「公立小学校」の「正規教員の先生」に関する仕事内容・給料レポート

公立小学校で働く、キャリア15年の「正規教員の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その「正規教員の先生」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

公立小学校で働く、キャリア15年の「正規教員の先生」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、小学校一種免許状を持っているそうです。

なお、公立小学校のため、地方公務員として勤務します。

「公立小学校の正規教員の先生」を目指した理由

私自身が、学校や先生が好きではなかったので、学校生活はつまらないと思って過ごしていました。

大学生くらいになって、その時のことを思い出し、もったいたないことをしたな、と思うようになり、そういう子にも学校生活を楽しんでほしいと思ったからです。

「公立小学校の正規教員の先生」の仕事内容について

主な仕事内容は、小学校の学級担任の仕事です。

朝は8時から門当番や、横断歩道に立って登校指導を行います。私は、合唱部の朝練が週3回ありました。8時15分からは、打ち合わせがあり、8時30分には、教室で担任業務です。子どもたちと一緒に朝の会をし、1時間目からの授業になります。お昼は子どもたちと一緒に給食準備をし、給食を食べます。昼休みは子どもたちと校庭で遊びます。

下校指導後、5時間目のときは15時から、6時間目のときは16時頃から会議が入っています。会議が終わると、分掌の仕事(学校の運営に関わる仕事)をします。その後、教室整理や教室掲示をします。また、子どもたちの作品やノートの評価、丸つけ、明日の授業準備や打ち合わせがあります。

必要があれば保護者に連絡を取ったり、面談をしたりするときもあります。やることがすっきり終わって帰宅することはほとんどないです。年に2回の通知表を書く時期は、この日常業務に加えて通知表を書きます。合唱部の発表会やコンクールがあるときは、土日も出勤して指導をします。

「公立小学校の正規教員の先生」の1日の仕事の流れ

7時頃 家を出て、自転車で通勤(保育園に寄ってから)
7時45分 門当番か、合唱部の朝練指導
8時10分頃 教室に顔を出し、朝の活動の指示出し
8時15分~ 職員打ち合わせ
8時30分~ 教室にて朝の会
1時間目~4時間目の授業
12時15分~ 給食準備、給食指導
※子どもたちと一緒に給食を食べます。
昼休み 校庭でクラスの子どもたちと遊ぶ
5時間目、6時間目が終わり、下校指導
※その後、会議や打ち合わせを行い、会議などが終わると、個人の仕事をする時間になります。分掌の仕事をしてから、教室の環境整備をしたり、掲示をしたりします。その後、職員室に戻って、子どものノートを見たり、テストの採点をしたりします。同時に評価もして、パソコンに入力しておきます。
※土日は合唱部の活動があれば出勤する。

授業以外の業務状況について

小学生なので、そこまで多くの部活があるわけではありませんが、朝練や土日の指導、コンクールの出場のための指導などは、外部に委託してもよいかのかなと思います。


「公立小学校の正規教員の先生」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は約30万円でした。ちなみに、ボーナスは1年で90万円くらいで、年収は500万円弱でした。

残業手当や、土日の出勤手当はありませんでした。

有休休暇は40日ありました。普段は自分のクラスがあるため、取りにくいのですが、夏休みや冬休みの時は取りやすかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

子育て中だったため、朝練や土日の出勤が続いたときは、自分の子どもとの時間が取れなかったり、我慢させてしまったりして、つらかったです。

また、子どもが急に熱を出して、お迎えの電話がかかってきたときに、自分のクラスに入ってくれる先生がいなくて自習にしてしまうことが、心苦しかったです。とにかく、子どもが熱を出したときに、休みを取りにくかったです。職員室に少し余裕のある先生を配置してくれると、頼みやすかったり、余裕をもって働いたりすることができると思います。

子育て、介護は、だれもが通る道なので「お互い様!」の気持ちで働けるようになるとよいと思っていました。

この仕事や職場でよかったこと

公務員なので、産休、育休をしっかり取ることができました。しかも、子どもが3歳になるまで育休が取れるシステムはありがたかったです。今は時短勤務の制度も整ってきているようです。少しずつ、子育て中の人が働きやすいように変わってきていると思います。

有給休暇は取りにくいですが、夏休みや冬休みは自分で調整して、休みが取りやすく、自分の子どもに合わせることができました。普段は忙しいですが、夏休み、冬休み中は恵まれていると感じていました。

「公立小学校の正規教員の先生」の仕事エピソード

40名のクラスをまとめていくことは大変で、最初はどうしよう…と途方に暮れますが、2、3ヶ月経つとだんだんとまとまってきて、クラスとして成長していく姿を見るのが、最高です。

行事のたびに子どもたち同士でぶつかり合い、話合いを重ねて成長していくことが感動でした。行事前は、熱くなりすぎて、話合いのために、ほぼ授業が進まなくなり、年明けから、教科書を終わらせるために猛スピードで授業をしました。それがわたしの失敗です。

3月になると、クラスの子たちと離れたくなくて、朝の会で子どもたちの歌声を聴いているだけで大泣きしてしまいました。しかもほぼ毎日泣きました。低学年の子だと「先生、辞めちゃうの?」と心配して朝から一緒に泣いてくれました。

学校の先生の職場恋愛について

結論から言いますと、同期の研修、また研修後の飲み会などが多いので、同期の結婚が多かったです。

普段は職場の飲み会が多く、長い時間一緒に過ごすこともあるせいか、わたしも職場の方と結婚しました。「教員」という職業柄、日々忙しいので、職場以外での出会いは、よっぽど意識してがんばらないと、ないと思います。なかには、街コンや合コンに行っている方もいましたが、やはり教師同士の紹介で結婚に至る方が多いと思います。

職場恋愛は、結婚が正式に決まるまではもちろん、子ども、保護者、同僚にもばれないように気をつけました。

まとめ ー「学校の先生」を目指す方へメッセージ

大変な時期はだれにでもあるので、乗り越えてください。


本記事は、2018年9月12日時点調査または公開された情報です。
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