地方公務員「公立中学校で働く常勤講師」の仕事内容・給料レポート

公立中学校で働く、キャリア5年の「常勤講師」によるキャリアレポートです。 今回は、その「常勤講師」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況、職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

公立中学校で働く、キャリア5年の男性常勤講師によるキャリアレポートです。教員免許は「中学校教諭一種免許資格」を持っています。

なお、常勤講師とは、フルタイムで働く1年契約の先生です。教諭と同じように担任も受け持つことができます。その他、授業の時間のみ働くのを非常勤講師と定義されています。

この職業「中学校の先生」を目指した理由

私は、中学、高校と勉強していくに連れて化学に興味を持ち、専門の大学へ進学しました。

その後も勉強を続けていく中で、研究職関係の仕事は狭き門であることや、急ぎお金が必要だったこと、さらに、親の勧めもあって安定した公務員の道を選びました。

また、教育実習での経験も後押しになりました。

理解力は人によって違います。そんな学力の違う子どもたちに教えるためには、どのような手法であれば伝わるのか試行錯誤するのも楽しく、自分にあっているなとも感じました。

「公立中学校で働く常勤講師」の仕事内容について

「公立中学校で働く常勤講師」の仕事内容は、基本的に教諭と同じです。

朝から晩まで仕事を務め、担任業や部活顧問も行います。

修学旅行や体育大会などの行事にも参加し、時には1人で引率することもあります。
また、教科によっては、1人で全生徒の授業を行い、成績付けをしている講師もいます。

私は、クラス担任ではありませんでしたが、時間割的に持てるギリギリの授業を行っていました。

理科は週に3回ほどあるため、授業準備をしてもすぐに次の授業準備、気づけば部活の試合や、土日の部活の用意、学年の行事などで慌ただしい日々を送っていました。

授業がない空き時間もありましたが、教室前の巡回や提出物の確認、そして提出しなければならない細かな書類を見ているだけで、時間が過ぎていきます。

昼食はお昼に少し、残りを夕方にとる日も多くありました。

「公立中学校で働く常勤講師」の1日の仕事の流れ

6:30 自宅を出て自動車で通勤
7:00 到着
7:15 部活の朝練指導
8:00 朝練終了、職員室へ
8:30 打合せ
8:50 1時間目授業
9:50 2時間目授業
10:50 3時間目授業
11:50 4時間目授業
13:00 昼食指導
13:20 5時間目授業
14:20 6時間目授業
15:10 掃除指導
15:50 部活指導
17:00 部活終了後 職員室へ
17:30 打合せ

その後、提出物の確認、提出書類の作成、成績処理、教室整備、授業準備を行います。

「公立中学校で働く常勤講師」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「公立中学校で働く男性常勤講師」の月給は26万円、ボーナスは50万円で、年収は330万円ほどでした。

土日も休みはなく、有給は夏休みや冬休みなど、生徒の長期休暇の際にしか、休みをとることはできません。

また、体調を崩してもごまかして出勤する教師も多く、体や精神を壊して退職する方も多くおられます。

この仕事で、働いているときに困ったこと

困ったことや気になったことは、仕事量が異常に多く、その割にマニュアルやルールが設定されていなかったり、もしくは曖昧であったりと正確に引き継がれていないことが多いことです。

例えば、毎年開催される体育大会では、種目や細かなルールは決まっているものの、ライン引きなどの準備内容については何も資料がなく、曖昧な状態でした。去年までずっと勤められていた先生が退職した翌年は、誰も何も知らない状態であったことに気付き、慌てて確認したことを覚えています。

また、新しく赴任した学校で、突然3年の副担任となった時は、受験の際に成績処理をしていたところ、パソコン処理が苦手な先生が1、2年の成績を全て削除してしまったという事件もありました。

そこで改善したかった点は、教師は若手にばかり学ぶ時間を作ろうとしますが、年配の方にも学ぶ時間を作ってほしいという点です。

この仕事や職場でよかったこと

「公立中学校で働く常勤講師」は公務員のため、福利厚生については安心できます。

また、仕事内容が子ども相手なので、自分の子どもに関しても理解の深い方が多かったです。なので、私は常勤講師でしたが、自分の子どもの出産には立ち会わせてもらえました。

私のまわりでは、自分の子どもが受験生である方は担任業を外してもらえたり、卒園式や授業参観のために年休を使っておられる方もいました。土日は部活動に子どもを連れてこられる方もおられます。

自分の両親のために、介護休暇を3ヶ月ほど取得されている方もおられます。突然の休暇は難しいですが、落ち着いている学校であれば、事前の申請や福利厚生は使用しやすいです。

「公立中学校で働く常勤講師」の仕事エピソード

この仕事で感動したことは、生徒のがんばりが結果として出た時に立ち会えるところです。

部活動の試合やテスト、受験、体育大会や文化祭など、生徒たちがこれまで努力した結果が実った瞬間の「やったー!」と喜ぶ姿は、何にも代えがたいものがあります。これまでずっとがんばってきた成果が実った瞬間は、教師冥利につきます。

この仕事はとても大変な仕事ですが、卒業の際の生徒からの「ありがとう」は、今後のやる気につながり、「また1年がんばろう」と思える瞬間です。

大変だと感じることは、生徒の家庭の様子が大きく変化し生徒自身が耐えられなくなった時のサポートや、不登校生徒、支援の必要な生徒のサポートです。

職場恋愛について教えてください。

教師の職場結婚はとても多いです。大学からずっとつきあっていた方を除くと、半分以上の方は職場結婚でしょう。

ただし、同じ学校ではなく、部活動で知り合った方や、研修先、あるいは紹介や、最近は教員限定のお見合いもあるため、ばれずにこっそりつきあっているパターンもあります。

職場結婚以外では、共通の友人からの紹介が多いです。ただし、この仕事は基本的に激務であり、土日も部活動という方もおられるため、教師同士といったお互いに仕事内容に理解のある状態でないとなかなか結婚は難しいです。

まとめ ー「公立中学校で働く常勤講師」を目指す方へメッセージ

「公立中学校で働く男性常勤講師」の仕事内容や拘束時間、教師としての行動などを意識しなければならない割には、少ない給料のケースもあり、その場合は、世間一般からはブラック企業のような働き方とみなされるかもしれません。

なかには、この仕事で体や気持ちを壊される方も多く、辞められる方も多くおられます。しかし、それ以上に楽しい時間や、やりがいを感じる仕事です。

いくつになっても、担任の先生の名前は覚えておられる方が多いことからも、誰かの人生に関わる大切な仕事です。給料よりももっと大切な何かをもらえる仕事だと考えています。

本記事は、2018年7月5日時点調査または公開された情報です。
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