はじめに
「静岡県」にある「公立小学校の先生」(女性)によるキャリアレポートです。
公務員としての職業・勤務先:小学校の先生 / 静岡県にある公立小学校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:自動車運転免許、小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(英語)、高等学校教諭一種免許状(英語)
「小学校の先生」を目指した理由
進学した大学が教員養成系の大学で教員になる人が多かったからです。また、その当時大学では就職の案内なども少なく、女性への求人も少なかったためです。
「小学校の先生」の仕事内容について
小学校で働く教員の仕事内容は、児童の学習指導・生徒指導以外に、様々な行事の企画や準備の運営などがあります。また、児童が学校外で問題を起こしたときも学校に連絡が来ることが多いため、現地に赴いての指導や、その後の保護者との対応など様々なことを行う必要があります。
また、研修が義務づけられているので、公開する授業などをしなければならない場合は、数週間前からその授業に向けて、指導計画を立てたり、内容を話し合ったり、別のクラスで事前に授業を行い、指導計画を変更したりします。実際の授業の後は話し合いをして、よかったところや課題などをシェアし合います。学習指導は英語やプログラミング教育など以前より指導すべき内容が増えています。英語についてはALTの力を借りるといったこともできます。
クラスには学習障害などで、個別に対応しなければならない児童もいるので、そういった児童については個別にどう指導していくかの目標や手立ての計画を立てます。計画を立てるときは担任の原案について複数の教員で話し合い。結果の検証作業も職員同士の話し合いで行います。評価の時期にはそれまでの個々の単元のテストの結果を観点別に入力した者の合計結果で、観点別に評定を出します。外国語や総合的な学習など文章表記をして、通知表に記入しなければならない教科もあります。
「小学校の先生」の1日の仕事の流れ
7時10分:自宅をでて自動車で通勤する。
7時30分:到着し、朝運動をする子どもの指導、朝の委員会活動などがある場合はその指導・登校指導がある場合もある
8時:朝の活動・朝の会などを行う
8時30分:授業
12時10分:給食指導・宿題のチェック・児童会や委員会活動がある場合はその指導・掃除指導
13時10分:午後の授業
15(14)時20分:午後の授業が終了後・帰りの会
15(14)時40分:研修のための話し合い。・指導部(学習・生徒指導・特活部など)別に分かれての話し合い。・学校や学年行事のための準備や話し合い。
16(15)時30分:個人の分掌の仕事・提出物の作成・子どもからの提出物のチェック・テストやプリントや作品類の採点や評価とそれらの入力・授業の準備や教材の教具の作成
「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について
月給は扶養手当などが結構あるときは30万円代の前半で、ボーナスも2回あり、手取りで550万くらいはいっていいました。仕事が多いときは20時台まで仕事をしたりもしますが、残業代はでません。
有給休暇を取るためには、学校を留守にするときの児童の自習の準備などをきちんとしておく必要がありますが、権利として定着しているので取りにくくはありません。
この仕事で、働いているときに困ったこと
やはり、子ども達との関係がうまくいっているときはいいのですが、行かなくなったときに苦労します。改善したかったことはとにかくやらなければならない仕事量は多いのに、個人的な仕事をするのは児童が帰って、様々な会議が終わった後なので、どうしても決まった退勤時刻以降にも働いていることが当たり前でした。
また、校長の権限が強すぎて、職員の合意を大切にしてくれる校長ならよいのですが、そうでないときは職員からいろいろと不満が出ます。もう少し職員意見が大切にされる体制であるといいと思います。
この仕事や職場でよかったこと
福利厚生はしっかりしていたので、病気になって入院したりしても互助会から補助が出て助かりました。また、給与などが安定して支払われていたことよかったです。身分が安定していて、滅多なことで不当な扱いを受けることもありません。
給食が食べられるので昼食代にお金があまりかかりません。また給食は栄養バランスが考えられ、季節の行事食や郷土料理、外国料理なども取り入れられていて、児童のみならず職員にとっても楽しみでした。
「小学校の先生」の仕事エピソード
できなかったことができるようになった児童の喜びを共有できることは嬉しかったです。また、自分では気づかないちょっとした言葉がけや行動が、後から子どもにとって成長 のきっかけになっていることがわかったりしたときも嬉しかったです。
大変なことは、やはり成長途中の子どもたちなので、様々な気遣いが必要で、しかも学習障害やADHD、自閉症スペクトラムなどをかかえた子どもへの対応は難しいです。また、子ども同士の人間関係の中で様々なトラブルが起きることは避けて通れません。それらをうまく解決し、成長につなげていくことはとても大変です。
「小学校の先生」の職場恋愛について
毎年、必ず一件は職場で出会った人たちが結ばれるような職場もありました。数年いても、一件もそういったことがない職場もあり、一概に多い少ないはいえません。若い男女が数人一緒に採用されたような場合は職場恋愛や結婚が多かったように思われます。
職場以外では学生時代からの縁が続いて結婚された方も多かったように思われます。あとは、同類の職種の地域での交流や、紹介されて付き合うようになることが多いように感じられます。
まとめ ー「小学校の先生」を目指す方へメッセージ
少子高齢化の中とても大切なお仕事です。頑張ってください。
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