2024年4月15日、ベネッセのシンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」は、学校で子どもたちが経験を通して学びを深める「探究的な学び」が広がっている背景を受けて、「経験を通して学ぶことの意味を考えるデータ」をまとめ公開したというニュースがありました。
ベネッセ教育総合研究所とは?
ベネッセ教育総合研究所は 1980 年に発足した株式会社ベネッセコーポレーションの社内シンクタンクで、子ども、保護者、学校・教員を対象に、さまざまな調査・研究を行っています。また教育内容や方法、評価測定などについても研究開発を進めていて、調査・研究で得られた知見は、ベネッセ教育総合研究所のWebサイトにて公開し、子どもの成長・発達を取り巻く環境の改善に役立てていくように情報発信を行っています。
参考)ベネッセ教育総合研究所のサイト:https://berd.benesse.jp/
「ベネッセ教育総合研究所」の「経験を通して学ぶことの意味を考えるデータ」をご紹介
ベネッセ教育総合研究所が公開した「経験を通して学ぶことの意味を考えるデータ」をご紹介します。
今回のデータは、小1~高3まで12学年の約2万組の親子の意識・行動の変化を、2015年から継続して追っている日本最大級の親子調査「子どもの生活と学びに関する親子調査」(東京大学社会科学研究所との共同プロジェクト)の調査結果を新たに分析したものです。
「探索」「挑戦」「没頭」「達成」「将来を考える」といった経験は 非認知能力や自己肯定感、学習意識・行動などの資質・能力を高める可能性があり、小4で「チャレンジングな経験」が多い子どもは高校生になっても「勉強が好き」などの結果が見られました。
「チャレンジングな経験」の実態は、9年間で「夢中・没頭の経験」と「達成・自信の経験」が減少しました。小4生から高3生の子どもに1年間に経験したことをたずねたところ、「夢中・没頭の経験」は7割から6割に、「達成・自信の経験」は4割から3割に減少していたとのことです。
「チャレンジングな経験」が多い子ども(多群)は少ない子ども(少群)に比べて「勉強が好き」を肯定する割合が高いが、その傾向は成長しても続き、小4時点で「チャレンジングな経験」が多い子どもを9年間追跡したところ、高3時点まで一貫して「勉強が好き」を肯定する傾向がみられました。
「チャレンジングな経験」は「勉強が好き」の意識、「自己肯定感」「学業成績」「幸せ実感」などのさまざまな要因に影響し、直接的な効果だけでなく、「勉強が好き」を経由して「学業成績」や「幸せ実感」を高めるといった間接的な効果もみられました。
みんなの反応・SNSの反応
ベネッセの9年間の追跡調査データについてのSNS(Twitter等)での反応をいくつかご紹介します。興味深いや良い調査などの声がありました。
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