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教師を目指す私が特別支援学校の教育実習を通じて学んだこと

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私は先生になるために、二つの校種の教育実習にいきました。今回はその内の一つで、「特別支援学校」での教育実習についてお話します。

目次

特別支援学校の教育実習で学んだこと 2つ

特別支援学校とは障害(視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。)のある幼児児童生徒に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする学校のことです。

 私は元々、小学校の教師になりたかったのですが、小学校にも、「特別支援学級」というものが存在しており、通常学級にも学習障害、注意欠陥多動性障害、高度自閉症等の発達障害の可能性がある児童生徒は6.5%程度の在籍率となっている現状があるため、特別支援についても詳しく学びたいと思い、実習にいく決意をしました。

小学校の実習とは全然違った実習内容で、多くの学びを得ることができました。今回はその内2つについてご紹介したいと思います。

》参考URL:文部科学省「特別支援教育の現状」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/002.htm

学んだことその1:子供をよく観察して、本当に必要な時に必要な支援をする

学んだことその1は子供をよく観察することの大切さです。

大学では、主に障害種と、その特性を持つ子供に対する具体的な支援などについて学びました。

例えば、「注意欠如多動性障害(ADHD)」の子には、物事を忘れないようにするために、メモを取るように指導をするなどです。

しかし、実際に実習に行って出会った子供達に、学んだ障害種、それに対する支援をそのまま当てはめることは、あまりにも窮屈で、全く子供の支援にならないことに気がつきました。

メモを取るように指導する以前に、メモを肌身離さず持つことができずにどこかへ落としてきてしまう、字を書くことが困難で、大きな負担になる、そもそもメモを取るということを忘れるなど、支援をしているつもりが逆に、子供達に負担を強いている結果となってしまいました。

だからこそ「この子は今、ここまでは出来ていて、ここからは支援が必要である」という、一人ひとりの現状況を見極める必要があります。


見極めるためにまず大切なのは、「子供の観察」をすることです。

子供が何か困っている場面を見ると、どうしても手助けしたり、声をかけたりしたくなるものです。

ですが、そこをぐっと我慢して、子供がどのような場面で困っているのかを観察してください。また、何に集中しているか、どのようなものを好んでいるかなど、こだわりはあるかなど、その子についてどんなに小さなことでも情報を集めてみてください。

すると、その子がどのような支援を必要としているか、少しずつ見えてくるようになります。

子供が困っていたとしても、知恵を絞って、または、自分の得意分野を駆使してなんとか乗り越えようと頑張る時もあります。

子供が壁を乗り越えて成長出来るチャンスは必ずあります。子供の力を信じて見守りつつ、一人ひとりに合わせて本当に必要な支援をするためにも、子供をじっくり観察していくことが大切だと学びました。

学んだことその2:子供一人ひとりの目標を知る

学んだことその2は、子供がどのような目標に向かって頑張っているかを知ることです。

特別支援教育には、それぞれ子供一人ひとりに、「1年間で〇〇という目標が達成できるように〇〇という支援をする」という計画書があります。

その計画書は、教師と保護者の思いを組み入れつつ、子供の実態に合わせて作られていくものです。

それを見せてもらうことでももちろんいいと思いますが、より詳しく知るためには、子供の担任に話を聞いてみることをおすすめしたいです。

計画書では書ききれない子供の姿や、教師がしている支援の工夫、そして、保護者の願いなどを知ることができます。

保護者によっては、今はこんなことを頑張っているから、手助けせずにそばで見守ってほしいなど、具体的な願いを教えてくださる場合もあります。

特別支援教育に限らず、子供は一人ひとり得意不得意があり、目指すべきゴールも変わってきます。

子供はどうしても、自分と周りを比べてしまいます。

切磋琢磨の意味で比べるならいい刺激になりますが、相手と自分の差を目の当たりにして、落ち込んでしまう子供もいます。


そんな子供がいるときは、教師の立場から、その子自身の頑張りと伸び代を伝えて、褒めてあげることで、子供の成長に繋がっていくと思います。

だからこそ、学んだことその1でも記述したように、知識だけの支援をせずに、目の前にいる子供が何を頑張っているのか、どこのゴールを目指しているのかということを知ることが大切だと学びました。

まとめ

教師を目指す私が特別支援学校での教育実習を通じて学んだことについて、ご紹介しました。

特別支援学校で学んだことは、特別支援学校だけに限らず、小中高、どの校種に行ったとしても必ず役に立つので、ぜひ興味を持たれた方は、特別支援について知ってもらえると嬉しいです。

本記事は、2024年3月16日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

公務員総研チーム Maruです。主に公務員や行政関係のニュース記事をお届けします。

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