私は先生になるために、二つの校種の教育実習にいきました。今回はその内の一つで、「小学校」での教育実習についてお話します。
教育現場を生で感じられるチャンス!教育実習で学んだこと 2つ
教育実習というと、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?
私は実際に、実習でどのようなことをするのかイメージが持てずに不安しかなく、しかし、いざ始まってみると、あっという間の1ヶ月間でした。
がむしゃらに毎日を過ごした当時は分かりませんでしたが、思い返してみると「あの時、教育実習で学びを得たなぁ。」と、思うことがいくつかありました。今回はその内2つについてご紹介したいと思います。
学んだことその1:子供と関われば関わるほど、将来の道を選ぶ手がかりになる
学んだことその1は「授業よりもまず、色んな子供と出来るだけ多く関わってみる」ということです。
何故ならば、自分が、子供と関わることが好きかどうかが分かるからです。
学校での子供の姿は、規則や集団の中で生きる子供達です。近所や、兄弟の間で見せる子供の姿とは、全く異なります。
そして、私たち大人も、「教師」として子供達と関わる必要があります。
一緒に実習に行った仲間の数人は「弟と関わるので子供の相手は慣れてたと思ったけど、なんか違う…可愛く思えない」とか「教師として明るく振る舞ったり、指示出したり、何より子供と話すのが辛い。違和感がある」という感想を持ち、教師の道を進みませんでした。
私は幸いなことに、子供と教室で過ごす時間が楽しく、苦痛になることがなかったので、教師の道を目指す志は変わりませんでした。
関わるといっても、何を話せばいいか分からないという人もいるかもしれませんが、「何をしているの?」と聞くことができれば十分です。
学年や、個人の特性によっては、無視したり、暴言を吐いてきたりするかもしれません。
ですが、諦めずに子供と関わることにチャレンジしてみてください。
その時に感じた率直な感想(子供と話すのが楽しい!とか、子供相手に話すのは苦手だな…とか)は、今後、教師の道を進むかどうかの選択をするための大切な材料の一つになると思います。
学んだことその2:子供のためになると信じて、自分のやりたい授業をすることの大切さ
学んだことその2は、教育実習の一大イベントの「授業」です。
生まれて初めての授業では算数をしましたが、結果的に、私は大失敗しました。
具体的には、計画していた授業内容が時間内で終わらなかったり、子供の名前を呼び間違えたり、用意していた黒板に貼る用の教材の順番がバラバラになって焦ったり、黒板に真っ直ぐに文字が書けずに「先生、字下手くそー!」と子供達に笑われたりしました。
反省会で褒められたことといえば、「声の大きさ」ぐらいで、授業内容についてはほとんど褒められないレベルの、酷い授業でした。
ですが、もう一つ褒められたことがあります。それは、手作りの教材でした。
私は絵を描くことが大好きなので、算数の問題に出てくる登場人物の絵を描いて黒板にはり、子供達に問題内容のイメージがしやすいようにと工夫しました。
手をかけて、子供達のためを思って教材を作ったことは、間違いなく子供たちへの素晴らしい愛情だねと褒めてもらい、とても嬉しかったことを覚えています。
算数の問題なんか、黒板に書けばいい、いちいち絵なんか描いていたら大変だという意見もありました。
でも、子供が書いてくれた授業の感想の中で、
「算数の問題はいつも文章を読むだけでつまんないし意味わからないことも多いけど、先生が書いてくれた絵のおかげで、問題の意味も分かって、解くこともできました!」
という感想をもらった時は、涙が止まらないぐらい嬉しかったです。
私が子供達のためにやりたいと思ったことが、一人でもためになったんだという事実は、その後の教師生活の大きな心の支えになりました。
授業は、「こうすればいい!」という正解はないと思います。
何故ならば、ある子供達にはピッタリはまって効果的であった授業でも、別の子供達には全く理解できなかったなんてことが、ザラにあるからです。
だからこそ、授業作りは、目の前にいる子供達に合ったものを考えつつ、自分のやりたいことにぜひチャレンジしてみてほしいです。
失敗しても、全然いいと思います。何故なら、教師になってからも、いきなり授業が上手くできるようになったなんてことはなく、むしろ、毎日失敗の連続だったからです。
失敗することは恥ずかしいですし怖いですが、先輩の先生方も、そうやって失敗の経験を重ねてこそ、授業は上手くなっていくよと仰っていました。
授業作りの際には、ぜひ自分の色を出してみてください。
まとめ
教師を目指す私が教育実習を通じて学んだことについて、ご紹介しました。
教育実習では、忙しすぎて毎日をこなすだけで精一杯だと思います。
毎日実習に向き合う自分を褒めつつ、学びが一つでも多く得られる実習になるように、頑張ってください!
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