はじめに
「岐阜県」にある「私立高校の先生(保健体育・社会科)」(男性)によるキャリアレポートです。
パネル:レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:高校の先生(保健体育・社会科) / 岐阜県にある私立高校
性別:男性
雇用体系:常勤講師
所有資格:普通自動車免許、高校第1種社会科教員免許状(地理・歴史)、高校保健体育専修免許状
「高校の先生」を目指した理由
小さなころからスポーツが好きで、将来はスポーツを指導する仕事につきたいと思っていました。高校の時の部活動の監督が「将来母校に帰ってきて教員を一緒にしよう」と声をかけてくれたおかげで無事に母校に教員として戻り、保健体育の授業を持たせてもらうことができました。
「高校の先生(保健体育・社会科)」の仕事内容について
現在は、私立の高校の保健体育と社会科の世界史の2科目を担当して教えさせてもらています。
体育の授業では、体力測定やサッカー、バスケット、陸上などスポーツを通して技術向上や運動の楽しさ、仲間と協力して取り組むことの大切さを教えています。保健の授業では、健康に生活を送るための食生活や運動習慣の大切さ、薬物などの危険性について授業を行っています。
世界史の授業では、世界の各地域の歴史を教えています。【世界遺産検定】と呼ばれる検定試験を課程内に設けており、全員が世界遺産検定の級の取得に取り組んでいます。
また、クラス指導では、副担任をやっています。基本的には担任教員を補助する仕事となります。担任が出張などでいないときに、朝の会や帰りの会などのクラス運営を行っています。
部活動指導では、ボクシング部の顧問をしています。コーチとして、ボクシングの技術指導から大会の引率、生活指導までたきにわたって指導しています。 現在は、常勤講師としてこれら教科指導・クラス運営・部活指導の仕事を行っております。
「高校の先生(保健体育・社会科)」の1日の仕事の流れ
6時30分:起床 学校へ行くための準備等をする
7時30分:部活動の朝練スタート 主に、タイムを測ったり、メニューを決めたりしています。
8時25分:朝礼 大事な連絡事項などをこの時に共有します・
8時50分:朝の会スタート 今日の予定や注意事項を生徒に伝達します。
9時00分:朝読書の時間 本を読む
9時20分:1限スタート・・・・
13時10分:お昼休憩
13時45分:午後の授業 ・・・・
15時45分:帰りの会
16時30分:部活動 ボクシングの技術指導を行います
19時00分:次の日にある授業の準備や部活動の大会関係の事務処理
22時00分:帰宅
22時30分:学校が22時で閉まってしまうため、やりきれなかった授業準備を行います。 24時00分:就寝
「高校の先生(美術科)」の給料・残業・有給休暇について
月給:24万(残業代込み) ボーナス:夏・冬各5万。有給は取りやすいです。
残業代という概念がないやめどれだけ働いても給料は固定です。 夏休みや冬休みなど授業がない時は定時が15時になるため、普段より早く帰れます。
この仕事で、働いているときに困ったこと
働いているときに困ったこととして1番は生徒との人間関係です。 まだまだ、精神的に幼い子も多く、ダメなことを注意するとすぐに人間関係がこじれがちです。 いいことダメなことをどのように伝えるかが大切になります。
改善してほしい点としては給料面です。 どれだけ働いても給料が同じなのでモチベーションが上がりません。 仕事量的にはどんなに頑張っても定時で終わることはないので・・・・・ ボーナスも常勤は5万なのでもう少し上がるといいと思います。
この仕事や職場でよかったこと
教員同士の人間関係が非常に良い点。 子供たちに良いこと悪いことを教える立場なので、人間的にも素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。 職員室でもわきあいあいと話すことができ、変なもめごともありません。
給料は低いですが、何よりも働きやすい職場環境が魅力的だと感じます。 私が勤める学校がスポーツに力を入れている学校であるため、将来のプロスポーツ選手やトップアスリートとも親しくなれて周りにも自慢できます。 また、応援で様々な場所に行けて感動を得ることができ、さらに観光も楽しむことができます。
「高校の先生(保健体育・社会科)」の仕事エピソード
生徒の青春時代を共に過ごすことができるため、やりがいはかなりあります。 今年は、硬式野球部が甲子園に出場することができ、引率のお手伝いもできました。 全校生徒での応援になるため、バスの準備などなど大変ではありましたが、何度も野球部が勝利し感動することができました。
また、なんといっても卒業式は感動ものです。 今まだかかわって共に生活を送ってきた子供たちが巣立っていくと思うと悲しさもありますが、これからの人生頑張ってほしいという気持ちにもなれます。 大変なことも多いですが量的に言えば感動させられる回数のほうが多いと思います。
「高校の先生(保健体育・社会科)」の職場恋愛について
現在はいまだに未婚です。 彼女もいません。 高校がマンモス校なため、その分教員も100名をこえます。 高校内での職場恋愛で結婚まで至った方は3組ほど見えます。
また、中には卒業した後に、生徒とカップルになり結婚に行ったった先生もいらっしゃいます。 しかし、平日のほとんどの時間を学校で過ごすためあまり出会いがないのが現状です。 周りの先生は、友人の紹介や婚活パーティーなどを利用して出会いを求めています。 同僚の先生方のほとんどが友人の紹介で付き合い結婚まで至っています。
まとめ – 「高校の先生」を目指す方へメッセージ
教員は激務ですがやりがいもすごいですよ!頑張りましょう!
コメント
コメント一覧 (2件)
体験談等を拝読するのが趣味の一つですが、こういったその人の仕事内容について知ることも非常に興味深い事の一つです。また、そんな中でも詳細な仕事のスケジュールを見れる事はあまりないので、興味深かったです。
私立高校の先生ということなので、もう少し余裕のある生活を想像していましたが22時帰宅など、結構ハードな毎日を送っているということがわかりました。