中小企業「ガス会社」の「営業職」に関するキャリア・仕事内容レポート

中小企業で、ガス給湯器・ガスコンロなどの商品を販売する会社で働く営業職男性20代のキャリア・仕事についてご紹介します。1日の仕事内容や、年収、キャリアデザイン、業界展望について、ガス業界や営業職に興味のある方必見です!

会社・業種・職種と仕事内容について

私が過去勤めていたガス業界の中小企業P社は、住宅設備機器の販売・施工を行っている会社で、社員数200人程度の小規模の会社です。職種は、ガス給湯器やガスコンロの営業職としてルート営業をしておりました。

有名な商品は、ガス給湯器で、ガスを燃料として燃やすことでお湯を作り出すことのできる昔からあるガス器具です。戸建て、アパート、マンションには必ずといっていいほど設置してあるものです。

我々、営業職は、その商品を戸建て、アパート、マンションに居住する方々へ販売するために、不動産管理会社に許可を得て、キャンペーンチラシを配布させて頂いています。あとは、定期的に不動産管理会社を訪問し継続的に仕事を頂くことができるような工夫を日々行っています。

私が所属していた会社では、メーカーも同じグループ会社であるため、自分のグループ会社からガス給湯器を仕入れて、ガス給湯器を工事含めて販売しておりました。我々の会社は小さい企業であるため、営業をメインとしておりました。そのため、工事は別会社に依頼するという形式を取っていたため、工事会社へも定期的に足を運ばないといけない状況でした。

工事会社は、有限会社が多く社長含めて10人程度がほとんどでした。工事会社の社長は、職人気質な傾向があったため礼儀や言葉遣いにはとても厳しく、誠実な態度で接することができないとお叱りを受けることもしばしばありました。

中学校を卒業してから仕事をしている社長が多くいたため、人よりも早く社会に出て必死にやってきた人であるため、甘い考えだと注意されることがありました。

ガス業界全般に言えることですが、新規獲得営業と違って、契約を頂いてどんどん次のお客様を探していく仕事ではなく、他の会社と連携を取って仕事を進めていく傾向があるのでコミュニケーションが非常に大切になってきます。他の会社の風習や気質もあるので、しっかりと他の会社もことも勉強していく必要があります。

我々、ガス業界ではご契約を頂いてからが大事な仕事です。ガス給湯器の取り付けには、設置基準というものがあり、ただ設置すればいいのはなく、ガスが充満しないような箇所に設置をしなければいけないのです。給湯器は、ガスを燃やした空気を排気するので、排気される所にガスが充満し人が死亡したということになると大変なことなので、ものすごく注意が必要となります。

消防法を学ぶことや電気、ガス、水道などの他分野の勉強に加えて、お客様に気に入られるための営業トークが必要なので営業能力だけ高い人では成果を上げることは難しい業界です。ガス業界では、5年以上勤務してやっと結果が出てくるというものなのです。

仕事内容 1日について

8:30 出勤、メールチェック
8:40 朝礼
9:00 管理会社訪問・資料整備・技術者同行
12:00 昼休憩
13:00管理会社訪問・資料整備・技術者同行
17:00 報告・社内会議
17:30 定時退社
21:00 場合により、資料作成・報告書作成・打ち合わせによる残業

新人は8:30~17:20の勤務時間で定時退社をすることが可能です。しかし、半年を過ぎると不動産管理会社や工事会社の担当を与えられるので、定時退社はほぼできない状況でした。アフターフォローのため、どうしても会社にいなければいけないのです。厳密にいうと帰宅してもよいのですが、必ず何か発生するので会社にいた方が賢明なのです。

担当を与えられてからは、定時退社できる日は、年間通して、2~3日あればよい方です。

年収やキャリアデザイン・働き方・初任給

私が経験した営業職のおおよその年収は、220万円程度です。ボーナスは、0.8ケ月分を7月、12月支給で大体20万円程度でした。給料面では少ないと感じていました。先輩社員30代男性になると、管理職という雇用形態になり、月28万円ほどの給料となります。働き方としては、年棒制でみなし残業なので、あらかじめ給料は決まっておりいくら残業しても追加の残業代はでない環境でした。

その割に残業はしなければいけない環境でしたので、小さい企業は大変だと感じました。ただ、若くして不動産管理会社を担当できるので30~40代で与えられる仕事ができるので、社会人としての経験値は蓄えられると思います。プライベートの時間を設けることは多少難しいですが、ガスがなくなることはないはずなので安定性はあると思います。

業界展望(先行き)や会社の新しい試みなど

会社の新しい試みとして、我々の会社では、ガス給湯器だけでなくガスコンロの販売を始めました。それに加え、住宅リフォームの仕事も請け負い始めました。ユニットバスやシステムキッチン、レンジフート、エアコンの工事を行えるように新規工事会社を獲得し、ガス器具の販売だけにとらわれず他業界への進出に力を入れて始めました。

