺になると、教室に足りない分の机を補充したり、壊れている椅子や汚い机を取り除いた りします。健康促進に関しては、保険の先生が中心となって、月に何度か食育の取り組みをしたり、年に一回性教育に関する取り組みをしたりしました。

「中学校の先生(英語科)」の1日の仕事の流れ

5:30 起床
7:30 到着。門に立って生徒指導。
8:25 教室に行って出欠をとる。
8:40 会議。その日の生徒の様子や、行事の最終確認など教員間で共有すべきことを伝えます。
8:50 授業開始。学校の教員の数にもよりますが自分の場合は1コマ空きがあるかなという感じでした。
12:40 お昼休憩(50分)子供達と一緒に給食を食べ、様子がおかしくないかを確認します。(子供達とコミュニケーションをとる貴重な時間です)
15:10 授業終了。生徒の一緒に掃除をします。食事の時同様コミュニケーションをとることのできる大切な時間です。以降は授業準備や部活指導(特に夏場は生徒の体調管理をしておかないといけません。)
20:00 終業

「中学校の先生(英語科)」の給料・残業・有給休暇について

月給24万(部活手当あり・手取り) ボーナス60万 約年収350万。


テスト期間中などは生徒がかえってしまうので、12時から17時までお休みをいただきます!と当日に伝えても 大丈夫でした。お子様のいらっしゃる方も朝に子供が熱を出した場合など比較的休みはとりやすい環境だったとおもいます。 ただ、部活などがとても熱心なところだとほとんど休みを取れていない先生もいらっしゃいました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

やはり、土日の部活指導が少し辛かったです。教員は基本的に1個以上部活を持つ必要があるので土日も出勤になることが多いです。 テスト前1週間のみ休みなのでその時にはここぞとばかりに遊んでいましたが、やはり土日の予定がたてにくいです。

また、副顧問や年配の先生方は部活にきてくれないことが多いので、自分が体調をこわした時でも少し頼みづらいことが多かったです。 新任でも実地研修のようなものはないので、即戦力として周りの先生方の動きをみながら動くしかなかったので、慣れるまではかなり精神的 にきつかったです。

また学校の移動があった際にも学校毎でまったくカラーや重点を置いていることが異なっていたりするので、慣れるまでに時間 がかかりました。

この仕事や職場でよかったこと

やはり、お給料は安定していたと思います。ただ、部活の手当は一日中働いても3000円だったりするので、ほぼ土日はボランティアです。 ほんとうに生徒が好きでないと辛いと思います。

ただボーナスは夏と冬の年に二回きちんとあるのでやはり、そこは公立の学校だなと思います。 自分の場合は手取り30万くらいいただいておりました。 また、育児休暇や、病気休暇なども比較的取りやすいと思います。当日に電話をして有給がもらえるのはすごいなとおもいました。

「中学校の先生(英語科)」の仕事エピソード

生活指導で、何度言っても改善されない生徒がおり(スカートが短い・授業中に寝る・体育に参加しない)再三話し合いましたがうまく伝わらず その生徒が暴れることがありました。保護者も一緒になって学校にクレームがあり、日々その対応に明け暮れていました。 その時は精一杯で、自分一人で解決しなければと思っていたのですが、家庭と一緒で’役割分担が大切’と先輩の先生に教えていただき、嫌われ役に徹することにしました。他の先生が沢山フォローを入れてくださったとこもあり、卒業の時には良好な関係を保つこよができましたが、なんでも一人で抱えすぎてしまっていたなといまになってみると反省しています。

感動したことは数え切れないほどありますが、不器用な生徒が一生懸命取り組んで成功させた体育大会の演技は生徒たちはもちろん教員も一緒になって泣いていました。 生徒たちの一生懸命な姿を見ると、不思議と涙がこぼれます。特に手のかかった生徒が一生懸命取り組んでいたりすると余計に感動しました。

「中学校の先生(英語科)」の職場恋愛について

割と職場恋愛はおおいとおもいます。教員同士で結婚されている方は自分の学校では5割くらいでした。一緒に生徒指導や行事に取り組む中で絆が生まれるのかもしれません。 教員の世界は結婚がわりと早いかと思います。30代前半の方は9割結婚していました。

また、独身の人に関してもお節介な先生(失礼)が紹介をしていたりすることもあったようです笑 職場以外だと、お話好きな方が多いので飲み会などに積極的に行かれる先生や学生時代からのパートナーと結婚されている方が多かったです。

まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ

人と人とが関わる職業なので、時にはとってもしんどくなったりもするかもしれません。でも生徒が卒業する時にはそんなことは全部忘れてこの仕事をしていてよかった!と心から思えますよ。情熱を持って取り組めば生徒はわかってくれるので頑張ってください!!

本記事は、2022年9月1日時点調査または公開された情報です。
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