私立中高一貫校の国語の先生の仕事内容・給料レポート(京都府)

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「京都府」にある「私立中高一貫校の高校の先生(国語科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

京都府にある私立中高一貫校の高校の国語科の先生(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:高校の先生(国語科) / 京都府にある私立中高一貫校
性別:女性
雇用体系:非常勤
所有資格:自動車運転免許、中学高校第1種保健体育教員免許、柔道参段

「高校の先生」を目指した理由

中学の担任の先生と、高校の部活動の恩師の人間性に憧れて目指しました。人に何かを教えることがもともと得意で、それを活かせる仕事に就きたかったということもあります。

「高校の先生(国語科)」の仕事内容について

中高一貫校の学校でしたが、私は主に高校の古典を担当していました。古典は古文・漢文です。高校1年生の国語を受け持つこともありました。それぞれのクラスの小テスト作りはもちろん、並びの先生と授業進度を合わせたり、指導内容に相違がないよう授業を行います。

授業以外の時間は、教材研究や授業の準備などがあります。担当クラスの授業以外は見ることはありません。教員間の授業観察期間というものがあり、学校内の先生方が、授業を見に来ることが年に2回ほどありました。見た後は細かく指導を受けられるので、毎年スキルアップできます。

テスト期間は専任や常勤の先生と同じようにテスト監督をします。その時間ももちろん給料に含まれます。採点やクラスの成績をつけるのも非常勤講師だからといって変わりありません。なぜそのように成績をつけたのか、保護者から説明を求められることもありました。

学校が長期休みに入って、授業が無くなっても高校生の補習を任せられました。難関大学への進学希望者へ向けての講座や、成績不良者に対しての補講など幅広い知識が求められました。

通常の授業数を越した場合は、その分給料に上乗せされました。基本的に仕事は授業を行うのみだったので、担当クラスの授業をが午前中で終われば、昼前に帰宅できました。また、授業が午後からのときは、昼前に出勤しておりました。

「高校の先生(国語科)」の1日の仕事の流れ

7時50分:自宅出発。原付自動車で通勤する。
8時10分:到着
8時40分〜9時30分:1時間目授業 10分休憩
9時40分〜10時30分:2時間目授業 10分休憩
10時40分〜11時30分:3時間目授業 10分休憩
11時40分〜12時30分:4時間目授業 50分昼休憩
13時20分〜14時10分:5時間目授業 10分休憩
14時20分〜15時10分:6時間目授業
15時15分:帰宅準備
15時20分:学校出発。
15時40分:自宅到着。

空き時間に小テストの採点、次回授業の準備、反省点の改善に向けての教材研究を行います。また、テストが近くなれば、授業後に学校のパソコンを使用して問題を作成することもあります。成績の確認や、クラスの並びの先生とコミュニケーションを取る必要もあります。

「高校の先生(国語科)」の給料・残業・有給休暇について

基本給は週の授業コマ数×11000円でした。(週に18コマの場合・18×11000=19800円) 通勤手当が定期代として10000円でした。 ボーナスは夏と冬に2回で、基本給分が6月と12月の初日に振り込まれました。


有給は6日ほどありました。 時間割変更などを申請すれば、有給を使用せずに休暇を取ることも可能でした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

専任や常勤の先生方にわからないことを聞きたくても、ほとんど職員室におられないので、聴く時間がなかったことです。ホームルーム後もそのまま部活動の指導へ行かれたり、職員会議があったりしたので、先生方とコミュニケーションが全く取れませんでした。教員数が多くて、生徒に○○先生は?と尋ねられても答えることができなくて困りました。

非常勤講師へ向けての学校設備の説明会なども年に1回1時間程度のものだったので、学校のどの場所に何があるかは自分たちで探さなければならず、慣れない頃は担当クラスの教室を探し回りました。

この仕事や職場でよかったこと

公立の学校に比べると、大幅に給料が良かった点です。授業がない夏休み期間中も、補習クラスがなければ出勤しなくても良かったので、平日に遊びにいくことができていました。オフシーズンに海外へ渡航することもできました。

時間もお金にも余裕があるので、子持ちの主婦や、実家暮らしの新社会人にオススメの職業だと思います。毎年授業クラスが変わるので、幅広く勉強しなければなりませんでしたが、どこで働いても授業を行えるという自信につながりました。

「高校の先生(国語科)」の仕事エピソード

古典が大嫌いで反抗ばかりしていた生徒が、最後のテストでクラストップの点数を取り、泣きながら感謝してくれたことです。志望校に古典が必要で諦めかけていたが、私の授業を受け始めてから古典が好きになり、勉強を頑張った結果、志望校へ合格することができたということを手紙で伝えてくれ、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。

自分の勉強不足で、授業中生徒から質問を受けた際、答えられなかったことが多々あり、それは教師として失格だと落ち込むことがありましたが、生徒の「わかった!」という一言で全て水に流すことができました。

「高校の先生(国語科)」の職場恋愛について

部活動のコーチをお願いされることがあり、合宿や遠征、試合等で他の学校の先生方と交流する機会がありました。私の場合はそこで出会ったのが今の夫です。もともと付き合っていた方が仕事をして専任になってから結婚し、出産、そして何年かしてから退職するというパターンが多かったです。

(女性の場合)女の先生で長い勤務されている方はほぼ全員が独身でした。職場内で恋愛は禁止されていました。校長や教頭にばれてしますと、能力が低いとみなされている方が辞めさせられたり、転勤を強いられたりしていました。不倫をしている教員も何名かいました。早朝・深夜問わず、生徒がよく見ています。

まとめ – 「高校の先生」を目指す方へメッセージ

教員は今、大変不足していると言われています。こんなにやりがいのあって、充実した毎日を送ることができる職場はなかなかありません。生徒と共に日々成長していきましょう。

本記事は、2021年1月23日時点調査または公開された情報です。
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