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朝6時30分出勤!熊本県の公立小学校で働く女性教師の激務仕事レポート

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目次

はじめに

熊本県の公立小学校で働く「小学校の先生」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:小学校の先生 / 熊本県にある公立小学校
性別:女性
雇用体系:常勤講師
所有資格:小学校教諭一種免許、中学校英語教諭一種免許、高校英語教諭一種免許、自動車運転免許

「小学校の先生」を目指した理由

小学校の先生を目指した理由は、子どもの頃から学校や先生が好きで、小学校で働けたら楽しいだろうなと思っていました。子どもが好き、教えることも好きな自分にぴったりだったからです。

「小学校の先生」の仕事内容について

小学校の担任の先生の仕事内容はとてもたくさんありますが、主なものは学級経営、授業、学級事務、学校行事などです。

担任の先生は、自分の受け持つ学級を毎日よりよい集団にしていくために、全体や個人個人に様々な面で指導・支援していく必要があります。それが学級経営です。

授業については、小学校では担任の先生が全教科の授業を指導します。基本的には先生が1人で教えますが、理科や音楽、外国語などの授業では専科の先生が代わりに授業をしてくださったり、一緒に授業をすることもあります。また、学習支援の先生やALTなどが補助で入ってくださったり、特に算数では少人数指導といって学級の人数を半分にして学習の習熟度に合わせた授業をすることも多くあります。授業をするにあたって、事前に授業の計画をしてプリントや教材・教具の準備をすることも必要です。

学級事務については、授業で使う教材の選定・注文、会計、校外学習の打ち合わせや準備、学級の備品管理や教室の掲示、年間指導計画や毎日の授業の記録、学級通信、通知表作成などが主なものです。

学校行事については、主に入学式、終業式、卒業式といった儀式的なものや、運動会、持久走大会、学習発表会、授業参観などです。

あまり知られていないものとしては、学校訪問といって教育委員会が授業を見に来たり、研究発表や研究授業もあります。地域によって異なりますが、私が以前勤務していた学校では小学校でも部活があり、顧問の一人として指導していました。

「小学校の先生」の1日の仕事の流れ

6時30分:自宅を出て、自動車で通勤する
6時45分:学校到着
8時10分:朝の会
8時15分:職員会議
8時45分:授業(45分ずつ、休み時間10分)×2
10時25分:業間
10時45分:授業(45分ずつ、休み時間10分)×2
12時25分:給食準備・給食指導(子どもと一緒に昼食)・片付け
13時10分:昼休み
14時10分:清掃指導(子どもと一緒に掃除)
14時30分:授業(45分ずつ、休み時間10分)×2
16時10分:帰りの会・下校指導
16時45分:部活の指導
18時:完全下校後、学級業務、保護者対応、授業準備など
21時30分:帰宅 うろ覚えで申し訳ないのですが、本来の勤務時間は8時頃から16時45分までだったはずです。私は基本的に休み時間や昼休みも子どもと一緒にいたり、提出物のチェック、授業の準備などをしているので、トイレに行くか水分補給程度の時間しか休んでいませんでした。もっと早く帰るべきなのですが授業のある日は基本的に夜遅くまで残業していました…。

「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について

講師で1年目だったので、月給約18万(残業代込)・ボーナス50万弱で、年収約260万程度だったと思います。ここから税金や給食費など諸々月3万程度が引かれていました。


正規の教員(教諭)は基本的に毎年上がっていき、そこそこベテランの先生は倍以上もらっていたと思います。また、校長、教頭などの管理職には管理職手当がつくのでさらに高くなるようです。

残業は給料の4パーセントが一律で含まれています。いくら残業しても変わりません…。有給休暇は、夏休みなどの長期休暇期間に積極的にとることができます。休暇を取らなければ、土日祝日以外は出勤です。

この仕事で、働いているときに困ったこと – 先生不足

困ったことは、とにかく業務量が多いことです。

業務量に対して先生の数が圧倒的に足りないように感じます。また、学校によって校風も働き方もかなり違うので一概には言えないのですが、元勤務校は備品が古かったりそろっていなかったり、正直言って無駄な仕事、効率の悪いシステムも多かったように思います。もっとデジタル化したり、子どもたちのために本当に必要な仕事を精選することが必要だと感じていました。

また、細かなことでは、自家用車がないと通勤が困難であったり、業務時間内に自家用車で研修に行ったり家庭訪問をしたりすることもあるので、地域によっては車を持っていることが必須な場合もあります。他には、教員間での人間関係や保護者とのやり取りに苦労するという話もよく耳にしていました。

この仕事や職場でよかったこと

公務員のため、待遇はしっかりとしています。正規の教諭であれば1年間の初任者研修があり、産休や育休をしっかりととることができます。

また、経験年数によって確実に収入は上がっていきます。私は常勤講師でしたが、ボーナスもあり、多くはありませんでしたが安定した収入を得ることができていました。 子どもと関わる中で、毎日子どもたちの成長を感じられることは喜びでした。仕事はとてもやりがいがあり、保護者や地域に方々に感謝してもらえることもたくさんあります。

「小学校の先生」の仕事エピソード

正直なところ大変なことの方が多いですが、日々子どもたちの成長に小さな感動がたくさんあります。分からなかったことが分かるようになったり、できなかったことができるようになったりした時の子どもたちの嬉しそうな顔をたくさん見ることができます。

学校を去ることになった時に、担任した子どもたちがとても悲しんで号泣している子どもたちが何人もいたのを見た時に、自分の存在の大きさを感じました。

授業や普段の指導などでうまくいかないことや失敗したことも多く、同僚の先生に叱られたこともたくさんありますが、基本的にみんな子どもたちのことを思って指導しています。

大変だったことは、学級で大きなトラブルが起こった時と、とても忙しい時期があることです。行事前や学期末は普段の授業に加え、特に業務が多く、長く残業したり休日出勤したり、休みの日に家で仕事をする先生がほとんどでした。

「小学校の先生」の職場恋愛について

既婚の先生がほとんどだったのであまり分かりませんが、先生同士での結婚が多いです。

同じ地域の学校であれば小学校の先生だけでなく、幼小中高の先生が集まる研修もあり、先生同士で知り合う場は多いと思います。

職場以外では、学生時代からお付き合いしていた方と結婚されることが多いように感じます。もちろん独身の先生も一定数います。先生以外と知り合ってお付き合いされる方はあまり多くない印象です。他業種の恋人がほしいなら、仕事以外の面での出会いを大切にした方がいいのかもしれません。

まとめ – 「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

これはあくまでも私の少ない経験によるものなので全てではないですが、正直仕事自体は大変だと思います。それと引き換えに毎日とても楽しく充実した日々を送ることができます。自分の指導によって子どもたちを変えることができるのはとてもやりがいがあります。


また、教員採用試験に合格すれば公務員として安定した生活ができ、たくさんの教え子や保護者の方との出会いが人生を豊かにしてくれること思います。先生になったら、学校の悪いシステムに流されることなく、きちんと考えて行動していくことも大切です。学校現場がよりよく、教育界が明るくなることを願っています。

本記事は、2020年5月26日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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