小樽洋菓子舗で働く女性販売職のキャリア・仕事内容・年収について

北海道の有名な洋菓子会社「小樽洋菓子舗」で、「販売職」として働く女性の1日や年収についてなどのキャリアレポートです。洋菓子会社の紹介から、年収・働き方や業界展望、競合、やりがいなどについて語っていただきました。

菓子業界の激戦区でもある北海道で、洋菓子を扱う会社として全国的にもブランド価値を確立している小樽洋菓子舗ルタオ。大人気のチーズケーキ、ドゥーブル・フロマージュやチョコレート、焼菓子、贈答用のギフトなど、幅広く様々な商品を展開しています。

地元の人のみならず、日本各地や海外から訪れた観光客のリピーターも多くいます。人気の秘密は商品の美味しさ。今回はそんな洋菓子会社で働く女性20代のキャリア・仕事内容についてご紹介します。

【会社・業種・職種と仕事内容について】

全国的にも有名な洋菓子会社で、菓子製造は工場で行っていて、ケーキなどの生菓子やチョコレート、焼菓子などが作られています。その製造に携わるパティシエや、商品の品質管理、商品自体の開発を行う部署もあります。通販業務も積極的に行っていて、電話やメールで受注を管理し発送をしています。

販売職に比べて企画や営業に携わっている社員は少なく、新卒で入社する社員は主に販売職や製造、通販へ配属されます。販売職への配属は女性が多いです。

最も有名で人気のある商品はチーズケーキですが、生の状態だと傷みやすく、日持ちがしません。しかし、冷凍での持ち帰りや発送を可能にすることで、幅広いお客様のニーズに応えています。

ご紹介する販売職は、その名の通り商品を販売することが仕事です。ただ販売するというだけではなく、場合によっては包装を施したり、プレゼント用にラッピングをしたり、熨斗を付けることもあります。なので、新入社員の頃はとにかく包装を綺麗に早くできるよう練習しました。1つの商品につき、大体40秒と、目標を立てて練習に明け暮れたのを覚えています。熨斗の知識も不可欠で、もし仮に間違えるようなことがあれば、大きなクレームになりかねないので、しっかりと勉強しておくことが大切です。

洋菓子はご自宅用で購入される方も多くいましたが、同じくらい贈答用として選んでくださる方もたくさんいました。販売員のミスが、お客様自身への恥にも繋がる可能性があったので、それを肝に銘じ、失礼の無いように仕事をしていくことが大切だと思います。

また、急いでいるお客様、海外から来られた日本語が話せないお客様など、とにかく様々な方が来られますので、臨機応変で迅速かつ丁寧な対応が求められます。

店舗によってこだわりや販売している商品が異なるため、その商品に対する知識はもちろん、売り方やご案内するポイントが変わってきます。店舗に合わせた商品知識と販売力を身に付けることが求められます。

【仕事内容 1日について】

販売職は職場でシフトを組むのが一般的です。日によって早番、遅番と変わりますが、ここでは「早番」を例にご紹介していきます。

7:50 出勤。店内掃除、開店準備。
8:30 朝礼。
9:00 開店。店内での販売業務、案内、店舗で受注した発送商品を用意し、発送。
12:00 昼食休憩(60分)
13:00 店舗にて販売。商品発注。
16:00 午後休憩(15分)
16:15 店舗にて販売。場合により、季節のイベントに合わせた店内ディプレイを企画部と相談したり、お客様により商品を知ってもらうため、店頭にて試食を配ることも。
18:00 退社

【年収やキャリアデザイン・働き方・初任給】

年収は360万円~400万円でした。

初任給は大卒の正社員で手取り21万円ほど。福利厚生は行き届いていて、交通費も全額支給なので、遠方から出勤している人もいました。

また、冬季期間に一人暮らしをしている人には寒冷地手当が支給され、給与以外の諸手当は手厚く、働いている社員を大事にしてくれる会社だと思います。

ボーナスは年2回。夏と冬にでます。1回につき、大体2.5ヶ月分支給でした。休日は週に2回、シフトで取ることができます。希望休や長期休暇も融通がききます。勤務は3日行って休み、4日行って休み…というような感じでした。

残業は基本的には少なく、あっても1日30分程度で月10時間未満でした。ただ繁忙期や店舗によって変動があり、月30時間になることも。残業解消に対する意識も高く、基本的には定時で退社できます。女性社員が多く理解もあるので産休も取れます。一回産休を利用して育児に専念した後、職場復帰した人も多くいました。女性にとっても働きやすい職場だと思います。

お菓子業界なので、イベント時はとても忙しいです。クリスマスやお正月、バレンタイン、ホワイトデーなど、イベント期間中は稼ぎ時なのでその時期は連勤も多くありました。また、土日は基本的に仕事でした。その代わり、平日に休めるのでどこかへ出掛けても人がいなくて、個人的には暦通りの休みよりも充実していました。

