「兵庫県公立中学校」の「国語の先生」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「兵庫県」にある「公立中学校の先生(国語科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「兵庫県」の「公立中学校の先生(国語科)」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:中学校の先生(国語科) / 兵庫県にある公立中学校
性別:女性
雇用体系:常勤講師
所有資格:自動車運転免許、中高国語科教員免許

「中学校の先生」を目指した理由

中学時代の先生に大変お世話になり、自分もこの先生のように子どもの人生に良い影響を与えられる人間になりたいと憧れたことからです。

「中学校の先生(国語科)」の仕事内容について

国語科教員なので、仕事内容は主に国語の授業です。私の場合、1年の2クラスを週3コマ、 2年の5クラスを週2コマ、特別支援学級を週2コマ、計8クラス週20コマ担当でした。

副担任だったのでクラスの朝礼や終礼は廊下にいる生徒をクラスに入れてから毎日参加します。給食や掃除の手伝いもします。授業のない時間は常に授業案を作成しています。生徒間の問題を解決します。道徳の授業もしました。授業参観後の懇談に参加し親御さんと情報を交換します。テストも作成します。毎日の宿題、長期休暇での宿題を出し、チェックもします。基準をもとに成績もつけます。

学校行事では職員の間で係を決められ取り掛かります。生徒が問題を起こした場合親とも話をしたり、外であれば生徒を迎えに行きます。何か問題があればすぐに学年会議を開き方向します。関わったことのないスポーツでも顧問につくと勉強してそれを生徒に指示します。部活の練習試合などを組んだり、試合引率もあります。

「中学校の先生(国語科)」の1日の仕事の流れ

6時半:自宅を出て、電車とバスで通勤する
7時20分:学校到着、授業準備、宿題チェック、週1回職員会議
8時:校門で登校する生徒に挨拶
8時30分:クラス朝礼のため生徒に呼びかけ
8時45分:朝礼終了
8時50分:1時間目 授業があればクラスへ行く
12時40分:給食を手伝いクラスで食べ、片付けさせる
13時25分:5時間目 授業があればクラスへ行く
15時15分:終礼のためクラスへ行く、終礼後生徒とともに掃除
16時過ぎ:週1、2回学年職員会議で気になる生徒の様子を報告、部活(テニス部)の指導 18時から19時:部活終了し生徒を帰らせ、職員室へ戻る。授業の片付け、宿題チェック、翌日授業の準備
20時すぎ:学校を出て自宅へ帰る

「中学校の先生(国語科)」の給料・残業・有給休暇について

月給27万円前後(残業代、休日出勤込)、ボーナス35万円程だったと思います。通常、残業や休日出勤は黙認、1日13時間前後の勤務、土日祝は部活出勤があります。私の学校は全教員が何らかの顧問についていました。

有給休暇はとても取りづらいです。代わりがきかない職なので重圧も大きいですし、代わりを受け入れてもらいにくいためです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

特に改善したかった点は、勤務時間です。新任の先生はやることが多い上に定時では絶対に帰れません。授業案を作成する時間が最もかかるのですが、他の先生も自分のことで大変なので、あまり手助けやアドバイスは得られません。

毎日の授業案に加え、学校行事やクラス管理、部活指導があります。例えばその日はとても疲れていて定時で帰って休みたい場合でも、部活は7時頃までありますし、先輩の先生方が残っている中帰れません。


また、パワハラのように、先に帰って仕事は終えているのかという重圧もあります。大変な仕事だからこそ、体を大切にさせてほしかったです。

この仕事や職場でよかったこと

特に恵まれていた点を感じることなく辞めたのであまりありませんが、事務手続きは全て学校の事務の方がやってくれて楽でした。交通費も全額出ますし、健康診断もありました。授業で使いたい物は事務の方の頼めば揃えてくれました。

私にとって恵まれていた点は福利厚生よりも、思いやりのある親御さんと関わることができたことです。親御さんと理解し合えなければ生徒との関係に関わってくるからです。生徒、親御さんの信頼を得られれば授業もやりやすい環境をつくることができます。

「中学校の先生(国語科)」の仕事エピソード

大変だったことは、とにかく経験もないまま授業をすることです。教員用授業指導書はあるのである程度基礎は作成できますが、わかりやすいように説明すること、見やすいようにまとめて書く、興味をわかせ試験で結果を出せるように導くことなど工夫が必要です。

感動したことは、親御さんたちから生徒が家で、私のことを信頼できるから好きだと話してくれていると聞いたことです。また、担任の先生からよく頑張ってくれてありがとうと言われたことです。

失敗したことは、何も抜けないようにと授業案にとらわれ過ぎて、余裕を持って生徒を思った授業をなかなかできなかったことです。

「中学校の先生(国語科)」の職場恋愛について

職場で恋愛の話はあまりしませんでしたが、先生同士ご結婚されている方もいます。(別学校勤務になります。)生徒だった子が大人になってからご結婚された先生もいました。通学中の恋愛かは不明です。体育科の男性の先生は合コンで知り合った方と出来ちゃった結婚されていました。

経験上、教員はあまり恋愛をしている余裕はないかと思います。学校にほとんどを費やしているため、どこか距離があきますし、それに耐えられない相手だとなかなか結婚まではいかないのです。独身の先生方も多かったです。

まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ

簡単な職ではないので、自分を投資しなければいけませんが、生徒の笑顔を見ると全て帳消しになります。頑張ってください。

本記事は、2021年5月4日時点調査または公開された情報です。
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