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【これはモンスターティーチャー?】現役の先生にも響いたコント動画(お笑いコンビ・レインボー)

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モンスターペアレントと闘うモンスターティチャーとのディベート合戦

吉本興業所属のお笑いコンビ「レインボー」によるコント動画「モンスターペアレントとモンスターティーチャー」が、2020年4月の公開以来人気となっています。

コントを超え、ディベート、社会風刺とも捉えられているこのコントですが、「モンスターペアレント」の社会問題をリアルに表現し、本当は理不尽な親たちに対抗したい先生たちの思いを具現化したような「モンスターティーチャー」のキャラクターにファンが多いようです。

コメント欄には「リアル」「泣けた」などの好意的なコメントも目立つ

レインボーのYouTube公式チャンネルには、この「モンスターペアレントとモンスターティーチャー」の動画について、実際に現役の教員本人だという方や家族・友人に教員がいるいう方から「リアル」「泣けた」「言いたいことを言ってくれた」などの、共感するコメントが目立ちます。

一方で、後半の「モンスターティーチャー」が暴言を吐くことについては、「引く」など否定的なコメントもあります。

コントという枠を超えて、面白いかどうかではなく、キャラクターの立場についての賛否両論まで巻き起こしたコント動画のようです。

「モンスターペアレント」とは?

「モンスターペアレント」とは、学校や教育委員会に対して理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者を、モンスターに例えた用語で、和製英語です。他には、「モンスターペアレンツ」「モンペア」「モンペ」などの呼び方があります。

「知恵蔵」(朝日新聞出版)によると、こうした保護者が増え始めたのはアメリカでは1991年、日本では90年代後半からだそうです。

▼参考URL:コトバンク|モンスターペアレント(外部サイト)

深刻化する「モンスターペアレント」問題

モンスターペアレントの問題が日本で広がり始めたのは1990年代後半からですが、それに加えて、2004年から始まった「学校運営協議会制度」との関わりを指摘する声もあります。

2004年に導入された「学校運営協議会制度」は、学校の運営に関して、保護者や地域住民などの意向を、学校が聞くことが義務づけられた制度です。実際に学校のためになる意見が出る場合もあり、一概に制度の良し悪しは判断できませんが、そのような権限を利用して学校に無理難題を突き付ける「モンスターペアレント」が増加する、きっかけの一つになっている側面もあるようです。


▼参考URL:プレジデントオンライン|【病気離職最多】20代教員をツブすのは、部活とモンペと「職員室」(外部サイト)

業務負担の多さから、教員の道を諦める学生も

業務負担の多さからか、教員の志望者数は減少傾向にあります。文科省は教員志願者の減少について、民間企業の就職率が良いことも一因としていますが、過酷な労働環境から教員離れを懸念する専門家の声は少なくありません。

日経新聞の記事を受けて、ジャーナリストの池上彰さんはコメントで「どこかで問題が起きるたびに文科省、県教委、市教委からそれぞれ実態調査やアンケート調査が降りてきて、その回答に苦労する教頭の姿を見ると、同情したくなります」と指摘したほか、「最近はモンスターペアレントの電話攻勢に悩まされている教員も多数います」と指摘します。

一例として、先生の携帯番号を知りたがる親が多くなってきており、仕方なしに教えると、深夜でもお構いなしに電話してくるケースがあることも問題視しています。

▼参考URL:日本経済新聞|小学校教員倍率、過去最低2.7倍 質の確保急務(外部サイト)

東京都港区のモンペ対策

東京都港区では、モンスターペアレントと呼ばれる過度な要求をする保護者の訴えに対し、まずは真摯に、そしてなるべく複数の人間が話を聞くことを推奨しているようです。

併せて、「学校法律相談制度」といって、港区立小学校、中学校及び幼稚園での法律問題等に、弁護士が専門的立場から必要な指導助言を行う法律相談を活用するなど組織的に対応することを明言しています。

[sitecard subtitle=あわせて読みたい url=https://koumu.in/articles/220610n]

▼参考URL:港区|モンスターペアレント対策について
(https://www.city.minato.tokyo.jp/kouchou/kuse/kocho/ikenshokai36/3199-3.html)

「モンスターティーチャー」とは?

一方、「モンスターティーチャー」についてはまだ定義が決まっていない用語です。レインボーのコント動画では、保護者の言い分を聞かずに暴言を吐く、感情のままに大声を出す、脅す、などの行動で「モンスターティーチャー」が表現されています。

実際にこのコントのように、教師側がこんな態度をとってしまったら大問題になりかねませんが、そんなに先生側の立場ばかりで良いのか?という問題提起が、コントを通して多くの人に伝えられています。2022年3月現在で、再生回数は116万回超えています。

レインボー自身による副音声・解説動画。

レインボー自身が「モンスターペアレントとモンスターティーチャー」について解説した動画も人気です。

レインボーのジャンボさん曰く、先生側を支持するコメントが8割、親側を支持するコメントが2割ほどだそうです。

まとめ

このページでは社会問題となっている「モンスターペアレント」について、あえてディベートが強いキャラクター「モンスターティーチャー」をぶつけて展開させた24分にも及ぶコント動画、「モンスターペアレントとモンスターティーチャー」についてご紹介しました。


コントを演じているのはお笑いコンビのレインボーです。コントということでやり過ぎで笑ってしまう内容ではあるのですが、泣ける、考えさせられる、という反響も多く、現在日本の教育現場が抱えている問題をリアルに再現した内容となっています。

本記事は、2022年6月16日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研編集部のMです!
世界の情報や日本の歴史・日本の政治についてなどのライター記事やオリジナル記事を配信します。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 教師のお給料は仕事内容に比べてものすごく大変だと思います。
    私はゆとり・悟り世代ど真ん中の世代なのですが、行き過ぎた行為はよくはないと思いますが少なくとも全く怒られるという環境を味わったり、順位をつけたりしないという教育の場は人間が成長するのはとても難しいと思っています。生徒が先生に歯向かって当たり前、偉そうにして当たり前、いつでも親に言えるんだぞみたいな状況になったら社会に出たときになめ腐った考え方で仕事されても非常に迷惑だし、多少の我慢覚えないとどこでもやっていけないぞ。って思うんですよね。教師の暴力というか説教や生徒のいじめ、親の介入、なくなってもいけないし、ありすぎてもいけない・・・何事も程度が大事だと思います。

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