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【音楽の先生になるには】音楽教員の免許取得レポート

地方公務員である学校教員、この中で音楽教員の免許取得に関する体験談レポートです。

音楽の先生になるには、どんな過程があるのか、どんな専門的知識が求められるのか、そして、仕事の魅力についてまとめました。

2018年04月02日更新

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目次
そもそも、音楽の先生って?
音楽の先生の免許について
なぜ音楽の先生の免許をとろうとおもったか
免許取るために勉強したこと・経緯
資格取得について
まとめ
【音楽の先生になるには】音楽教員の免許取得レポート

学校の「音楽の先生」になるには、常勤でも非常勤の場合でも「教員免許」が必要です。

音楽科の場合、音楽大学にも教職課程があり、「教育大学」と「音楽大学」で、その音楽の教員免許の取得が可能です。

そもそも、音楽の先生って?

そもそも、音楽の先生ってどのような先生でしょうか。

小学校と中学校では通常、児童・生徒全員が音楽の授業を受けます。高校の場合は、芸術科目(音楽・美術・書道・工芸)の1つとして選択肢の中に含まれるため、選択者だけが音楽を学びます。

音楽の専門的な授業を行うのが、音楽の先生の仕事です。小学校の場合、低学年の間は担任の先生が行うことが多いですが、3年生以上になると専門の音楽の先生が担当します。

また、授業以外に学校の式典(入学式、卒業式)での校歌指導、合唱祭など、文化行事での歌唱指導や器楽指導など、幅広い指導力が求められます。

教育用楽器としてリコーダーや鍵盤ハーモニカが用いられるので、歌唱力だけでなく器楽の演奏力も必要です。そして歌唱指導時も、合唱の伴奏の多くはピアノを使用します。伴奏をするだけでなく、弾きながら歌う、弾きながら生徒を観察することも必要になってきますので、ピアノ演奏は避けては通れないでしょう。

部活動に関しては、音楽の先生に限らないこともありますが、合唱部や吹奏楽部の顧問を任されることがほとんどです。

音楽の先生の免許について

免許は、教育大学や音楽大学の教職免許課程の単位を取得することで、卒業時に卒業証書と共に発行されます。音楽の専門的な内容だけでなく、倫理や憲法など教職員になるための科目も必須となります。

教職課程を取らなかった場合は、自分の専門分野のみ学習しますが、教職課程を取った場合には、自分の専門科目だけでなく、音楽全般を学ぶことになります。そのため、自分の不得意とする分野も避けては通れなくなりますが、音楽の先生に求められるのは、幅広い知識と指導力です。それらを自分の専門性としていかすことも可能です。

文部科学省によると、教員免許として一般的な方法で取得可能なのは「普通免許状」で、教員免許状、免許状といった場合、通常この「普通免許状」を指します。音楽科の場合ももちろん同様です。

普通免許状の中にも、専修免許状(大学院修了相当)、一種免許状(大学卒業相当)、二種免許状(短期大学卒業相当)の3つがありますが、指導可能な範囲に違いはありません。

なぜ音楽の先生の免許をとろうとおもったか

私の場合、もともと音楽が好きだったこともありますが、高校生の時に先生方が行ってくれた予餞(よせん)会がきっかけでした。学校行事に真剣に取り組む先生方の姿を見て「私も教員になりたい」と思い、自分ができることは「音楽である」と思いました。

私は、幼いころからピアノの練習だけは毎日続けており、吹奏楽部にも所属し、気づくと音楽の勉強だけは苦にならなかったのです。たくさんの生徒が集まる学校で、音楽の楽しさや素晴らしさを伝えることができたら良いな、と思いました。

音楽の先生として授業を展開し学校行事に参加する、という夢ができた私は、まず、免許取得に向けて大学進学を考えました。

音楽大学では、大きく2通りの道があります。1つはプロの演奏家(作曲家)をめざす道、もう1つはプロの教育者をめざす道です。どちらの道を選んでも、教員免許を取ることはできます。

私は演奏家としての道を選び、教員免許を取ることも選びました。正直、その時考えていたのは「もし演奏家としてやっていかれなかったら?」「もし教員になれなかったら?」という思いに対する、それぞれの保険的な考えでした。でも、どうやったら音楽を続けていかれるかという思いにブレはありませんでした。

演奏家として個人で活動することや、楽団に入ってその一員として活動するなど、音楽の仕事には様々な形があります。学校で音楽を教えるということは、自分の専門性だけでなく、学校という社会の中で、人として、指導者としての力量も必要になります。

集団生活の中で、私が高校時代に経験したように、先生方と生徒が一丸となって楽しい学校生活を送り、生徒が豊かな心で社会に出ていくお手伝いをすることが、私の恩返しの形だと思い免許を取ろうと思いました。

免許取るために勉強したこと・経緯

教職課程を取らない人も、音楽の専門以外に共通の一般科目である、語学や体育の単位を取らなければなりません。これらは、主に大学生活の中の1年生、2年生で取得することが多いです。

教員免許を取得する人は、これらに加えて日本国憲法や倫理を学び、さらに音楽教員として必要となる音楽の専門分野の単位を取得します。4年間で多くの単位を取得しなければならないため、単位を落とさないように計画的に勉強しました。

4年生になったら採用試験の対策もしたいと考えていましたし、音楽の専門分野の勉強を深めたかったので、1年生からできる限り早く、教職免許に関係する科目と一般科目の必要単位を取得することを、目標に置いていました。

