はじめに
「沖縄県」にある「公立高校の先生(保健体育科)」(女性)によるキャリアレポートです。
公務員としての職業・勤務先:高校の先生(保健体育科) / 沖縄県にある公立高校
性別:女性
雇用体系:常勤講師
所有資格:自動車運転免許
「高校の先生」を目指した理由
高校の先生を目指した理由は、教育の最後の砦となるのは高校だと思って、社会に出る前の人たちに、新しい価値観や、気付きの種をまける仕事がしたいなと思ったからです。
「高校の先生(保健体育科)」の仕事内容について
公立学校の高校での保健体育科教員の仕事としては、主に授業運営と、学校運営の一部です。
私の場合、3学年の担任をもっていたので学級運営にプラスして、進路指導等もしていました。 また、生徒に資格取得に向けての指導もしていました。私の場合、英語が話せるので英検の指導を行っていました。
その他に、保健体育科の仕事としては、校内行事の運営も主な仕事となりました。 体育祭、校内陸上、持久走大会等、行事の日程から場所の調節、保護者への連絡や他教員の役割分担です。 体育科の教員で会議を重ねて学校側(教務部側と学校運営委員会)へ提案し、それが通れば職員会議で全職員のチェックをもらい、日程や役割分担に不備が無ければ実行にうつるといった仕事でした。
その他には、部活動の運営があります。 体育館の割り振り、そして生徒の部活動指導、保護者との連絡や土日の練習や練習試合の調節といった具合です。 他校の教員やコーチと調整して練習試合を入れることもあれば、人数が少ない部活動で紅白戦ができない場合には、一般のチームにお願いして夕方からゲームを入れるということもします。人数が少ない部活動の場合は互いにゲームができずにおもしろくないようで、生徒からの「一般のチームとゲームしたい」要望が増える傾向もありました。
「高校の先生(保健体育科)」の1日の仕事の流れ
6:30 自宅を出て、自動車で通勤する
7:00 到着。授業準備や施設点検
8:25 職員会議(もしくは立ち番)
8:45 ホームルーム
9:05 1時間目の授業開始
9:55 1時間目の授業終了
10:05 2時間目の授業開始
10:55 2時間目の授業終了 ・・・
12:55 お昼休憩(50分) 週1で立ち番等
13:45 午後の授業開始
14:35 午後の授業1コマ目終了 ・・・・
15:35 午後の授業終了
15:45 清掃活動
16:00 帰りのホームルーム(会議、進路指導、部活動指導、保護者連絡、生徒とのコミュニケーション)
17:00 就終(教材研究開始もしくは部活動指導を継続)
20:00 場所を変えて教材研究もしくはそのまま教材研究
22:00 帰宅
「高校の先生(保健体育科)」の給料・残業・有給休暇について
月給21万(残業代込みの手取り)・ボーナス35万(年2回の合計) 残業は基本的にありますし、残業をせずとも持ち帰りで仕事をしないと間に合いません。 職場によっては有給休暇を取りやすかったり取りにくかったりします。
この仕事で、働いているときに困ったこと
生徒のために色々と授業を企画して交流授業を入れる等を行うのですが、管理職によっては意味の分からないことで指導が入るので、改善してもらいたいポイントだと思いました。しかし、同僚が非常に良かったこともあり、ある程度の管理職からの指導は気にせず生徒のためになることをどんどん授業で行うことができました。
また、困ることと言えば”保護者対応”です。 生徒の言うことを鵜呑みにして、筋の通らない持論を持ち出してお話をされる保護者がいたのは困りました。
この仕事や職場でよかったこと
公務員のため、給与は安定してある程度もらえます。 しかしその分残業代は絶対に出ません。
また、同僚に非常に恵まれました。熱心で、会議では色々と言い合いになることもありましたが、案を練るという意味ではその討論も必要不可欠ですし、こちらも色々と考えを深堀することもできました。また、思ったことは言ってくれる同僚も多く、注意されることもありましたが、それほどありがたいことは無かったので感謝すべきところでした。
「高校の先生(保健体育科)」の仕事エピソード
高校の先生をしていて、感動したところは、生徒との人間関係です。
力いっぱい叱って、力いっぱい褒めて、力いっぱい歯向かわれて、とーっても大変なクラスを受け持っていたこともあるんですが、「うざい」やら「死●」やらたくさんの文句を言われながらも本気で頑張った結果、卒業後もしつこいくらいに連絡が来るというかわいさです。「あの時は俺たち大変だったなぁ」と言いながら、学校にわざわざ私がいるか確認の電話をしたうえで、相当手のかかった子が手土産を持って訪れにきてくれたのはとても嬉しかったです。
また、毎日本気で力いっぱい頑張れたのは、よき同僚に恵まれたからだと思いました。 厳しい職場にもいたことがあったのですが、ここで書いている学校に関しては、とても同僚に感謝をすべきです。
「高校の先生(保健体育科))」の職場恋愛について
高校という職場の恋愛については少ないような印象です。というか、ゼロでした。
同業種の結婚は多いのですが、職場で出会ってというわけではなく、大学で同じ学部で知り合ってそのままやゴールインというパターンや、会議で一緒になってたり、部活動の懇親会での出会いが多いように思います。
職場以外では、やはり大学からの友人というのが多い気がしました。もちろん、友人の紹介で出会ったという話も聞きました。しかし、職業柄パートナーに迷惑をかけることも多いので、同業種のパートナーの方が理解が得やすいということも言われたことがあります。
まとめ -「高校の先生」を目指す方へメッセージ
先生は、やりたいこと以外でのしがらみが多い職業でもあります。それを踏まえて考えてもやりたいのであれば、かなりやりがいのある職業です!
コメント
コメント一覧 (1件)
学生時代、保健体育の教師をめざしていましたので興味深い記事でした。
生徒との人間関係が教師としてのいいところ、というのが生徒の立場だった時を思い出すと、そうであるという実感があります。
一生懸命になってくれた先生は思い出の中で今でも先生です。