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【教員免許取得レポート】私立大学の文学部から5種類の教員免許取得した話

教員免許は教育大学に所属しなくても、大学に教職課程があれば取得可能です。私は、私立大学の文学部人文科学科で5種類の教員免許を取得しました。この記事では、1つの事例を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。今回は、私立大学文学部人文科学科で国語・社会など5種類の教員免許を取得した事例の紹介です。

2017年11月07日更新

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目次
教育大学や教育学部じゃなくても教員免許ってとれるの?
教育大学や教育学部じゃなくても複数免許ってとれるの?
大学で教員免許をとるのに必要なことや授業
1年-4年での授業スケジュールの大変さ
試験について
教育大学や教育学部を選ばなかった理由
教員採用試験対策
まとめ
【教員免許取得レポート】私立文学部からの5種類の教員免許取得

教育大学や教育学部じゃなくても教員免許ってとれるの?

これから教員免許を取得しようとしている方には、「教員免許って、教育大学や教育学部じゃないと取れないのでは?」と考えている人もいることだろうと思います。

答えとしては、「取れることも多い」です。

教員免許は各大学で教職課程が設置してあれば取得することができます。これは、教育大学や教育学部ではない大学でも同様です。文部科学省のホームページで取得可能な大学一覧を見てみると、教育大学や教育学部ではなくても教員免許を取れる大学が多いことがわかります。また、通信大学や短期大学でも教員免許が取得可能な場合もあります。

私の場合は、文学部で教員免許を取得することができました。他の例ですと、芸術学部で美術や工芸の免許を取得、工学部で技術の免許を取得するという場合も十分考えられます。

ただ、絶対に教職課程の履修が可能とは言い切れないので、これから教員免許の取得を考えている人は、大学ホームページや事務室に問い合わせてみるのが確実でしょう。また、校種や科目によっては少数の大学でしか取得できない場合もあるので注意が必要です。

私の大学によっては、教職課程を履修し始める学年が遅すぎると、4年での卒業時に免許取得のための単位をそろえることができないようになっており、卒業後に科目等履修生などとなる必要があるという制度でした。また、宗教や工芸の科目を取得する講義は開講されておらず、取得することができませんでした。

参考:文部科学省ホームページ「教員免許状を取得可能な大学等」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoin/daigaku/index.htm

教育大学や教育学部じゃなくても複数免許ってとれるの?

私の大学の場合は、文学部の学生は、国語(中・高)、社会(中)、地理歴史(高)、公民(高)、英語(中・高)の1種免許が取得可能でした。また、さらに申請すれば、小学校の免許も取得可能でした。

私は、国語(中・高)、社会(中)、地理歴史(高)、公民(高)で合わせて5種類の免許を取得することができました。

ただ、この状況も大学によって大きく異なります。他大学のホームページを見てみると、同じ文学部の中でも専攻によって取得可能な免許が異なるなどの制限が加えられている場合があります。大学のホームページの教職課程のページに学部や専攻ごとの取得可能な免許が掲載されていることが多いので、確認してみるといいと思いますよ。

大学で教員免許をとるのに必要なことや授業

多くの教育学部や教育大学と異なり、通常の授業とは別に教職課程を履修しなくてはなりません。私の大学では、教職課程のみで開講されている科目は卒業に必要な単位として扱われず、他の学生と比べて多めに単位を取得する必要がありました。

取得しなくてはならない科目は、他の教職履修者と同じです。教科に関する科目、教職に関する科目、その他に体育や日本国憲法の科目などがあります。
また、教育実習の単位の取得も必要です。また、中学校免許を取る場合ですと、さらに介護等体験が必要となります。

教育実習は中・高の免許を合わせて取る場合には1回行けば大丈夫でした。私の場合は3週間の実習でした。教育大学や教育学部の学生は5週間と話していたので、大学によって実習期間が異なることもありそうです。

特別支援学校や小学校の免許を取る人は、さらに別の実習に参加する必要がありました。

また、教職の教科に関する科目に関しては、文学部での専門科目の履修で認められました。

わたしの大学では70単位ほど専門科目を履修しなくては卒業できないのですが、その中には、いくつか教職に関する科目にカウントできるものがあり、履修を組むときにそのへんの配慮も必要でした。ただ、講義によって国語の免許に適用できるもの、社会の免許に適用できるものなど定められており、専門科目ならなんでもいいわけではありませんでした。

1年-4年での授業スケジュールの大変さ

在学時には教員免許5種類と学校図書館司書教諭の資格を取得しました。卒業時には124単位で卒業できるところを200単位以上取得していました。

1年生から4年生での授業スケジュールですが、2年生が一番忙しかった印象があります。私の大学では、各教職の科目に対して履修可能な年度が定められており、学部1年生の時は4科目くらいしか履修することができないのですが、2年生になるとその倍くらいは履修をしなくてはなりませんでした。また、教科に関する科目も真剣に履修を考えなくてはならないので、一番忙しかった思い出があります。

1限から6限の時間帯まで大学にいるという日も多くありました。複数免許を取得する場合じゃなくとも、教職に必要な科目は結構あるので、かなり忙しくなるという覚悟が必要だと思います。

