「公立中学校」の「国語の先生」に関する仕事内容・給料レポート

公立中学校で常勤講師として働く、キャリア5年の「国語の先生」によるキャリアレポートです。

今回は、その「国語の先生」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

公立中学校で常勤講師として働く、キャリア5年の「国語の先生」によるキャリアレポートです。

ちなみに、その方は、中学校国語一種と、高等学校国語一種の教員免許を持っているそうです。

「公立中学校の国語の先生」を目指した理由

大学時代、教職に就く気はなかったのですが、親のすすめで教職課程を履修しており、教育実習に行ったところとてもやりがいを感じたため、「先生」を目指しました。

「公立中学校の国語の先生」の仕事内容について

公立の中学校で、担任クラスをもった場合の主な仕事内容は、担当教科、道徳、学活、そして総合学習の授業を担当することです。これに加えて、部活動の指導と各行事、委員会の担当業務があります。

ちなみに、副担任の際は、担当教科、総合学習を担当します。

教科の仕事では日々の授業、試験問題作成、さらに国語科は漢検の担当をする学校もあります。

司書教諭の資格をもっている際は、図書の仕事もあります。

生徒のスピーチ原稿のチェックや指導なども、国語科の担当者の仕事になることがあります。

副担任の際は、所属学年の事務的な仕事を請け負うことになります。学年主任がいるので、その補助的な仕事で印刷や学年全体で使う資料教材の作成、学年費の管理といった会計などの事務的な仕事です。道徳と学活の時間が空くので、その時間にすることになります。

担任が不在の場合は、副担任が代理で学活、道徳に入りますが、ほとんどの場合は担任が準備をしていくことが多いです。準備時間としては、授業の空き時間や朝、または放課後に準備することが多く、実際の授業時間よりも事前準備や教材研究の時間が多くかかることがほとんどです。

「公立中学校の国語の先生」の1日の仕事の流れ

6時50分:自宅を出発
7時25分:学校到着
7時40分:登校指導
8時25分:職員朝礼
8時35分:学年職員打ち合わせ
8時40分:各クラスでショートホームルーム
8時50分:1時間目授業開始(50分授業)
12時40分:4時間目終了
12時45分:給食準備開始
13時00分:給食指導
13時25分:給食終了
13時25分~13時45分:お昼休憩(生徒指導があったら対応)
13時50分:5時間目授業
13時40分:5時間目終了
13時45分~15時:掃除
15時10分:ショートホームルーム開始
15時15分~15時20分:ショートホームルーム終了
15時30分~18時:部活動指導
18時~19時30分:教材研究、授業準備等
19時40分:学校出発
20時15分:帰宅


授業以外の業務状況について

部活動の指導のために、放課後に自分の仕事をするのが遅くなり、結果として帰宅が遅くなることがほとんどでした。

また、週末も部活動があるため、練習や試合のために早朝や日が暮れるまで時間外のことが多々あります。

外部のコーチに指導を頼んでも、基本的に責任は顧問(監督)にあるため、部活動の主催が学校である限りは教師の負担は変わらないと思います。

「公立中学校の国語の先生」の給料・残業・有給休暇について

採用の自治体にもよりますが、私の場合ですが、公立中学校の「先生」の初任は月給が手取りで18万円で、部活動の手当てが1万円程度でした。ちなみに、ボーナスは夏冬で手取り40万円程度でした。2年目は、ボーナスが夏冬で、手取り60万円程度でした。

おそらくどの自治体でも、1年目から一人暮らしができる程度は給与がもらえると思います。また、扶養手当、住宅手当、通勤手当もしっかりでます。

この仕事で、働いているときに困ったこと

勤務時間は8:20から17:00のはずなのですが、勤務校によっては暗黙のルールで8時前には来ていて当然、という風潮があります。慣れてしまえば年功序列で楽なのですが、合わない人はほんとうに辛いようです。

保護者は、自分の仕事が終わってから学校に連絡してくることが多いので、保護者対応のために21時過ぎまで学校に残ることもあります。その際は複数対応が原則で、同学年や関係のある先生もたくさん残ります。とにかく、暗黙のルールが多く、それを空気で感じ取るのが大変でした。

この仕事や職場でよかったこと

給与は確実にもらえますし、勤務年数に応じて上がります。

特に今は人が足りていない学校が多く、講師の採用であればすぐに働き口があるようです。よっぽどのことがなければクビになることもなく、有給休暇の取得も可能です。病休、介護休暇などもきちんと取得できます。

長期休みは特別休暇も申請できるし、毎日午前のみ出勤など、融通が利きました。会議の日程などをきちんと把握しておけば長期休み中は連休をとって旅行にいったりすることも可能です。お盆はだいたい学校も閉めるので、ほぼ確実に休めていました。

「公立中学校の国語の先生」の仕事エピソード

保護者や女子生徒の攻撃対象になることがあるので、その時は大変です。

とにかく年度が終わるまで耐えるしかありません。しかし、そういった生徒が時間をかけて心を開いて信用してくることもありますし、やはり、生徒から信頼、信用されていると感じる場面があると良かったなと思います。

部活動の指導はほんとうに大変ですが、良い結果が残せたりすると生徒と一緒に試合後に泣いて喜びを分かち合え、きつかったことも忘れるほどうれしいです。

部活の顧問と担任はほんとうに大変ですが、1年間やりきったときの気持ちは何にも代えがたいものがあります。卒業後、連絡をくれたり学校に遊びに来たりしてくれる生徒がいることもうれしく感じます。

学校の先生の職場恋愛について

若い世代は学生時代にお付き合いしていた人と結婚する人が多く、職場結婚はそんなに多くはないです。ただ、バツイチの人も多く、職場で再婚、というのはあります。


働き始めて、あまりの多忙で時間がなく、恋人と別れてしまったという話はよく聞きます。仕事が忙しくほとんど時間がなく、職場にいい人がいないと全く出会いがないので、職場以外で結婚する人は、知人の紹介等が多いようです。

学校によっては若い独身の人がほとんどいない(特に進学校)ことは多く、出会いがあるかは勤務先によります。

まとめ ー「学校の先生」を目指す方へメッセージ

職員、保護者、生徒と、いろいろな人を相手にするので精神的にも肉体的にもきついことが多いですが、やりがいはある仕事だと思います。

特に子どもはよく見ているので、1年間必死に向き合えば、必ず応えてくれます。

本記事は、2018年8月9日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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