臨時的任用教職員として勤務校が決まるまでの体験談を交えて記事にしました。

教員採用不合格!それでも、春から学校で働きたい方への臨時的任用教職員制度について

このページでは、教員採用試験に不合格だった大学4年生(東京都・養護教諭を受験)が臨時的任用教職員として働くまでの体験談をまとめています。


はじめに

私が、臨時的任用教職員として公立小学校の保健室の先生として採用されるまでの体験談レポートです。

試験の不合格から、臨時的任用教職員として働ける勤務校が見つかるまで

まず、簡単に私が保健室の先生になるまでの流れをご紹介します。

  1. 15歳:養護教諭を目指す
  2. 18歳:教員採用試験の合格率が高いことで有名な大学に入学
  3. 22歳:1回目の教員採用試験(不合格)
  4. 22歳:臨時的任用教職員(育休代替教員として小学校に勤務)
  5. 23歳:2回目の教員採用試験(合格)

教員採用試験が不合格でも自信を失わない

先生を目指す皆さんに初めに、教員採用試験の不合格で自信を失わないで欲しいとお伝えしたいです。どんなに合格するつもりで準備をしていても、やっぱり教員採用試験は難しいです。

実際の公立学校の教育現場では、働きながら何年も受験している臨時的任用教員が多くいます。

教員採用試験の受験地域や校種、教科によって倍率に違いはありますが、合格を手にするためには、情報収集を始めとした対策が必須です。

もしもあなたが教職に就くことが夢であるなら、ぜひ不合格でも自信を失わずに、次のチャレンジに備えて欲しいと思います。学校教育の現場に出て経験を積み自信をつけていけば、採用試験では即戦力があると評価されるかもしれません。

新学期から学校で働く方法

新学期から学校で働く道はたくさん用意されています。教員採用試験に受からなくても、教員免許状さえ取得できれば働けます。

私も就職活動を一切せず、全ての時間を採用試験の準備にささげたので、不合格は大変ショックでしたが、卒業後に教職で働く道を探して、早くから行動を起こして正解でした。

新学期から学校で働く方法としては、①臨時的任用教職員②非常勤講師③その他アルバイト(支援員や部活顧問等)が考えられます。

今回は、私の教員採用試験不合格からをへて、臨時的任用教職員として働いたことについて詳しく説明します。

そもそも臨時的任用教職員とは?

そもそも、臨時的任用教職員とは、産休・育休・病休・退職・学級増などで欠員が出た時に、任用される教職員のことを言います。


教員採用試験が不合格でも新年度から公立学校で働きたい場合、一番良いのは「臨時的任用教職員」になることだと個人的に思います。

私自身も臨時的任用教職員として1年間働きましたし、同じ境遇の友人もみんな「臨時的任用教職員」になることを希望していました。

仕事の内容は正規職員とほぼ同じで、授業をするだけでなく、担任や校務分掌も担当します。

一番のメリットは経済的に安定することです。私の場合①ボーナスが出たこと②1年間であっても退職時には退職金が出たことがありがたかったです。

臨時的任用教職員になる方法その1:紹介

紹介から臨時的任用教職員になれることがあります。

私は大学の研究室から育休代替を紹介してもらい、勤務先が決まりました。学校現場は欠員に困っていることが多く、教育学部が有名な大学だと学校管理職から直接大学へ話がいくことも多くあるようです。

紹介してもらうために「大学卒業後はぜひ学校で働きたい!」という意志をできるだけ多くの、様々な立場の人に伝えておくのがおすすめです。

例を挙げると、大学の研究室の教授、大学内の就活キャリアセンター、教育実習先の学校、母校や部活でお世話になった顧問の先生、ボランティア先の学校などでしょうか。

採用試験の結果の報告やお世話になったお礼と併せて、連絡を取ってみることをお勧めします。

臨時的任用教職員になる方法その2:自治体に応募する

自治体に応募して臨時的任用教職員になる方法が一般的です。

東京都の場合だと、欠員が生じた際に代替として働いてくれる教員を募集する「臨時的任用教職員名簿搭載選考」という制度があります。書類による選考で、合格すると名簿に3年程度搭載がされるようです。これは、名簿に搭載される「登録」であり「採用」が保証されるわけではありません。(令和4年現在)

東京都以外の自治体も、ホームページに実施要項が載ることが多いと思うので、ぜひチェックしてみてください。

勤務地は自宅から近い方がいいなど、具体的に働きたい市や区があるなら、ホームページなどを確認して、募集がないかチェックしてみるのもおすすめです。

臨時的任用教職員になる方法その3:教育現場と繋がりを持つ

産休・育休・病休・退職・学級増などで、欠員はいつ出るかわかりません。連絡が来るのを待つ間はなるべく多くの教育現場と繋がりを持ってみるのはいかがでしょうか。そこから紹介の話がくる可能性もあります。

例を挙げると、大学在学中だったら、ボランティアの登録や、部活の指導などがありますし、卒業後だったら講師、支援員や副校長先生の業務補助のアルバイト、部活動の顧問などがあります。


これら非常勤職員は、それぞれの自治体のホームページで募集されていることがあります。

私の考える臨時的任用教職員にもデメリット

臨時的任用教職員のデメリットは私は、ほとんどないと思いましたが、教員採用試験に向けて、勉強時間をどれくらい確保できるかという問題があります。

臨時的任用教員になったものの、正規職員とほぼ同じ業務をこなさなければならないので、残業時間や休日出勤が多く、採用試験の勉強をするのが大変という声もよく聞きます。

このページでは臨時的任用教職員をお勧めしましたが、臨時的任用教職員は「欠員が出ている間」と期限が決まっていますのでずっと働くことはできません。

また、臨時的任用教職員でも経済的に安定しますが、年収で見ていくと、正規職員とは年々差が出てきてしまうのが一般的です。

年収と期限があることを考えて、「1年でも早く正規の教職員になることを最優先にする!」とする考えもあると思います。勉強時間を確保する場合は、臨時的任用教職員よりも講師やその他アルバイトの方が都合がいいかもしれません。「自分が何を大事にしたいか」ですね。

私は次年度の採用試験を必ず受けると決めていました。そのため、私立学校や塾講師などの就職は考えていませんでしたが、一つの選択肢として就職についての情報を持っておいてもよかったのかなと思っています。

会社員を経験したあと、採用試験を受ける人もたくさんいますし、そのような社会経験は重宝されると思います。

最後に

大学卒業後に、臨時的任用教職員になった私の体験談をまじえて、まとめました。

地域や校種・教科によっても対策は大きく変わりますし、置かれている状況も人それぞれ違いますが、自分の夢や、譲れないこと、大事にしたいことは、どうか見失わないでくださいね。

幅広く自分の将来の可能性を考慮して、ぜひ自分に合った方法でチャレンジを続けて欲しいと思います。

ライバルも多いですが、助けを求めれば手を差し伸べてくれる仲間も周りにはたくさんいると思います。

本記事は、2023年3月13日時点調査または公開された情報です。
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