また、私の大学では3年生で介護等実習、4年生で教育実習がありました。

特に4年生の教育実習が夏に実施されたので、教員採用試験と日にちが重なることもあり、スケジュール管理が大変でした。就活をしている人も同様だったようです。同じ実習先にいた教育大学の実習生は3年生が多かったので、4年生のときは教員採用試験の対策の時間を確保することができるようでした。大学によって、実習を実施する学年が異なるようです。

あと、これは、どの大学でも共通だと思うのですが、様々な実習のたびに、事前・事後指導や実習簿の提出等があり、スケジュールをしっかり管理する必要がありました。

試験について

講義によって異なりますが、通常の講義のようにペーパー試験やレポート試験が課されることがほとんどだったと思います。

ペーパー試験は、試験場で指導案の作成や、教科書からの出題、論述問題など、講師によってかなりバラつきがありました。

また、授業での模擬授業の出来栄えや指導案の作成を、試験の代わりにする科目などもありました。私の大学では、教職履修者が多いからか、教職に関する科目は同じ科目名の講師が異なる講義が複数設置してあり、自分に合った授業や試験方法の講義を履修することが可能でした。

教育大学や教育学部を選ばなかった理由

私は高校在学時には、国語の教員免許が取得できる大学を志望していました。

ただ、教育大学や教育学部ではなく、あえて文学部を選択しました。その理由としては主に研究や文学の専門的な勉強がしたかったことがあります。

教員免許を取得する場合、もし教員になるならどのような教員になりたいか考えることが多いと思います。私の場合は、「教員になって、授業実践をして研究発表をしたい」という願望がありました。根っからの教員志望というわけではなく、研究をしてみたいというのが教員免許取得のきっかけでした。

また、高校生のときは日本や中国の文学作品に関心があったため、それらを学べる学部に行きたいという思いもありました。

受験校を決めるときには、各大学の授業カリキュラムなどを調べました。その結果、文学部でも教員免許を取得できる大学がたくさんあることを知り、幅広くいろいろな分野を勉強できる「文学部で教員免許取得」というルートを選ぶことにしました。

加えて、大学受験をするまで、文学部は就職が厳しいというイメージがありました。そのため、教員免許を取っておけば、いざというときに役に立つかもしれないという考えもありました。自分の周りの文学部で教員免許を取得しようとしている人には、同じような理由の人も多かったです。必ずしも、教員になる人ばかりというわけではありませんでした。好きな分野の勉強をしたいけれども、就職が不安だから保険を作っておくという人も多い印象です。

現在は、非常勤講師の経験はあるものの、教員を一生の仕事にする道は選びませんでした。講師登録などをしておくと、講師の案内が定期的に来るので就活でうまくいかないときにも「教員として働くことができるかも」という安心感はありました。

教員採用試験対策

私は学部4年の時に2か所の教員採用試験を受験し、両方から合格の通知をいただきました。結果として、教員になる道は選ばなかったのですが、教育大学や教育学部以外だと教員採用試験はどのように受験するのか、1つの例として書いていこうと思います。

私の大学には、教職支援センターという、教員採用試験対策を担う部署がありました。この部署が教員採用試験対策のための援助をしてくれる形となりました。

1)教員採用試験対策講義

長期休暇や夜間の時間に、教員採用試験対策講義を開講しているようでした。夏休みから冬くらいまで実施されていました。私は1度参加したのですが、集団で試験対策をすることが肌に合わず、継続はしませんでした。一般教養から教職教養までかなりの量のテキストが配布されていました。

2)面接対策

教職支援センターに実際に面接官をしていた職員の方がいたので、実際の面接官の目線からアドバイスをもらえることは役に立ちました。

3)自主ゼミの支援

教員採用試験を受ける人全員が参加するわけではないのですが、私の大学では科目別の自主ゼミが開講されており、定期的な勉強会や面接の練習、模擬授業などが行われているようでした。近い立場で愚痴や悩みを吐き出したり、励まし合ったりができるのはいい環境だと思います。また、同じ地区での受験者がゼミにいることもあるので、ライバル同士となることで、お互いを刺激し合うことができるようです。

これは、自分が所属していた大学の例となりますが、わりと教職支援センターからの支援が手厚かった方だと思います。教員採用試験対策の支援の状況は大学によって異なるでしょう。各大学のホームページに教職支援センターのページを設置している場合も多いので、どんな活動がなされているのかチェックしてみてもよさそうです。

まとめ

教育大学や教育学部じゃなくても、教員免許を取得することは可能であることが多いです。ただ、学ぶ環境は教育大学や教育学部の場合とは異なってくるので、自分に合った方法をよく検討してみることをオススメします。

私の場合は、教科に関する専門知識を学ぶ講義は教育大学や教育学部よりも受講することができたと思います。また、教員志望者以外の同級生が多いので、いろいろな進路の人と知り合うことができたことはメリットだったと考えます。

ただ、子どもへの指導法やかかわり方などの分野では最低限の教職の単位を取得しただけにすぎません。そのため、教育実習などでは、どのように子どもと接するべきか困る場面もありました。教員を目指す意志が固く、実践的に教職について学びたいのならば、教育大学や教育学部が合っているかもしれませんね。

もし、これから教員免許を取得する大学を選ぶのならば、自分がどのような理由で教員免許を取得するのか、教員の志望度はどれくらい強いのかなどを考えてみるのも、良いのではないでしょうか。

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