はじめに – 中学校の先生によるコラム
中学校の先生の仕事をする中で、筆者が仕事で役に立ったと感じたインターネットサイトがいくつかあります。
これらのサイトは、授業に工夫を加えたり、教材づくりや、指導案を作成するうえで有益でした。
今回は、そんな中でも特に有益だったインターネットサイトを4つ、紹介します。
その1:TOSSランド
定番中の定番ですが、教科でも道徳などでも何か授業の工夫はないかとインターネットで探すときには、たいてい1度は見ていました。
小学校から高校までのすべての学年のすべての教科の授業の例や工夫、指導案が載っていたので、とても役に立っていました。いろいろあるので、その時々の生徒に合うものを選んだり、そこからアレンジしたりして使っていました。
どんどん新しいものも更新されていくので、タイムリーな話題も取り入れることもできました。
◎ TOSSランド公式サイトのURL
http://www.tos-land.net/
その2:Puzzlemaker
Discovery educationという会社が作っていて、英語の単語や文章などを使って、パズルを作ってくれるページです。(英語に関係ないのもあります。)
パズルの種類はWord Search(単語探し)、Criss-Cross(クロスワード)、Double Puzzles(アルファベットを並べ替えて単語を書く&指定された語で文章の穴うめをする)、Fallen Phrases(下にあるアルファベットをマスにいれて、文を作る)、Math Squares(計算を考える表)、Mazes(迷路)、Letter Tiles(アルファベットのまとまりの順番を変えて文章を作る)、Cryptograms(数字からアルファベットを予測して、文章を完成させる)、Number Blocks(数独)、Hidden Messege(単語探し&残ったアルファベットで文章をつくる)の10種類です。
英語の授業のメインの教材としては使いにくいですが、ちょっとした隙間時間に生徒にとかせたり、アクティビティとして生徒に解かせたりするようなパズルを作ってさせていました。英語が得意な生徒も苦手な生徒も、ゲーム感覚の作業は好きなようで、楽しそうに解いていましたが、やはり得意な生徒のほうが早く解けていました。
特にWord Searchが簡単なのでよく作っていました。例えば「果物」というタイトルにして、果物をあらわす単語(apple, lemon, melon, banana,など)をたくさん並んだアルファベットの中から縦横斜めで探させたり、「Unit4 part1」というタイトルにして、その単元で出てくる単語を同じように探させたりしていました。時間を決めて時間内に何個見つけられるかという感じですると、楽しそうでした。個人の記録表なども作って、やるたびに記録させたりすると、自分内でも記録が伸びたりするのが楽しいようでした。(毎回全部できたとかもうれしそうでした。)単語を覚える一環の活動になったかと思います。
◎ Puzzlemaker公式サイトのURL
http://puzzlemaker.discoveryeducation.com/
その3:Kahoot!
こちらは実際について使ったことはないのですが。英語の研修で同じ先生が何度かされているのを見て、おもしろいなと思ったサイトです。近年、タブレットの導入で、授業でも生徒のタブレットを持たせて授業を行っているところが増えています。このサイトはタブレットを用いた授業を行っている先生が使われていました。
こちらのサイトはクイズの答えを集計するサイトで、このサイトを使って、英語の4択クイズ(単語や発音などなんでも)を先生がパソコン、プロジェクターで表示し、生徒がタブレットで答えを入力します。すると、正解と、早く正解できたトップスリーの生徒名(生徒名も自分で決めさせていましたが)が発表されるというものです。
授業の導入部分で主に活用されていましたが、答えの記号を選択するという形なので、テレビのクイズ番組に参加しているようで、英語が得意でも苦手でも参加しやすく、正解者の中から早く正解できた人も表示されて、競争もできたり、英語が苦手な生徒でも(もし勘でも)正解して1番に入力していればそれが表示されるので、みんなの前でほめることもできますし、とても楽しく勉強ができると思いました。実際に自分も研修で生徒役をさせてもらって体験しましたが、とても面白かったです。
◎ Kahoot!公式サイトのURL
https://kahoot.it/
その4:読売ワークシート通信
読売新聞と英字紙「The Japan News」のニュースから社説、コラムなどのさまざまな記事に問題と解答記入欄をつけたワークシートが載っているサイトです。小中高校用になっていて、毎週水曜日に国語、社会、英語などの教科や難易度の異なる5枚をセットにして、サイトに随時アップされます。
その時々のニュースのワークシートになっているので、国語や社会の時事問題の練習や、英字新聞のワークシートを読ませて、英語の長文読解の練習にさせるなど、教科で使うこともできますし、前任校では始業前に朝読書の時間が設けられていたのですが、金曜日だけ朝読書の代わりに「新聞にチャレンジ」という時間がとられていて、よくこの読売ワークシート通信の教材で新聞を読む、それに対する自分の意見を書くという学習をさせていました。
共通パスワードというのがあるので、それをとればだれでも無料でワークシートをダウンロードできます。
◎ 読売ワークシート通信公式サイトのURL
https://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/worksheet/
まとめ
いかがでしたか?
中学校の先生が仕事で役に立ったインターネットサイトを4つ、紹介しました。
生徒がより楽しく、集中して授業に取り組めるように、様々な方法を模索している先生方は、ぜひこの記事をご参考ください。
コメント