会議の時間が短い!保健室の先生からみた「公立高校あるある」

今回は、私立高校で5年、一律の小学校で10年、保健室の先生(養護教諭)として働いた経験を持つUさんに、「保健室の先生(養護教諭)からみた公立高校あるある」について取材し、まとめました。


はじめに – 保健室の先生からみた高校の特徴

高校は、小学校や中学校と違い、生徒たちは自らが望んで希望の高校に進学してきます。受験を経ているので、生徒たちの学力もある程度同じです。また、各教科ごとに教員がいるので、教員数も小中と比べると非常に多いです。

このように小学校や中学校とは違う部分も多い高校ですが、本記事では、保健室の先生(養護教諭)から見た「公立高校あるある」について、説明したいと思います。

公立高校あるある 4つご紹介します

公立高校あるあるその1:会議の時間が意外に短い

1つめは、会議の時間が短いということです。

教員の人数が多いため、案件は事前に打ち合わせと根回しがされており、会議は確認のみ、ということが多いからです。

ただし、話が1度こじれてまとまらないと、エンドレスで話し合いが行われることもあります。

公立高校あるあるその2:教員の個性が強い

公立高校あるある、2つ目は、教員の個性が強いという点です。授業力の高い教員もいれば、何をしゃべっているのか聞き取れないような教員もいます。

生徒からすれば、教えるのが上手い先生は当たり、下手な先生はハズレです。ですが、ハズレの先生に当たってしったときは、授業中に塾の問題集を解いたり、寝たりすることもできるので、「この先生は教えるのが下手だ」というような文句は、あまり出ません。

公立高校あるあるその3:「教える」以外の仕事も多い

公立高校あるある、3つ目は、教員は「教える」以外の仕事も多いということです。

学校を回す「教務」、生徒の進路を担う「進路指導」、入学生を増やすための「渉外」、生徒の健康と安全を担う「生徒指導」など、教科以外にも、教員はそれぞれに担当の仕事があります。

小・中学校でもこのような仕事はそれぞれありますが、高校ほどはっきりはしていません。

保健室を管轄するのは生徒指導の中の健康教育部で、養護教諭とは別に保健主事という教員がおり、保健室に保健主事の机があることも少なくありません。


教員が少ない場合、養護教諭が保健主事を兼任していることもありますが、他教員に保健主事をしてもらう方が保健室のことを理解してもらえるので、私の経験上、兼任はお勧めしません。

公立高校あるあるその4:「ひいき」に最新の注意を

4つ目は、生徒への「ひいき」には十分に注意し、少しでも「ひいき」と思われるような行動は決してしないということです。

公立高校に限らずですが、男女共学の高校では、生徒同士が交際している場合が多いです。そのため、若い女性教員は注意が必要です。少しでも男子生徒を「ひいき」していると思われるようなことがあれば、あっという間に女子生徒を敵にまわすことになります。

女子生徒の嫉妬ほど恐ろしいものはありません。

これは保健室の先生(養護教諭)も同じです。

前提として、保健室の先生(養護教諭)は、女性が多いです。そして保健室は、基本的には保健室の先生(養護教諭)が1人で勤務しています。

そのため、男子生徒が体調不良で来室し、ベッドで休養する場合などは、なるべく出入り口を開けておき、他教員にも同室してもらうなど、決して勘違いを招かない配慮が必要です。

ベテランの保健室の先生(養護教諭)ともなればそんなことをいちいち気にする必要もないのですが、独身の20~30代の保健室の先生(養護教諭)であれば気を付ける必要があります。

まとめ – 編集部より

以上、保健室の先生からみた「公立高校あるある」4つでした。

小・中学校とは違った、高校独自の特徴や配慮していることなどを聞くことができました。

高校生は、ものすごく大人びている部分と、まだまだ子どもの部分の両方を持ち合わせている年齢なので、保健室の先生(養護教諭)も、そのあたりの配慮が必要だとわかりました。

保健室の先生(養護教諭)として働く方、公立高校へ就職しようと考えている方は、ぜひこの記事をご参考下さい。

本記事は、2020年6月12日時点調査または公開された情報です。
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