給湯器は、7~8年以上はもつものなので、交換するにも限りがあるため、販売単価の高いリフォーム関連の商品を販売すれば、よりいっそう利益が見込めるという考えです。

我々の会社の場合、営業がメインの会社なので、リフォーム工事を他の会社に依頼をすることができ、何かトラブルがあったら、メーカーに連絡をしてもらうようにお客様にご説明をすることが可能なのです。

そのため、契約件数を伸ばすことは可能となるのです。ただ、そういった流れもあるため、営業職は、学ぶことがとても多いので、寝る間も惜しんで、日々学習することが求められます。

リフォーム工事といっても、我々はその道のプロではないので、細かなことをお客様から質問されても明確な答えを即答することができないデメリットがあります。お客様側からみると、明確な答えが返ってこないと、不信感にもつながりかねないので、営業職の1人、1人が独自でしっかりと学んでいく姿勢がどうしても必要となってくるのです。

あとは、ITの仕組みを活用としようという動きもありました。どうしてもガス業界の人間はITの分野に対して苦手な方が多く存在します。現場で作業をするのは得意であるが、パソコンに向かって作業をすることはあまり得意でない傾向にあるためです。ただ、最近では、フェイスブックやインスタグラムを使って、企業もどんどんPRをしていっています。

特定の地域だけで、昔ながらのお客様に販売をするだけではやっていけない時代となってきました。そうった流れもあるので、我々が工事をし、完了した物件の写真を会社のフェイスブックに載せて(許可は得たうえで)安心感を得るのも1つの方法ではないか?という案も出ていた位です。まだまだ、課題もあるため実現には至りませんでしたが、これからはどんどん変化していくと思います。

競合となる会社や商品について

給湯器といったら、リンナイ株式会社が有名です。我々の競合会社となります。

http://www.rinnai.co.jp/

リンナイ株式会社は、ガス業界最大手の会社で、知名度も高い会社です。この位の大規模の会社になると、給湯器を放っておいても売れるぐらいのレベルになってきます。我々の場合、小さな会社ですので、何かあったらすぐに駆け付けるという気持ちで仕事をしないと大手の会社には太刀打ちできません。また、できるだけ安く商品を提供できるように、工事会社や卸業者の新規開拓には日々力を入れていかなければいけません。

あとは、株式会社パロマも有名な企業です。

http://www.paloma.co.jp/

我々と同じように、給湯器やガスコンロも販売しており、最近のパロマのビルトインコンロはとてもクオリティも高く、デザインも良いので人気が高いです。非常に不思議な話ですが、ガス業界は、他社の商品を仕入れて、お客様に工事と一緒に商品を販売することがあります。お客様の住宅によって、寸法などの条件により設置できないこともあるのです。

そのため、他社の商品は卸業者を通して仕入れて販売をすることもあり得る話なのです。また、我々のような営業会社は、パロマのガスコンロを販売させてもらうために交渉にいくこともあります。パロマはメーカーなので商品を売ってもらえると非常に助かるのです。

パロマからみるとライバル会社なのですが、ガス業界ではそこまで犬猿の仲にはならずに、業界全体として良いものであれば、協力して広めていこうという性質もあるのです。変わりにこちらの給湯器も販売してもらいます。このようにして、良い関係性を築いています。

まとめ

過去、ガス業界の営業職で勤務しておりましたが、働いているのに残業代が出ないということが不満に思っていました。新規獲得の営業であれば、どんどん稼ぐことができるのに、ルート営業は御用聞きのような仕事や事務処理も多かったので、営業でガンガン稼ぎたいという発想の私には合わないという一面もありました。

ただ、コツコツと仕事を進め、計画や戦略を練り、数年後に大きな結果を出すことに喜びを感じる方や特定の業者と長いお付き合いをしたいという考えの方にはお勧めできる仕事です。あとは、ガスはなくならないものですので、安定的に稼ぐことはできるでしょう。

IHクッキングヒーターなど電気によって調理もできるようになり、火が出ないので安全という話もありますが、やはり中華料理屋など強い火力を必要とする所はガスを使いますので、これからもガスは使われていくのではないかと思います。

私の現在は、IT関連のサーバー監視の仕事に転職をしたため、どちらかというと単純な仕事なり、常に計画を立て続けなければいけない環境ではなくなったため、精神的に安定はしてきました。給料は、年収300万円ほどに減少しましたが、プライベートを充実することができているので現在の仕事には満足しています。成長意欲が高く、ガス業界で将来安定的に働いていきたい方はチャレンジすることも1つの方法だと感じます。

本記事は、2018年1月20日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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