「公立高校」の「商業科の先生」に関する仕事内容・給料レポート

公立高校の臨時職員として働く、キャリア通算9年の「商業科の先生」によるキャリアレポートです。 今回は、その「商業科の先生」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。

はじめに

公立高校の臨時職員として働く、キャリア通算9年の「商業科の先生」によるキャリアレポートです。

ちなみに、その方は、高等学校教第一種免許状(商業)を持っているそうです。

「公立高校の商業科の先生」を目指した理由

先生ならなんでもというわけではなく、高校の商業科の教員志望でした。

高校の時に受けた授業やその内容に感銘を受け、すべてを仕事に生かしたいと思ったのがきっかけです。

商業科は検定取得に向けて勉強しますが、検定に1つずつ合格することで、自信につながりました。多くの生徒たちにもこの成功体験をしてほしいという思いもありました。

「公立高校の商業科の先生」の仕事内容について

教員の仕事内容は大きく分けて4つと考えます。

①クラス ②授業 ③校務分掌 ④部活、と分けます。

④の部活は厳密には③の校務分掌に入るかと思うのですが、負担が大きいのであえて別にします。順を追って、説明します。

①クラスについては、担任をしっかり勤め上げることが大切だと思います。

基本的に担任は、クラスの生徒を守る立場にあります。仮に生徒指導部から進路変更を促すように言われても、最後まで守ってあげる立場なのが担任です。

ただ、守るだけではなく、時には厳しさも必要になります。甘やかすのは簡単ですが、担任の指導がしっかりしていないことで、問題行動が途切れないクラスをたくさん見てきました。

しかし、やはり担任はやりがいのある仕事だと思います。

私は臨時採用の経験しかない(教員採用試験に合格していない)ので、担任はできませんでしたが、副担任としてクラスと関わる時間がとても好きでした。

ちなみに、高校臨時採用であれば、副担任を任されるかと思います。

副担任では、学級費の管理や担任のサポートがメインでした。経験上、男女でペアを組むことが多かったように思います。

②授業については、事前準備が必要です。

各学科・科目・教科で求められるスキルが異なるとは思いますが、まずは1時間1時間の授業をしっかり集中させること。それが一番大切なことだと思います。そのあとに、授業の成果が出たかどうかだと思います。

では、どのようにして生徒を集中させるか、私は導入10分に仕掛けをしていました。生徒たちが興味のありそうな内容や、身近なものを取り上げつつ、これから進める授業につなげていくのです。商業科目は実務的な内容が多いので、それができたのだと思います。平均持ち時間数はいくつか把握していませんが、私は20時間/30時間でした。

③校務分掌については、みなさんが学生の時に聞いたことのある、「生徒指導部」や「進路指導部」「教務部」といった、学年や学科に関係なく構成される組織です。

なぜ学年や学科にばらつきがあるかというと、いろんな視点で行事や物事の決定をするためです。

例えば生徒指導部ではどんな仕事があるかというと、生徒会の運営補助、風紀、交通安全が中心です。教務部であれば、定期テストの実施、成績のとりまとめ、指導要録の点検があります。

学校によって、独自の公務分掌があるところもあります。各学校へ赴任されるときには、同時に公務分掌の配属も決まるかと思います。周りの先生に聞いて仕事を把握してください。ちなみに、学年色の強い学校は、学年でいろんな行事を考えたり実施したりする学校もあります。

④部活動については、みなさんの想像通りかと思います。

放課後や休日に部活動の指導を行います。

私は運動系部活動の経験は一切ありませんでしたが、県ベスト4のサッカー部と全国大会出場のハンドボール部の顧問を務めました。正直、とても楽でした。理由は、技術指導のできる監督が同じ顧問にいたからです。私は大会出場の手続きや旅行行程の作成等、事務作業や生徒のケアに徹しました。

ただ、経験もないのに部活の技術指導をしなければないないというのが現状です。なので、部活動に関しては、私の場合、とても恵まれた環境にあったと思います。

「公立高校の商業科の先生」の1日の仕事の流れ

7時:自宅を出て、自動車で通勤
7時半:朝指導(生徒指導のと学習指導のでほぼ毎日)
8時20分:職員会議
8時45分:ホームルーム
9時から1限目~4限目
※全コマ詰まっていれば大変ですが、空き時間に授業の準備を行います。
12:45 お昼休憩
※10分ほどで昼食を済ませ、個別に連絡が必要な生徒を呼んだりします。
13:30から5限目~6限目
※全コマ詰まっていれば大変ですが、空き時間に授業の準備を行います。
15:30から掃除
15:45から終礼

