「高等専修学校」の「栄養学の先生」の仕事内容・給料レポート

高等専修学校(兼 通信制高等学校)で常勤講師として働く、キャリア2年の「栄養学の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その「栄養学の先生」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

高等専修学校(兼 通信制高等学校)で働く、キャリア2年の「栄養学の先生」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、栄養教諭の資格免許を持っているそうです。

「高等専修学校の栄養学の先生」を目指した理由

私がこの仕事を目指した理由は、若い世代への教育の重要性を感じ、社会にでる一歩手前の生徒たちの教育に携わりたいと考えたためです。

また、この時期の学力はもちろん、生活面や対人面での教育をしっかりとすることで、生徒たちの未来や生徒に関わる人の未来が、良い方向に変わるようなサポートをしたかったからです。

「高等専修学校の栄養学の先生」の仕事内容について

仕事内容は主に、「担任業務」と「教科担当業務」です。

担任業務では、調理高等科の40名クラスの担任として、ホームルームの運営、生徒および保護者対応をしていました。

15歳から18歳の生徒なので、友人トラブルへの対応や、恋愛相談、進路相談、家族とのトラブルの相談など、コミュニケーションの中であらゆる対応をしました。

また、生徒の様子がいつもと違うときには保護者への連絡をとり、家庭と共同で生徒の教育をしていく仕事でした。

それから、生徒の出欠管理や成績処理業務、学級通信の作成等も行っていました。

教科担当業務では、1学年から3学年までのクラスを担当し、週に20時間前後の授業を行っていました。授業は1時間50分でした。

強化担当業務での主な仕事内容は、授業準備や授業の運営、試験問題の作成や採点業務、成績作業等を行うことです。


その他、行事担当で入学式、卒業式、宿泊研修や文化祭等の計画および運営や、生徒募集のための体験入学の実施、事務作業として書類の印刷・封入等の仕事も行っていました。

「高等専修学校の栄養学の先生」の1日の仕事の流れ

7時:自宅をでて、電車および徒歩で通勤
8時15分:到着
8時30分:職員会議
8時40分:あいさつ運動、服装指導
9時:朝のホームルーム、貴重品回収
9時10分:1時限授業(授業時間50分、休み時間10分)
・・・
12時10分:お昼休憩(45分)
12時45分:午後授業準備
12時50分:4時限授業(授業時間50分、休み時間10分)
・・・
(5時限の日)
14時50分:帰りのホームルーム、貴重品返却
15時:清掃指導

(6時限の日)
15時50分:帰りのホームルーム、貴重品返却
16時:清掃指導
・・・
生徒対応や保護者への連絡、授業準備等
・・・
16時50分:職員会議
17時:終業
・・・
19時:職場を出る
20時:買い物
20時半:帰宅

授業以外の業務状況について

授業以外の業務の方が、時間だけでなく、仕事の比重が大きかったというのが現状でした。

授業も大切ですが、授業以外の業務にどのくらい親身に取り組めるかによって生徒との信頼関係を深められるかどうかが決まると思います。

生徒の教育は、学力だけではないと考えています。

高校生という年代にとって、友人や家族、将来などに悩みがあったり、うまくいっていない状況では、勉強に身が入らず、放置しておくと問題行動を起こす傾向が見られました。

そのため、授業だけでなく、授業外にどれだけコミュニケーションをとれるかが大切だと思います。しかし、担任の担う業務量はとても定時では終わらないというのが現状です。

私は、残業時間を減らす工夫や残業手当は必要だと考えます。

「高等専修学校の栄養学の先生」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、高等専修学校(兼 通信制)の栄養学の先生の月給は23万円(固定残業代込)でした。ちなみに、ボーナスは、40万円で、年収は315万円でした。

残業は月平均40時間程度で、多い時には週に40時間の時もありました。年間休日は103日で、土曜出勤も多く、有給休暇は取りにくい雰囲気でした。

基本的に生徒の登校日に有給休暇を取ることはできませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

担任に業務が集中し、残業しているメンバーは毎日同じで、定時に帰る人との差がはっきりしていた点を改善してほしかったです。

生徒には「協力する大切さ」を説いたり、「なにか問題が起こった時には連帯責任」などと言うのに、自分たち教員ができていないことには目を向けない姿勢が気になりました。

例えば、本当に体調が悪い時にも、自分が行かないと誰も代わりがいない状況ということが非常にストレスでした。


生徒たちも教員のことをよく見ているので、頼りにならない教員のところには相談に行かず、特定の教員にあらゆる仕事が集中する構図ができあがっていたことが困りました。

この仕事や職場でよかったこと

生徒が登校する日には休みが取れませんでしたが、夏休み期間には長期休暇を取ることができました。また、年末年始も一般的なサラリーマンと比べると長期の休暇をいただきました。祝日も休みになるので、旅行等には行きやすい状況でした。

夏休みには有給休暇と合わせて2週間程度の休暇を取ることができたので、海外旅行にも行くことができました。

また、宿泊行事等の引率のための下見や、引率当日で、学校内だけでなく、様々な場所へ行くことができました。

さらに、私学教員ということで、私学共済からの福利厚生として、ディズニーランドの入場割引や全国の対象施設(ホテル、遊園地、ジム、プールなど)で使用できる優待券がありました。

「高等専修学校の栄養学の先生」の仕事エピソード

最も感動したことは、生徒の成長が感じられ、感謝された時です。

中学時代に不登校だった生徒が、毎日休まず学校に登校するようになり、苦手な勉強にも取り組んで100点を取ることができたとき、一緒に手をとって喜びました。

大変だったことは、発達障害児への対応です。

本人は一生懸命に取り組んでおり、悪気のない行動でも、授業を止めてしまったり、周りへ不愉快な想いをさせてしまうことがありました。どのような指示をすれば、周りとうまくやっていけるのか、日々試行錯誤の状態でした。しかし、個人の特性として受け入れ、理解を示すことで、クラス内でも調和がとれ、生徒同士で「うまく過ごす方法」を考えて実行してくれるようになり、当該生徒だけでなく周りも歩みよりが見られました。

学校の先生の職場恋愛について

職場での結婚や恋愛は一切ありませんでした。

既婚の先生方も大学時代の友人がお相手の方が多かったです。また、夫婦ともに教員という方も少なく、美容師や保育士、市役所職員など、別の業種の方との恋愛および結婚ばかりでした。

学校の規模にもよりますが、私が働いていた学校の教職員は30名弱であり、同い年はおらず、同年代の人も限られているので、年の差を気にしない方でないとなかなか機会は少ないように思います。

また、生徒も思春期で、教員のこともよく見ているので、非常に敏感です。もしも教員の職場恋愛が察知されると大変な騒ぎになりそうなので、職場恋愛にも勇気が要りそうです。

まとめ ー「学校の先生」を目指す方へメッセージ

愛情を注げば注ぐほど成長がみられ、やりがいを得られる仕事だと思います。

未来を創る仕事だと思うので、ぜひ頑張って下さい。

本記事は、2018年8月24日時点調査または公開された情報です。
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