はじめに
「福島県」の「公立中学校の先生(英語科)」(女性)によるキャリアレポートです。
公務員としての職業・勤務先:中学校の先生(英語科) / 福島県にある公立中学校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:中学校教諭一種免許状(英語)、高等学校教諭一種免許状(英語)、普通自動車第一種免許
「中学校の先生」を目指した理由
はじめは資格だけ取ろうと思って勉強していましたが、授業が面白く、教育学に興味が湧いてきました。また、ボランティアやアルバイトで子どもに触れる機会が多々あり、やりがいがあると思ったからです。
「中学校の先生(英語科)」の仕事内容について
中学校で働く教員の主な仕事は、週20時間(人や教科、学校によって差があります)の授業と担任業務です。教科書を使いながら1年間の計画に合わせて授業を進めていきます。
担任業務としては、毎日のホームルームに加えて、学級活動や総合的な学習の時間の授業も担当します。学校行事のための学級会を計画したり、相談に乗ったりします。生徒たちの友人関係や健康状態を気にかけてながら、毎日声かけやフォローを行います。
自分が担当する生徒については保護者の方に伝えていかなくてはならないため、保護者対応も行います。何か問題があったときに連絡するだけでなく、よかった点や気になる点も電話連絡したり、ときには家庭訪問も行います。保護者から担任に相談の電話がくるときもあります。
中学校の教員は、これらに加えて一人ひとりに校務という学校を運営するための仕事が割り振られます。例えば生徒会顧問(生徒会行事の企画・運営)や教科書顧問(新入生や転入生の教科書管理)などです。それとは別に公立の中学校では部活動の顧問を行うことが多いと思います。あくまでこの部活動の位置付けはボランティアですが、多くの先生方が土日にも出勤して部活動を行います。
「中学校の先生(英語科)」の1日の仕事の流れ
7時:自宅を出て、自動車で通勤
7時30分:到着、欠席連絡の確認、授業の確認
7時40分:教室移動、挨拶をして生徒を迎える
8時:朝の読書開始、ホームルーム
8時20分:授業開始、授業がない時間は教材研究や授業準備、ほかの校務をこなす。不登校生への連絡、ときに家庭訪問。
12時40分:お昼、教室で生徒と一緒に食べる。食育指導で好き嫌い、食べ残しを減らす。お昼休憩には教室で毎日の自主学習と生活ノートのチェック、コメント書き。気になる生徒がいれば学年主任に報告。
13時20分:午後の授業開始
15時50分:ホームルーム、明日の連絡や報告を行う
16時:部活動指導
18時〜19時(季節によって活動時間が異なる):部活動終了、下校指導
19時:明日の授業の準備
20時30分:退校
「中学校の先生(英語科)」の給料・残業・有給休暇について
公立中学校でしたので、地方公務員扱いとなります。そのためか、残業代の支給はありませんでした。お給料は額面で月給26万円、ボーナスは80万円、年収だと400万円くらいだと思います。
自分が担当する教科は時間と曜日が決まっているため、有給休暇は夏休みと冬休みくらいでしかとることができません。
この仕事で、働いているときに困ったこと
平日は20時半頃に家に帰り、土日は部活動で出勤していました。大会があると一日引率となり、自分の時間が取れなかったことが気になったことです。もっと効率的に業務をこなす方法があったと思いますが、相手が中学生ですので、一つひとつの仕事を妥協することはできませんでした。
また、人それぞれだとは思いますが、指導する立場上、あまりオシャレをすることはできず、髪の毛を染めたりマニキュアを塗ったりすることができなかったのが、私にとって困ったことでした。
この仕事や職場でよかったこと
公立の学校であれば地方公務員扱いですので、とにかく安定していますし、世間からの評価も高いです。月々のお給料は年齢に対して、他の企業と同じくらいかと思いますが、ボーナスがしっかりもらえます。
また、少額ではありますが必ず毎年昇給しますし、退職金も正規雇用であれば一般企業と比べてかなりもらえます。勤続年数によって表彰されたり、旅行券がプレゼントされるところなどは、一般企業よりもかなり恵まれていたと思います。
「中学校の先生(英語科)」の仕事エピソード
部活動で最下位のところから市で3位となり、県大会に出場したことです。代変わりしたタイミングで主顧問となり、ルールも分かりませんでしたが、生徒が、勝ちたい、県大会に行きたいと頑張っている姿をみて、みんなが頑張るなら私も頑張ると決め、土日返上で部活動に力を入れました。
スモールステップを踏ませて短期目標、長期目標をクリアさせ、人脈を作って練習試合を多く行いました。とにかく自分たちで考えさせる部活動を行い、県大会出場が決まったときはとにかく嬉しかったですし、感動しました。保護者も協力的で、信頼して下さり、とても感謝されました。
「中学校の先生(英語科)」の職場恋愛について
教員はどうしても仕事中心の生活になってくると思うので、出会いが学校内や研修内になってくると思います。実際に教員同士で結婚している先生方がたくさんいましたし、同じ学校内で付き合っている先生も見たことがあります。
職場以外ですと、大学から付き合っていた人と結婚する方が多いと感じました。あとは地域性もあるかと思いますが、世話を焼きたがりの校長先生や教材屋さんも多く、今ですとセクハラになるかもしれませんが、いい人はいるか、紹介しようかということを私も言われたことがあります。
まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ
好きではないとなかなか難しい仕事だと思いますが、その分やりがいは十分です。しっかり勉強して採用試験に合格して下さい。
コメント
コメント一覧 (1件)
おしゃれができないこととか部活動の顧問は大変だと思いました。自分の時間が取れないのも理解できます。ストレスたまりそうですね。でもやりがいは感じますね。