北海道の公立小学校の女性教師の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「北海道」にある「公立小学校の先生」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

北海道の「公立小学校の先生」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:小学校の先生 / 北海道にある公立小学校
性別:女性
雇用体系:最初の3年は期限付き、のち6年は正規雇用
所有資格:自動車運転免許、小学校教諭2種免許、中学校社会科教諭1種免許、中学校英語教諭2種免許

「小学校の先生」を目指した理由

両親が教師であったことから、小さな時から教師という仕事が身近でした。一番のきっかけは大学時代に行った教育実習です。予想していた以上に小学校の授業内容や、子供の反応がおもしろくて、自分も目指したいと思うようになりました。

また、授業内容も理由の一つですが、中学校部活などの負担が大きく、自分のプライベートの時間が全くないことがつらいので小学校を選択しました。

「小学校の先生」の仕事内容について

小学校教諭としての仕事は、基本は自分の担当学級を円滑に運営し、子供たちがともに学びあう、よりよい仲間づくりを行っていくことです。

授業内容を考えるのは指導書という手引き書がありますが、それ以外にも「研究授業」という名目で、先生同士で学びあうシステムがあります。一つの授業を見た後に、「良い点・改善していくべき点」などを会議で話し合うことを通し、よりよい授業づくりを目指しています。

また、個人でも日々インターネットや書籍などを読み漁り、魅力ある授業づくりの参考になる指導案などを探し、授業つくりに生かしています。 毎日担任として行う仕事内容は、基本的には、学習内容を考えることと、子供たちが仲良く学びあうための人間関係を重視した学級運営が仕事の内容です。

他にも、遠足や運動会などの行事があるときは行事の計画を行ったり、必要に応じて保護者に連絡をして子どもの様子について情報を共有したりもします。また、ほかの職員との連携も必須で、会議を定期的に設けて、チームとして動けるように連携を図ります。

「小学校の先生」の1日の仕事の流れ

朝は大体7時半前には家を出ます。

8時頃 学校に到着後、職員室でその日一日の流れを確認したり、必要なプリントを印刷したりします。早く来た子供たちが用事があってくることもあるので、その対応をします。

8時25分 職員朝会でその日一日の連絡事項などを話し合います。安全管理にかかわることなどが話し合われることも多く、大事な時間です。


8時35分 教室に移動し、朝の会を行い、子供の様子を見ます。もし、連絡なく来ていない子がいた場合はこの後すぐ職員室に戻り保護者に連絡を取ります。

8時45分 授業開始(45分授業。5分休憩)

12時25分頃 4時間目の授業が終了 給食準備開始

12時40分頃 給食を食べ始めます

13時頃    給食終了。後片付けの指導→子供たちは昼休み。教師は基本掃除をする子供たちの指導をします

13時35分頃 5時間目開始。

15時00分頃 (6時間目がある場合は)6時間目終了。帰りの会の後、子供たちの帰宅を玄関まで見送ります。

15時半頃  子供たちが完全下校し、教室の後片付けを行い、その後職員室で丸付けや次の日の授業準備をします。

16時頃 会議があるときは、会議が17時くらいまで入ります。

18時半頃 日にもよりますが、このくらいの時間には帰宅することが多いです。(研究授業の準備などがあるときは20時や21時になることもあります。)

「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について

月給は残業代が出ないので、特別手当も込みで手取り25万くらいでした。ボーナスは40万が年2回出ました。

有給休暇は授業のある時は、特別な用事(忌引きなど)以外では基本取りませんでした。けれど、病気休暇や忌引きなどの休暇は希望すれば確実に取れました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

チームワークが命な現場であるので、職員間で連携の取れないような同僚がいたときは大変でした。 また、子供の見本となるのが教師ですが、子どもには美徳を説きながらも、教員間でパワハラのような様子を見ることがあったのは気になりました。

困ったことは、校長先生のスタイルが学校すべてのスタイルを決めるといっても過言ではないので、力のない校長ですと、いろんなしわ寄せが末端の担任に来るのでつらかったです。妊娠中はさすがに大丈夫でしたが、生理中でもプール指導をしなくてはいけないのもとてもつらかったです。

この仕事や職場でよかったこと

公務員ですので、立場が安定していたのは何よりも心強かったです。また、休暇も必要な時はきちんととれるようなシステムでしたので、身内の体調不良から亡くなったときは、病院で2週間ほど看病をすることができました。(有給休暇を使うことができました。) 自身の体調不良で休む際も、「しょうがないよね」という感じで、責めたり責められたりするような雰囲気がないこともありがたかったです。


また、長期休暇には、有給休暇を使ってですがまとまった休みを取ることができる点も恵まれていると感じました。

「小学校の先生」の仕事エピソード

感動したことは、子供たちとの触れ合いです。子供たちのもっているパワーは本当に計り知れなく、接しているこちらがいつも元気をもらっていました。 特に、できなかったことやわからなかったことができるようになったときの、うれしそうな顔を見ることは何よりの楽しみでした。

大変だったことは、保護者との連携などです。こちらの伝え方ひとつで保護者の方の信頼を失いかねないので、話しづらい内容などを伝える際は、特に言葉を選んで話さなければならず、神経をすり減らしました。また、遠足などの外に出る行事や、運動会などの行事では、子どもの体の安全を守らなければならないという点で、少しプレッシャーを感じました。

「小学校の先生」の職場恋愛について

職場恋愛や結婚は、それなりにあるものの、思っていたよりは多くないという印象でした。結婚している方の半数以下くらいだったかと思います。 同じ学校同士よりも、他校の教員同士の会議などで出会っている方が多いようでした。

どちらかというと、自分とは違う職場の方と結婚している方のほうが多かったように感じます。職場以外で出会った方は、合コンや学生時代の友達つながりなどが多いように感じました。男性教諭は安定しているためか人気なようで、ほとんどの方が結婚していました。

まとめ – 「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

いろいろと大変な環境と取りざたされているものの、子どもの笑顔や勉強を教えることは自分自身を元気づけてくれます! 楽しいこともたくさんある素敵な仕事ですので、ぜひ未来をつくる一員としてがんばりましょう!

本記事は、2020年9月9日時点調査または公開された情報です。
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