社内では転勤があり、異動通知は急で頻度も多かったです。通知は異動日の1~2週間前というのもザラで、人にもよりますが1~2年区切りで転勤している場合が多かったです。ただ、店舗間の距離が同じ市内で近いこともあり、引っ越しまでしなくても対応できることも多く、嫌だと感じている人は少なかったと思います。数回転勤を経験して感じたことは、一度覚えて慣れたことでも、また新しく覚え直さなくてはならないことも多くあり、異動したばかりの頃は大変でした。

良い点を挙げれば、様々な店舗での販売が経験できるので、対応力が身に付きます。また、どの店舗でもお客様目線で「こうゆう取り組みがされれば喜ばれるだろうな」という意見があれば、積極的にアピールすることも可能で、立場の上下関係なく発言は聞いて頂けます。その風通しの良さも働いていて魅力だと感じました。

「販売職」というと、仕事が商品の販売に限定されるとイメージされますが、販売職を通して新商品を企画、提案を行ったり、店舗案内のプロモーションを考えたり等、自分次第で販売以外にも多様な仕事を経験できます。「こういった試みがしたい!」という気持ちがあれば、上司に相談して積極的に行動していくのが良いです。そういったことを率先して行動できる人が、会社では大いに評価されていたように思います。

販売職のキャリアデザインは、店舗の販売員から店長となる方が一般的でした。これも年齢問わず、仕事が評価されれば入社して3年程度の若さでも店長に就くことが可能です。ただ、出世する人は男性が多く、女性の昇級は男性の半分以下だったように思います。そのためか転職を選ぶ人は女性が多く、入社3~5年で退職を選択する人もいました。

社内行事として、年に2回ほど職種に関係なく社内で仕事に関する自分の意見を発表するミーティングが設けられています。自分の仕事に対する気持ちだけではなく、周りの人達がどのような思いで働いているのかを、聞いて知ることができる機会はとても大切でした。それを知ることで周りの人達に対し一層気遣いができましたし、仕事でも良いコミュニケーションを交わすことができたので、良い機会だったと思います。

社内の社風も良いです。販売は特に20代~30代前半の若い年齢層の人が多く、仕事終わりに皆でご飯へ行ったり、上司が相談に乗ってくれたりなど、分け隔てなく接してくれる方が多く働きやすかったです。

諸手当もそうですが、働いている人達がどう気持ち良く働けるか、という部分でも会社の思いやりを感じました。

【業界展望(先行き)や会社の新しい試みなど】

北海道はその自然豊かな恵みからもたらされる牛乳や卵など、新鮮な素材がとにかく豊富な地域です。そのため洋菓子、和菓子問わず、全国的にみても菓子の事業所数が多い激戦区となっています。その中でも確かなブランド価値をつくり上げ、リピーターも年々増えているように思います。

北海道にある大手のスーパーや、デパート、空港に商品を卸して販売し、より幅広い人たちに商品を周知させているだけではなく、一つのジャンルに特化した専門店をつくるなど、より専門性と業態を広く展開している印象があります。

新千歳空港でも洋菓子を販売していて、日本国内や海外から来られた観光客の方へのアプローチも積極的に行っています。お土産としての人気も高いですし、海外のお客様は中国や台湾の方が多く、英語や中国語が話せる社員は店舗の中でもより即戦力として活躍していました。

【競合となる会社や商品について】

北海道では古くから菓子業界の進出がさかんです。石屋製菓や六花亭など全国的にも有名ですし、例えると親子3代に渡って愛されているような存在感のある会社が多くあります。

どの会社も販売員は基本的に女性が多く、専門店もありますが空港やお土産屋などにも商品を展開しています。そのような会社では一番人気の定番商品というのは数年前からずっと決まっていて、お客様も変わらないその味を求めているように思います。

この会社の人気商品は冷凍、冷蔵状態のものが多く、持ち運びは○時間、○日間までという制限がありました。

遠方から来られたお客様にも安心して持ち帰っていただけるような、常温商品があれば良いと感じていましたし、お客様にもそれが求められていると思いました。

【まとめ】

洋菓子店の販売には約5年間従事していました。昔からどうしてもやりたい仕事があったので、現在は退職して別の仕事をしていますが、この会社で働き得たものはとても多かったです。なかでも特に身に付いたのは「考えながら働く」ということです。

基本的な接客や売上への意識、お客様に信頼していただき、商品を選んで貰うにはどうしたら良いのか、毎日ぼーっと働くのでなく、自分なりにできることを考えて実行する。そして、それを評価してくれる会社だったので、やりがいも多く自分のためにもなりました。

考えながら働くという意識は、今の仕事にもとても役に立っていて、自分で仕事を見つけて行動し、実行に移す力が付きました。また、勤務中は多くのお客様や仲間に支えられて頑張ることができたので、人との関わりの中でやりがいを感じることが多かったです。

接客や人と関わる仕事でやりがいを感じたいと考えている人には、オススメできる企業です。

本記事は、2017年12月7日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

気に入ったら是非フォローお願いします!
NO IMAGE

第一回 公務員川柳 2019

公務員総研が主催の、日本で働く「公務員」をテーマにした「川柳」を募集し、世に発信する企画です。

CTR IMG