保健室の先生の夏休みのスケジュール
子どものいない夏休みの保健室で、保健室の先生がどのような仕事をしているのか紹介します。
今回は小学校にいる保健室の先生の一例です。
7月下旬
7月下旬はプールや授業の補講がある子どもたちが登校しているため、下記のような仕事をしています。
・プールや授業の補講の補助
・備品点検
・健康診断結果のデータ分析
・養護教諭研修会
プールや授業の補講のために登校している子どもがいても、夏休み中に保健室を利用する子どもはほとんどいません。そのため、夏休みは健康診断結果の分析など普段やる時間のない仕事を片付けるチャンスです。
8月上旬
子どもたちの補講などがなくなる8月上旬は、主に下記のような仕事をしています。
・養護教諭研修会
・地区や県の研修会
・講演会
・書類整理
学校に子どもがいない夏休みは、保健室の先生も自校を離れやすいので、市や県が開催する保健室の先生の研修会が多く組まれます。保健室の先生の研修会は、他校の保健室の先生方と勉強や情報交換が行えるため、保健室経営の仕方について教えてくれる人が職場にいない保健室の先生にとって大切な拠り所です。
8月中旬
8月中旬は研修会がほとんどないため、多くの先生が休暇をとります。保健室の先生も休みがとりやすい時期なので、急ぎの仕事などを終わらせたらたっぷり休みを取るのがおすすめです。
8月下旬
8月4週目には授業が始まるので、子どもたちを受け入れる準備として下記のような仕事を行います。
・職員会議
・校内予算委員会
・PTA奉仕作業
・保健室再開準備
・安全点検
・身体測定準備
8月4週目は、学校再開の準備をするために職員会議などの会議が開かれます。しかし子どもたちがまだ登校していないので先生方ものんびりしており、夏休みの思い出話やお土産交換を楽しめる余裕もある穏やかな一時です。
保健室の先生は、夏休みが明けた時に保健室も問題なく開けられるよう、保健室を掃除したり備品を用意したりします。また、子どもたちが不便なく学校生活を送れるように、学校中のトイレや手洗い場を巡回してトイレットペーパーや石けんの補充も行います。
保健室の先生の夏季休暇のとり方
基本的に地方公務員である公立教師には「お盆休暇」がありません。ただし、夏季休暇という名目で3日間程度まとまった休みを取っていいといわれます。
保健室の先生は、休んだ時に保健室運営を代わってくれる先生がいないため、子どもたちが学校にいる間は有給が使いづらく、夏休みにまとめて休みをとる場合が多いです。もし夏休みにまとまった休みを取りたい場合は、研修会が入りにくい8月の2週目から3週目くらいに休暇の申請を出すのがおすすめです。
尚、2019年に教員の「夏休み取得ルール」の見直しが行われているため、以前よりもまとまった休みがとりやすくなっているかもしれません。
》参考URL:文部科学省|学校における働き方改革の推進に向けた夏季等の長期休業期間における学校の業務の適正化等について(通知)(令和元年6月28日)
中学校や高校の保健室の先生の夏休み
部活動があったり小学校よりも補講などが多かったりする中学校や高校では、夏休みでもケガや熱中症などを訴える子どもが保健室に出入りします。さらに、中学校や高校の保健室の先生は救護係として運動部の大会の引率を依頼される場合もあるので、小学校の保健室の先生より忙しい夏休みでしょう。
冬休みや春休みなどの休暇について
冬休みは夏休みや春休みに比べて短いですが、年末年始は地方公務員も休んで良いと「行政職員の休日に関する法律」で定められているため、保健室の先生も12月29日から1月3日まで年末年始休暇をもらえます。
春休みは、保健室の先生も他の先生たちと同じく次年度の準備で大忙しです。そのため春休み中は有給を使う余裕がないので、春休み前にできるだけ有休を消化しておくのをおすすめします。
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