政令指定都市シリーズ第14回「堺市」について

地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第14回は「堺市」です。

大阪府にある「堺市」の人口は2018年12月の時点で約83万人と、北九州市に次いで国内14番目です。そんな「堺市」とはどんな都市なのか解説します。


「堺市」について

「堺市」は、大阪府のほぼ中央に位置する「大阪市」の南側に接している政令指定都市です。人口は2018年12月の時点で約83万人、市域面積は約150平方キロメートルで、同府内で人口・面積共に第二の都市です。夜間人口に比べ昼間人口の割合が低く、大阪市の衛星都市として、関西の文化・経済を牽引する役割を果たしています。

一方、「堺市」には、世界最大の墳墓である仁徳天皇陵をはじめとする百舌鳥(もず)古墳群や、千利休による茶の湯文化など、歴史と伝統文化が受け継がれている都市でもあります。さらに、伝統工芸品である刃物や線香は有名で、高い技術力を有しています。

政令指定都市の「堺市」には、現在7の行政区(堺区・中区・東区・西区・南区・北区・美原区)が置かれています。

また、「堺市」の気候は、瀬戸内式気候に属し、平均気温はおよそ17℃と温暖で、降水量は1500mm程度で全国的に見ても少ない方です。夏は短くて蒸し暑く、冬はとても寒く、年間を通じて湿度が高いのが特徴です。

▼参考URL:堺市のホームページ
http://www.city.sakai.lg.jp/index.html

「堺市」の成り立ち

「堺市」の成り立ちは、1889年(明治22年)4月1日の市制施行にさかのぼります。その後、2005年2月1日に東隣の美原町を編入合併したことにより、人口が80万人を超え、2006年4月1日に全国で15番目、大阪府内では2番目の政令指定都市に移行しました。都道府県内の人口占有率が10%に満たない初めての例でした。

歴史的には、「堺」の地名は平安時代には見られ、「境」、「左海」とも表記されました。明治時代以降は、紡績や煉瓦産業を中心とした工業都市へと発展し、阪神工業地帯の一角を占めるようになりました。また、戦後は、臨海コンビナートと泉北ニュータウンの造成によって、現在の姿に変貌しました。こうして、大阪市のベッドタウンとしての機能も兼ね備えるようになりました。

堺市長「竹山 修身」(たけやま おさみ)さんはどんな人?

2009年10月から境市長を務める「竹山修身」さんは、1950年5月30日に堺市で生まれました。大学卒業後、1975年に大阪府庁に入庁し、主に総務部畑を歩み、2009年の退庁まで34年間勤めました。その後、第19代の境市長となり3期目になります。

座右の銘は、「念ずれば通ず」と「一以貫之」(一つの思いを曲げずに貫き通すこと)だそうです。

▼参考URL:堺市長公式ホームページ
http://takeyama-osami.jp/

「堺市」の行政プラン

「堺市」の行政プランは、「堺はひとつ!堺のことは堺で決める!」との基本姿勢を掲げ、以下の3つの挑戦を掲げています。


1)『子育て(教育)のまち堺』
2)『歴史・文化のまち堺』
3)『匠の技が生きるまち堺』

また、市民が安心して暮らせる元気な堺市を実現すべく、市民の声が届きやすい行政区の権限拡大と住民自治の強化を目指しています。住民が政策提言や事業提案を行える「区民評議会」と、地域ごとにきめ細かい教育を推進するための「区教育審議会」の2つの組織を行政区に新設することを盛り込んでいます。

まとめ

以上、地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第14回は大阪府の「堺市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2020年8月4日時点調査または公開された情報です。
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