兵庫県の「公立高校の先生(国語科)」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「兵庫県」にある「公立高校の先生(国語科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

兵庫県にある公立高校の先生(国語科 女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:高校の先生(国語科) / 兵庫県にある公立高校
性別:女性
雇用体系:常勤講師
所有資格:高校・中学 教員第1種免許、 自動車普通免許、 食品衛生管理者資格

「高校の先生」を目指した理由

母が教師をしておりましたので、幼いころからその仕事の様子をみて育ちました。本格的に自分も教師になりたいと目指すようになったきっかけは、教育実習時の生徒の学ぶ意欲と姿勢を感じたことからです。

「高校の先生(国語科)」の仕事内容について

高校で国語科の授業を担当していました。「現代文(小説・エッセイ)」や「詩・短歌・俳句」、「古典・漢文」などの教科書にそって指導していました。ほかにも生徒がいくつかの授業から選択できるなかに「国語表現」があり、自分の意見を論理的に主張できるようになるための指導もしていました。

教科書に沿った授業では、おもに漢字の読み書きを徹底しでできるようになるまで繰り返したり、本に親しむための読書タイムを設けたり、有名な古典作品により興味を持ってもらえるように教科書には掲載されていないような話を探しては披露したり、詩や俳句などの授業では、表現のルールを理解したら、生徒たちにはどんどん表現してもらう時間を多く作るようにしていました。

ほかには、論理的な意見交換の学びとしてディベイトは大変有意義で、生徒たちも楽しんで参加していたのを覚えています。また、高校3年生には、就職や進学のための小論文、自己アピール文を作成するときに、伝わりやすい書き方の個別指導もしていました。

「高校の先生(国語科)」の1日の仕事の流れ

7時30分:徒歩にて出勤
8時40分:職場朝礼、打ち合わせ
8時50分:午前の授業開始
12時10分:昼休憩(50分)
13時00分:午後の授業開始
15時20分:終業(放課後)
16時00分:部活動の指導(華道部)

私は教科のみを担当する常勤講師でした。常勤講師のなかにはクラス担任を受け持つケースもあるようですが、私はクラス担任はなく、教科以外では校務分掌の仕事くらいで、職員会議での配布物の印刷などの簡単な仕事でした。

クラス担任の先生は、学年会議や打ち合わせをしている様子を多く見かけました。クラス懇談や運動会、文化祭、遠足、修学旅行などの年中行事のセッティングがありますので、あれほどの打ち合わせをしておかないといけないのでしょうね。テキパキと動き回ってタスクをこなしておられました。

「高校の先生(国語科)」の給料・残業・有給休暇について

月給25万円(残業代込)・ボーナス年2回85万円程度だったと思います。

そのほかに、書籍手当というものがあり、一人当たり年に12000円の支給がありました。教師の知識と教養を高めるための手当なのだそうです。残業は放課後の部活動(華道部)くらいでほとんどありませんでした。有給休暇も取りやすかったです。


この仕事で、働いているときに困ったこと

職場環境はとても良好で、働きやすいところでした。しかし、大学を卒業してすぐに働き始めたのですが、教科の指導内容や、授業の展開の仕方など、まだまだ経験が浅く不慣れでしたので、ほかの先生方のアドバイスをいただきたかったのですが、「初めは皆同じで試行錯誤を繰り返すもの」といわれ、ただひたすらPDCAで自分の授業スタイルを確立していかなければならなかったので大変でした。

今振り返ると、社会人として特段に珍しいことではありませんが、当時は毎日胃がキリキリと痛むほどに授業案作成と格闘しておりました。

この仕事や職場でよかったこと

常勤講師にも、いろいろな労働条件があることと思いますが、私の場合は、担当する授業は1週間に10コマ程度でした。一日2コマのペースといったところで、クラス担任や忙しい校務分掌でもありませんでしたので、授業以外の時間は教科指導案の作成に専念しやすい条件でした。

給料は、同じ年代の友達と比較すると少し高給でした。20年ほど前の話ですが、ボーナスは夏と冬の年に2回の支給で、総額85万円ほどもありました。

「高校の先生(国語科)」の仕事エピソード

私が教師を目指したきっかけは、教育実習時の生徒の学習意欲を強く感じたときでした。つたないながらも、おもしろい授業を作りたいと日々挑戦していた実習生でしたが、そこでひとつ学んだことは、おもしろさに触れたとき、生徒の視線はまっすぐに自分へ集まるということです。

1クラス35人ほどでしょうか、知的好奇心をもったまっすぐな視線が多く自分に向けられたとき、壇上に立つ教師としての責任感に吸い込まれそうになりました。知的欲求というのは、誰かから教わるものではなく、自発的に自然にわいてくるものなのだと教えられました。

「高校の先生(国語科)」の職場恋愛について

職場恋愛はいくつかありました。先生同士のご夫婦やカップルもいらっしゃれば、過去には先生と生徒の関係であったと知ったケースもありました。

職場でお互い合コンなど、ほかの業種の方との出会いに関する話は聞いたとこがありませんでしたし、職場以外の出会いはなかなかないという話も聞いたように覚えています。私自身は、大学時代からお付き合いしている人と、働き始めてからもそのまま交際が続きまして、結婚にいたりました。

まとめ – 「高校の先生」を目指す方へメッセージ

教職はじつに奥が深い職業です。部活動指導や年中行事などタスクが多いことも否めませんが、生徒だけでなく教師にとっても生涯学びの場であると思います。

本記事は、2021年4月16日時点調査または公開された情報です。
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