公立中学の家庭科の先生(三重県)の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「三重県」にある「公立中学校の先生(家庭科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「三重県」で働く「公立中学校の先生(家庭科)」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:中学校の先生(家庭科) / 三重県にある公立中学校
性別:女性
雇用体系:常勤
所有資格:中学校教諭二種免許(家庭科)、栄養教諭、栄養士、自動車運転免許、大型自動二輪運転免許

「中学校の先生」を目指した理由

高校生の時に陸上部に所属していたのですが、交通事故で怪我をしてしまい、退部させられたことがきっかけです。「生徒を守れない教員はいてはいけない」という思いから、未来のある子供達が自分のような思いをして欲しくないという気持ちがあり、先生になりたいと思いました。

「中学校の先生(家庭科)」の仕事内容について

公立の中学校での家庭科の先生して働くとともに、陸上部の顧問を担当していました。

家庭科の先生は基本的に一校につき、1人の配属なので、全学年分の授業を受け持ちます。陸上部は主に長距離、駅伝の指導です。

家庭科は衣食住についての授業をするので、家庭科室を利用する授業が多く、掃除や備品の管理なども家庭科教員の仕事に含まれました。生徒が好きな授業は「食」の分野で特に調理実習などはとても人気でしたが、火傷や切り傷などの怪我の恐れがあるので、教員がしっかり見ていないといけない気の張るお仕事です。

部活指導は陸上競技の長距離を指導していましたが、自身が元々大学まで競技を続けていたため、一緒に走ったりすることもあります。生徒のやる気を向上させるには、指導するだけではなく自身も一緒にやる方がよかったりするものです。

家庭科授業や陸上部の指導の他、自主的に校門で生徒と親交を深めるため、挨拶運動をしています。家庭科の教員は全校生徒の授業を見るため、顔を把握しておく必要があります。

「中学校の先生(家庭科)」の1日の仕事の流れ

6:30…車にて通勤
7:00…学校到着朝練部活指導(陸上部)
8:00…校門にて挨拶and朝礼
8:15…ホームルーム出席
8:45…1限目授業開始
9:30…授業準備または指導用案作成など空き時間を利用して事務作業
11:00…(授業数によるが)家庭科室の掃除など
12:40…お昼休憩(給食)
13:15…お昼休憩終了(生徒は掃除の時間)授業準備など
14:00…5限目授業開始
15:00…6限目授業開始
16:00…終礼
16:15…部活指導
17:30…部活指導終了校門にて挨拶
17:50…職員室へ戻り、翌日の授業準備、他教員との情報共有、事務作業など
18:30〜19:30…他教員に挨拶などをして帰る。時間がある時は家庭科室の掃除や家庭科室備品の洗濯や掃除

「中学校の先生(家庭科)」の給料・残業・有給休暇について

給料初任給は、給総支給額25万円 賞与:3ヶ月分×2(夏季、冬季)でした。

有休は取れるように校長先生が調整してくれますが、やはり全校生徒を見る授業のためなかなか休みは取りづらいですが、昔に比べると取りやすくなったと聞いています。夏休みが企業と比べると長いので、その分楽だったりします。


この仕事で、働いているときに困ったこと

中学校の家庭科の先生の仕事で困ったことは、1人しか授業を受け持つ先生がおらず、授業で困ったこと(特に専門的なこと)を相談する先生が皆無だったため、自分で調べたり知人の先生などを介して相談するしか無かったことです。大体の公立学校の取り決めで家庭科は学年の授業が少ないのもあり、一校1人と決められているようです。

部活指導もしているので繁忙期は夜中まで残ることもしばしばありました。趣味が仕事の人にはいいのかもしれませんが自分の時間が無くなることもあります。

この仕事や職場でよかったこと

勤務していた中学校の校長先生がとても理解のある方で、部活指導をしたいと伝えたら即、自身の専門種目の陸上部の担当にしてくださいました。部活指導をしたがる先生が少なくなっていく中とても助かったそうです。

また、他の先生方もとても親切にしてくださり、授業以外の相談は聞いてくださる方がとても多く、精神的に厳しいときに助けていただいたことは他の学校よりも恵まれていたのかなと思います。

また、常勤講師として働いていますが、数年働いていると、教員になる意思を認めてもらえるため、公務員採用試験が受けやすい環境です。

「中学校の先生(家庭科)」の仕事エピソード

自分が育てた生徒が卒業した時に「先生、ありがとう」と言って貰えるのはこの仕事だけだと思います。子どもたちが大人になるまでの貴重な時間に携われる素晴らしい職業です。

大変だったところは初めて講師として入った時に部活指導をした際、当初部自体がかなり荒れていて部活の途中で帰ってしまったり、遊んでいる生徒がいたり、指導どころではありませんでした。そういった状況でも生徒ひとりひとりと向き合って指導をしていきました。基本的なことから教えるのは(挨拶や整列)とても根気が要りましたが、出来るようになるとちゃんと指導してよかったなと思いました!大変だったからこその感動があるものです。

「中学校の先生(家庭科)」の職場恋愛について

私の学校では数組いらっしゃいましたが職場の恋愛へ比較的少ないと思います。

私は結婚していますが、私の場合は趣味の「バイク」を通じてお付き合いをし、結婚しました。周りの先生方は校長先生がセッティングした「お見合い」だったり、同じ先生同士で集まって合コン?のようなことをしていたりといったことが多いようです。しかし、思ったよりも結婚を急がれている人は少ないので、紹介をしてもらうこともなかったですし、恋愛というよりも教員はみな仲間といった雰囲気が強かったです。

まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ

教師という仕事はとても大変ですがその分感動とやりがいのある仕事です。私たちと一緒に頑張りましょう!

本記事は、2020年9月10日時点調査または公開された情報です。
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