モルディブの私立小学校で働く女性教師の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「モルディブ」にある「私立小学校の先生」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「モルディブ」にある「私立小学校の先生」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:小学校の先生(英語・文学科) / モルディブにある私立小学校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:TESOL

「小学校の先生」を目指した理由

高校でNZ留学し、最初は保育士を目指していましたが、日本で子供英会話講師をしていた経験から自分は英語を教えることに興味があると気づき、講師の道を目指すことを決めました。

「小学校の先生(英語・文学科)」の仕事内容について

私立の小学校で四年生2クラスに2英語と文学を教えていました。年の初めに時間割が配られるため、それに沿って一日に教える教科やコマ数が変わります。一学期に大きなテストが4回あるため、テストペーパーの作成もしました。学期末には通知表に成績をつけなければならなかったため、生徒一人一人の成績をExcelに記録するのも仕事の一環でした。

クラス担任でもありましたので、保護者面談で生徒たちの成績やクラスでの様子を報告したり、何か連絡事項があれば保護者全員に連絡したりしするのも仕事の一環でした。毎週水曜日にはコーディネーターとのミーティングがあったため、それまでにレッスンプランを用意し、ミーティングでは何をどのように何を使って教えるのかを報告しました。

行事がある時には学校に残り、夜遅くまでクラスや学校の飾りつけをしました。 イスラム教でしたので、日曜日から学校が始まります、日曜の一時間目は必ず朝会があり道徳の時間でした。クラスごとにテーマが決められて、それに沿って劇やPPTを使って道徳の授業をするのが決まっていたため、劇の作成やPPTの作成、クラスでの練習、そして生徒たちのステージでの発表もクラス担任が担っていました。ほかの先生が休んだ場合には臨時でそのクラスに行かされて、自分の教科を教えたりするのも仕事の一つでした。

「小学校の先生(英語・文学科)」の1日の仕事の流れ

7時20分:自宅を出て、徒歩で通勤する
7時30分:到着
8時5分:一時間目開始 (英語)
8時45分:一時間目終了
8時45分: 二時間目開始 (文学)
9時20分:二時間目終了
9時20分: 朝食
10時5分:クラスに戻り生徒のスナックタイム
10時20分:スナック終了
10時20分:レッスンプラン制作
11時:ランチ
11時40分:フリータイム
12時5分:クラスに戻り生徒のランチタイム
12時45分:ランチタイム終了
12時45分:七時間目開始 (文学)
13時20分:七時間目終了
13時20分:八時間目開始 (英語)
13時50分:生徒帰宅のためグラウンドに連れていく
14時:保護者到着、 生徒帰宅
14時半:生徒全員帰宅、 クラスに戻り生徒のノートの丸付け (先生達のミーティングがあればミーティング開始)
15時5分:帰宅 その日その日の時間割で予定が変わりますが、こちらは月曜日の仕事の流れです。

「小学校の先生(英語・文学科)」の給料・残業・有給休暇について

月収7万円 (残業代なし)ボーナスは出ません。イスラム圏ですので、現地の方には断食中ボーナスが出ますが、外国人労働者にはないです。年収は約100万円くらいです。

有給は必ず学校が閉まる11月中旬から1月の頭まででしたので、有休はたっぷりとらせていただいていました。国に帰るチケット代も職場持ちです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

同僚同士のコミュニケーション不足で連絡事項が届いていなかったということが多々ありました。そして、同僚同士の中も悪かったため、お互いが足を引っ張っていて、業務をする上ではとても大変でした。

文化の違いもあるかとは思いますが、行事があるごとに夜の24時まで居残り学校の飾りつけをするというのも大変でした。あまりプランを立ててから実行ということはしないため、前日から準備が始まります。次の日は通常出勤でしたので、よく寝不足になっていました。


この仕事や職場でよかったこと

私立の小学校でしたので、学校の設備は整っていました。ACやプロジェクター、スピーカーもあったため、いろいろなものを利用してレッスンを行うことができました。公立の小学校ですと、ACやスピーカーがないため、ビデオを使ったりできない小学校が多々あります。そういう面では恵まれていたと思います。

外国人労働者に部屋を一室無料で用意していただけるのもありがたかったです。マーレは部屋を借りるのが大変なため、職場提供してくれるのは、自分で見つける手間も省けますし、ありがたかったです。

「小学校の先生(英語・文学科)」の仕事エピソード

保護者第一の職場でしたので、保護者対応には一番気を使いました。あちらの国ではクレームはすぐに校長先生に行くため、何かあったらすぐにコーディネーターに報告し、コミュニケーションを毎回怠らないようにしました。

私立の小学校でしたので、教えることもレベルが高く、レッスンの前には文法のサイトを読んだり、文学ではハリーポッターを使っていたため、レッスンの前には読んで、わからない単語は自分で調べたりして、準備は万全にしていました。大変でしたが、生徒たちから先生の教え方がわかりやすい、先生の教え方が一番などと聞くと、とてもうれしかったです。

「小学校の先生(英語・文学科)」の職場恋愛について

私の職場では恋愛は厳禁でした。年の初めにもミーティングでマネージメントから直々に忠告されます。発覚した場合は首か口頭注意です。

イスラム圏でしたので、外国人労働者は空港のそばのバーで休日の夜に友達とお話しするのが日課です。そこで出会って結婚なされた方はたくさんいて、私もよく話には聞いていました。それ以外ではあまりきいたことはありません。ほかの市立小学校では特に問題はないようですが、私の職場は厳しかったです。

まとめ ー「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

先生という仕事は大変です。ですがやりがいもあります!

本記事は、2020年4月16日時点調査または公開された情報です。
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