終礼後は部活動の指導に行きますが、私は事務方だったので、授業の準備や、希望する生徒への教科指導の時間にあてていました。

ある程度明日の準備を終えて部活動に行っていました。部活動では必ず教員が立ち会わなければならなかったので、監督と交代で見たり、お互いのスケジュールに合わせて部活に行けたのがかなりメリットでした。

授業以外の業務状況について

部活動の指導をしたくて教員になっている人がいることも事実です。

ただ、負担はかなり大きいと思うので、全員が部活動の指導をしなければならないという仕組みがおかしいと思います。

ちなみに、残業時間(時間外勤務)は大体80時間/月くらいでした。しかし残業手当はつきません。

それでも、自分の納得する授業の準備や教科指導をするためには必要な時間でした。

「公立高校の商業科の先生」の給料・残業・有給休暇について

本採用になればもっともらえるかと思いますが、私の場合は臨時採用の講師だったので、
月給が22万円(住宅・交通手当込み、社会保険・税金等控除後)でした。ちなみに、ボーナスは年2回、各30万程度でした。

残業もあり、部活で土日に出勤することもありますが、有給休暇は取りやすかったです。また、有給の取得単位が1時間単位だったので、融通がききました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

働いているときに困ったことや気になったことは、採用試験に合格せずに、このまま臨時採用を続けていけるかということです。

臨時採用の任期は基本的に1年間です。次年度に継続されるかどうかがわかるのは3月末なので、とても不安です。

やる気があっていろんな先生に認められていても、枠がなければ継続はありません。よその学校に枠があれば、そちらを校長が話をつけてくれることが多いのですが、県の最北端から最南端へ異動ということもあります。

自分が採用試験に合格しなかったことが一番の原因なのですが、近年の講師不足の状況を見ていると、講師ではなく本採用の教員を増やすべきだと思います。

この仕事や職場でよかったこと

私の場合、県の臨時採用なので、安定的にお給料がいただけました。また、教員組合の先生方もいらっしゃって、有給休暇を取りやすかったことも恵まれてました。

また、前にも申し上げましたが、部活動の負担が少なかったことはかなり恵まれていたと思います。

多くの生徒と出会えたことも、恵まれていた点と考えます。卒業後いろんな進路を実現して離れ離れになりますが、ふと町で会った時に声をかけてもらうと、とても懐かしく温かい気持ちになります。

「公立高校の商業科の先生」の仕事エピソード

感動したことは、3年生の副担任をして卒業式を迎えたことです。特に、1年生から受け持っていた生徒が卒業するときには、入学時のことを思い出したりして、本当に涙腺が緩みます。

そしてもう一つ、部活動で全国大会に出場したことです。

大変だったことは、勤務時間が長いことです。

どんなにやる気があっても、やはり勤務時間が長かったり、時間外勤務が多くなると体力面でとても大変でした。

一人暮らしをしているので、家事がおろそかになってしまったりと、いろんな弊害がありました。とくに食事を作るのがきつくて、コンビニやスーパーで総菜を調達することのほうが多かったかもしれません。

学校の先生の職場恋愛について

職場恋愛は多いと思います。不倫してる人もたくさんいました。

独身同士でお付き合いされている方は、結婚を機にどちらかが異動することが多かったです。

同じ学校でなくても、同業にパートナーがいる人のほうが多かったように思います。仕事に理解があるという点では、かなり心強いです。

不倫している人もたくさんいるので、びっくりするかもしれません。正直仕事以外で関わって、トラブルに巻き込まれたくなかったので、私は見て見ぬ振りを貫き通しました。

まとめ ー「学校の先生」を目指す方へメッセージ

とても大変ですが、教員採用試験に合格すれば安定していて、やりがいのある仕事です。

世の中が教員の負担が大きいということも理解してくれつつありますし、今後もしっかり勉強されて夢をかなえてください。

本記事は、2018年7月31日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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