日本国憲法や倫理、心理学などは、音楽ばかりやってきた自分にとっては理解するのに難しく、テストがあるたびに緊張しました。

語学

語学に関しては、イタリア語やフランス語、ドイツ語の選択肢もありましたが、新しい語学を学ぶよりも、私は高校まで学んできた英語を選択し、他の教職科目の勉強への負担を減らそうと考えました。余裕のある人は、教科書にもイタリア歌曲やドイツ歌曲が出ていますので、それらの語学に触れておくのも、のちにきっと役立つと思います。

ピアノと声楽

音楽専門分野では、特別苦労したものはありませんでしたが、ピアノと声楽は必須科目になります。この必須科目に管楽器が専門の人は、苦労していたように思います。特にピアノが苦手な人が多い印象があります。

ピアノが苦手であると、伴奏法も苦労します。メロディに自分で伴奏をつける、伴奏を弾きながら歌う、さらには移調するとなると、それなりのテクニックが必要となります。よって、両手でピアノを弾くのが精一杯という人は、とにかく頑張らなければなりません。

指揮法

指揮法も音楽の教職課程らしい科目のひとつです。音楽の先生になると合唱や吹奏楽など、必ず指揮をしなければなりません。指揮棒の持ち方や構え方、拍子の取り方も知っておくべきだと思いますし、管楽器にある「移調楽器」についても、ここで学ぶことがあります。

近年、吹奏楽が盛んな傾向がありますので、移調楽器についても知らなければ現場で苦労してしまいます。スコアの読み方などにも慣れておく必要があると思います。

音楽教育法

音楽教育法という音楽の授業の展開の仕方についての科目があります。ここでは学習指導要領にも触れた授業が行われるなど、現場教育への実践的な内容になります。最終的には近年の子供の様子や、流行っている歌、教科書はどのようになっているかなども調べて、模擬授業のテストに備えます。この科目は教育実習の際にはとても役立ちました。

西洋音楽史

西洋音楽史も重要な科目です。西洋の音楽のことを一般的にクラシックと呼んでいますので、この音楽史を理解することは不可欠です。人に説明できるようになるまで、理解を深めることが大切です。

資格取得について

教員免許の取得自体は、特別難しいものではないと感じます。大学に設置されているカリキュラムは、どれも教員として必要な内容ばかりです。

苦手分野の克服

自分の苦手分野を受け入れ、積極的に勉強しておくことがポイントだと思います。苦手科目で立ち止まってしまい、それが足を引っ張り、教員免許取得をあきらめるケースをよく見かけます。できるだけ早く、苦手を克服することが大切です。

特に、ピアノや声楽などは机上の勉強とは全く違うものなので、これらが苦手という人は、専門の先生についてしっかり学ばれると良いでしょう。

教育実習

また、教育実習も資格取得に大きな影響を与えるものです。大学での勉強はとてもよくできたのに、実際の現場に行って挫折してしまうケースも時々あります。イメージ通り授業ができなくても、すぐ対処する、立ち直る、という強い気持ちが必要です。

そして、実習生であっても、音楽の授業をすること以外に、ホームルームを任されたり、生徒と一緒に掃除をしたり、部活動に参加するなど、コミュニケーション力が試される機会がたくさんあります。そのため、積極的に学校に関わる姿勢が大切です。教育実習は、現役の先生や学生の、生の声が聞ける絶好のチャンスです。

音楽は、特に時代と共に変化していく教科なので、何が流行っているか、生徒はどんな曲に興味を持っているのかを、自分で調査することもできます。さらに、自分の授業のことだけでなく、今後を見据え、どのような教員が求められているのかまでを学ぶつもりで、実習期間を有効に過ごすことも、資格取得への道につながると思います。

まとめ

音楽の先生として学校に携わると、普段の教室では見られない、生徒の意外な一面が見られます。「こんなに歌が上手だったのね!」「この曲にこんなに詳しい子だったのか!」「ピアノを毎日練習していると言っていた!」など、たくさんの発見があります。

高校生のように自分で選択することがない義務教育の中では、音楽が苦手だという子もいます。特に、人前で歌うのが嫌だ、という子供は少なくありません。音楽を聴くことは好きだけど、表現するのは苦手、という生徒も多いです。

音楽の先生は、まず、それに気づいてあげることが必要だと思います。

生徒が得意なことをもっと伸ばしたり、苦手なことを少しでも興味が湧くようにするには、どうしたらいいだろうかと、できる限り一人一人よく観察して、その子にあった方法をみつける努力を惜しまない姿勢が、楽しい音楽の授業につながっていくと思います。

時々、生徒によっては幼少のころから既にピアノや歌などを習いこみ、他の生徒と技術的に大きな差ができてしまっていることもあります。その子にとっては簡単なこと、場合によっては、他の子と足並みをそろえることがつまらないと、感じている時もあるかもしれません。その時に先生はどうするか、などを考える場面も出てきます。

誰にでも楽しめる音楽だからこそ、楽しみ方もそれぞれです。

生徒を良く見て、臨機応変に柔軟な対応ができるようになると、音楽の先生としての自信にもなります。

学校の授業だから、こうしなければならない、これをやらなければならない、ということはないと思います。本来の音楽の意味を理解して、様々な方向からみんなで楽しめる方法を、ぜひ見つけて欲しいと思います。それが先生の個性であり腕の見せ所なのではないでしょうか。

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