「沖縄県」にある「公立中学校の先生(音楽科/英語科)」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「沖縄県」にある「公立中学校の先生(音楽科/英語科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「沖縄県」にある「公立中学校の先生(音楽科/英語科)」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:中学校の先生(音楽科/英語科) / 沖縄県にある公立中学校
性別:女性
雇用体系:臨時的任用職員
所有資格:普通自動車運転免許、大型自動車運転免許、中学教諭二級(英語)、中学教諭二種(音楽)

「中学校の先生」を目指した理由

学ぶことが好きで、教えることに興味があったからです。苦手科目を克服していく方法を、経験から伝えたいと思いました。 いろいろな家庭環境の中で育つ生徒に何か自分ができることがあればと思いました。

「中学校の先生(音楽科/英語科)」の仕事内容について

中学では、臨時的任用にもかかわらず、ずっと担任をしていました。沖縄県では、補充の教員には担任をふることがほとんどです。

学級経営をすることが担任の主な仕事で、教室の環境を整えることや、未熟な生徒の視野を広めるような働きかけをしたり、学級に対して仕掛けをして 成長を促すことをしました。家庭学習帳の提出を毎日促し、チェックをして、生徒の声掛けの材料にしました。

保護者対応も多く、不登校の生徒の対応では、毎朝電話連絡したり、家庭訪問をしたり、保護者の話を聞いて励ましたりなどしていました。

教科を教えることでは、教材研究をし、授業で使うプリントなどを作成し、パワーポイントを作成して、授業内容の理解を簡単にする方法を模索していました。

校内分掌では、行事や生徒会委員会を割り当てられるので、年中何かしら集まりを持って活動していました。

部活動顧問は、全員部顧問制だったので、必ず何かの部活に関わりました。保護者会との連携や、毎日の練習の指導、部活の生徒が問題を起こしたときの指導など細やかな内容でした。

「中学校の先生(音楽科/英語科)」の1日の仕事の流れ

6時半:自宅を出て、自動車で通勤する
7時半:到着、事務処理や教材研究など
8時15分:朝の会(出席点検のみ)
8時25分:職員朝会
8時35分:朝の会(連絡事項、他)
8時45分:別室登校の生徒への声かけ、欠席者の保護者への電話連絡
8時55分:授業(50分)
12時45分:給食指導、午前中の生徒の様子を学年で連絡確認
13時10分:給食開始
13時25分:片付け
13時35分:清掃開始
14時:授業
15時50分:帰りの会
16時10分:職員会議、学年会議、校内研修など
16時45分:終業、部活指導
18時半:部活終了、帰宅指導、ノート点検、プリント作成、不登校生徒宅への電話連絡、保護者対応
20時:学校を出る
21時:帰宅

「中学校の先生(音楽科/英語科)」の給料・残業・有給休暇について

月給28万円、ボーナス30万円、年収400万円ほど。毎年、1日雇用の空白日があり、ボーナスは本務の教員よりだいぶ少なかったです。


常に残業が当たり前で、有給は授業の振替ができなければとりにくいです。 行事のときはもちろん有休はとれません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

授業準備をする時間がほとんどとれないことです。 朝の慌ただしい時間に何本も欠席届けの電話を受けないといけないことです。

空き時間も、別室登校の生徒のもとに行き、お話を聞いたり、課題を相談して与えたりしなければならなかったです。 授業に向かう途中で、保健室にたむろする生徒たちを教室に向かわせることがほぼ毎時間でした。 常にバタバタと走り回っているため、一人ひとりの生徒にしっかり向き合うことができなかったことが、残念でした。

この仕事や職場でよかったこと

公務員のため、倒産などの心配がなかったことです。 給料は毎年少しずつ上っていきます。 観察力や共感力のある教員も多いので、助け合うこともありました。

ボーナスが年に2回でました。 通勤手当や住居手当も支給されていました。 仕事が公務員というだけで、アパートを借りるときなどにスムーズに受け入れてくれることがありました。

部活動など、がんばれば保護者の理解を得られ、協力的になってくれました。 年次計画がわかっているので、家庭とのすり合わせがしやすく、計画が立てやすかったです。

「中学校の先生(音楽科/英語科)」の仕事エピソード

感動したことは、生徒たちが日々、学級としてお互いを気にするようになったり、 仲間意識が育っていったときや、視野が広がって行く様子が見えるようになっていったときです。

また、否定的な教科であったにもかかわらず、前年度よりも授業を好きになってくれ、反応するようになり、 授業でわからなかったことに積極的に挑戦するようになったときです。 わかることの達成感や喜びの顔を教室で見ることは、やりがいを感じました。

大変だったことは、時間管理です。 常にマルチタスクを要求される緊張感がありました。 普通に頑張っている子をどうしてもかまう時間が後回しになってしまうので、そこはとても気になりました。

「中学校の先生(音楽科/英語科)」の職場恋愛について

職場恋愛はあまり多いとは思いませんでした。 毎日、職員室で顔を合わせても、皆自分の仕事に追われ、仲良くなる余裕もなかったかもしれません。 上の世代の方たちは職場恋愛が多かったようで、夫婦ともに教員という方が多かったです。

若い世代はそうでないことが多かったので、職場外での出会いが中心だったようです。 大学時代の友人とお付き合いして結婚する方がまわりには多かったです。 最近は婚活パーティーなどで知り合って結婚した同僚もいました。

まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ

大変なことばかりクローズアップされている仕事ですが、目指し始めたからには1回はぜひ現場に立ってみてほしいです。

本記事は、2020年5月8日時点調査または公開された情報です。
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